薬学たんの胃薬講座(?)

薬学たんが突発的に行った講座(?)をまとめたもの 正直、こんなに長くなるとは思っていませんでした……
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薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

それではちょっと即興で何か考えましょう! 胃薬についてならざっくりと説明できるかも……?

2013-04-05 20:04:04
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

そうだ、参考になるかと思うので解熱鎮痛剤講座(?http://t.co/C2RPjQXUmB花粉症講座(?)http://t.co/Nhv0zEZ3vXもどうぞ 普通の解熱鎮痛剤と胃薬は結構違うので、比較すると面白いかもしれません

2013-04-05 21:54:22
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

胃薬は胃痛を治すものですが、そもそも胃痛の原因はいくつかあります 大体はヘリコバクター・ピロリ菌の関与か、消化管の粘膜が弱ってしまうか、胃液が分泌されすぎてしまうかですね

2013-04-05 20:11:55
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

ですから、胃薬と一口に言っても、様々なものがあります もちろん、種類ごとに服用の注意もあるので、少しづつ見てみましょう

2013-04-05 20:17:29
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

まずは胃酸の分泌を抑制するタイプのお薬から このタイプのお薬だけでも、いろんな種類があるんですよ 紹介の前に、胃酸がどのように分泌されるのかを簡単に追ってみましょう

2013-04-05 20:34:00
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

胃酸が分泌されるルートはおもに三つです!  ガストリン細胞ガストリンを分泌→胃壁細胞という細胞のガストリン受容体という部分に結合→細胞内のプロトンポンプというところに伝達される→胃酸分泌 マスト細胞ヒスタミンを生成する→胃壁細胞のH2受容体に結合→プロトンポンプに伝達

2013-04-05 20:41:41
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

副交感神経からアセチルコリ分泌→胃壁細胞のムスカリン受容体と結合→プロトンポンプに伝達→胃酸分泌 この三つですね ですから、胃酸の分泌を抑制するタイプのお薬は、このどこかを抑制しようとするわけです

2013-04-05 20:48:20
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

まず①の、ガストリンが絡んでくる経路を抑えるお薬 こちらは、抗ガストリン薬といいます 処方されるのは、おもにプロミドというお薬ですね こちらのお薬は、噛み砕くと苦味があるので、噛まずに飲み込んでください

2013-04-05 21:19:06
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

人間の血中にはアルブミンというタンパク質があるんだけど、薬の中にはこれと結合してしまうものがあるんだ!アルブミンと結合する比率は、タンパク質結合率といって、薬ごとに違うんだ 結合したままでは、薬が作用しないため、薬がどのように効くのか判断するために重要な要素だよ!

2013-04-05 21:40:21
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

今度は②の経路を抑えるお薬です この手のお薬は、H2遮断薬といいます 有名どころだと、ガスターD錠やザンタック、タガメットがありますね

2013-04-05 21:46:02
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

さて、H2遮断薬のお話でしたね! ちなみにこのお薬はH2ブロッカーとも呼びます(私はH2ブロッカーと呼ぶ派です) このお薬は胃酸分泌抑制の作用が強い方ですね 先ほどの抗ガストリン薬よりも強いです!

2013-04-06 01:26:39
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

H2ブロッカーは、ヒスタミンが入るはずのH2受容体に先回りして入ることで、胃酸分泌を抑制するという仕組みになっています 胃薬と言って処方されるお薬は、このタイプが多いです!

2013-04-06 01:29:45
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

ヒスタミンくんは以前花粉症の時にも出てきてくれましたが、ここでも登場するあたり、様々な機能を持っているのですね! ちなみに、かゆみなどが関連する時はヒスタミンがH1受容体というところに結合するんですね

2013-04-06 01:34:13
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

今度は③の経路から抑えにかかりますが、ここは細かく見ると二通りの抑え方があります 実は、ムスカリン受容体には、M1受容体、M2受容体、M3受容体、M4受容体、M5受容体の5種類があるんです! このうち、今回見るのはM1とM3です

2013-04-06 01:40:48
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

③の順序は、細かく見るとこうなっています 副交感神経がアセチルコリンを分泌→神経節というのM1受容体と結合することで、中継→副交感神経がアセチルコリンを分泌→M3受容体と結合 うーん……説明が難しいです……

2013-04-06 01:50:07
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

はい!作りました!(下手っぴなのは、薬学たん仕様ですhttp://t.co/U026W4x8ss

2013-04-06 02:19:35
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リンク t.co Twitter / Yakugakutan: はい!作りました!(下手っぴなのは、薬学たん仕様です) ht ... Verbind meteen met wat belangrijk voor je is. Volg je vrienden, experts, favoriete beroemdheden en belangrijk nieuws.
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

(先ほどの図を参照)ここで、③のルートを抑えるためには、M1受容体かM3受容体にアセチルコリンが結合するのを防げばいいということですね! #図があるって便利

2013-04-06 02:23:37
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

M1受容体を遮断するお薬には、例えばガストロゼピンがあります このお薬はかなり強力に胃酸の分泌を抑えてくれます

2013-04-06 02:28:43
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

M3受容体を遮断するお薬は、特に抗コリン薬と言われます 有名どこはブスコパあたりですかね それから、このタイプのお薬は消化管の運動を抑制してくれます

2013-04-06 02:37:30
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

ちなみに抗コリン薬はいろんなところで用いられます 例えば過活動膀胱という病気の第一選択薬です 基本的に、副交感神経を抑制するものだと思ってくれれば大体理解できると思います 副作用も、副交感神経の抑制に絡むものばかりです(例えば便秘など)

2013-04-06 02:44:21
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

ところで、先の話を聞いていた方々はこう思うかもしれません 「それなら、三つのルートから一つ選んでとかじゃなくて、そのプロトンポンプとかいうのを止めてやったらいいんじゃない?」と…… もちろんそういうお薬もあります! こちらはPPIというお薬ですね

2013-04-06 02:48:35
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

PPIは、強力に胃液の分泌を抑制します 例えばオメプラールタケプロンは有名ですね オメプラールは腸で溶けるようにコーティングが工夫されているので、噛まずに飲んでください タケプロンは水なしで飲めるタイプもありますが、口腔内で吸収されるという意味ではないので、飲み込んでください

2013-04-06 02:57:14
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

まだ1/3しか話していないというにわかに信じ難い事実があります……

2013-04-06 02:59:06
薬たんでした@卒業済 @Yakugakutan

ではでは、次は消化管の粘膜を保護するお薬です! これもまた色んな種類があるんですよ……

2013-04-06 03:10:45