罹患率と有病数

まとめました。
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【文献】
"Pediatric Thyroid Carcinoma Incidence and Temporal Trends in the USA (1973–2007): Race or Shifting Diagnostic Paradigm?" Oncology Volume 2012

http://www.hindawi.com/isrn/oncology/2012/906197/

図がきれいなので参考に。
http://www.thyroid.org/wp-content/uploads/publications/clinthy/volume21/issue10/clinthy_v2110_10_12.pdf

二十人のろの夢 @drsteppenwolf

「有病」をどう捉えるかで話が全く違ったものになります。私は医療統計の専門家ではありません。

2013-04-06 09:13:34
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

『一年間に病気になった数』と『スクリーニング検査でわかる数』と『病気もってる人の数』は違います。

2013-04-06 09:46:41
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

一年間に甲状腺ガンになった数は0.54人(10万人当たり)。 http://t.co/xksPlGU6o2

2013-04-06 09:50:24
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

「米国の小児1000~2000人にだいたい1人が甲状腺ガンをもっている」 ”affecting approximately 1 in every 1000 to 2000 children in the United States" http://t.co/xCNIXXR1pT

2013-04-06 10:01:25
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

「米国の小児1000~2000人にだいたい1人が甲状腺ガンをもっている」⇒「米国の小児10 万人あたり50~100人が甲状腺ガンをもっている」

2013-04-06 10:04:12
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

①「米国の小児10 万人あたり一年間に甲状腺ガンになった数は0.54人」 ②「米国の小児10 万人あたり50~100人が甲状腺ガンをもっている」 この単純に比較できない2つの事象ですが、どうやって解釈すれば良いのかを自分なりに考えました。

2013-04-06 10:11:03
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

「有病数=発生数x20年」とすると、0.54x20=10.8となり、50~100人とは大きく乖離しています。この考えは違うんだろうと棄却しました。で、どう考えればいいのだろうと...。

2013-04-06 10:16:31
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

「年間発生数」とは、一年間追跡して新たに甲状腺ガンになった人の数。なので、既に過去に甲状腺ガンになった人の数は数えない。

2013-04-06 10:35:51
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

「有病数」とは、最初に甲状腺ガンになった時期とは関係なしに、ある時点(検査時)において集団の中で甲状腺ガンになっている人の数。

2013-04-06 10:38:36
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

小児甲状腺ガンはふつう死ぬような病気ではありません。治療をすればなおってしまいます。なおってしまえば、(点)有病数にカウントしません。

2013-04-06 10:48:01
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

で、「どう考えるんだろ?」と考えました。こんなのも参考にしました。→ http://t.co/HwJkidlR0J

2013-04-06 10:55:58
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

「累積発生数」や「期間有病数」を考えなければならないのかしら? などなど考えました。(でも、なかなかしっくりこない)

2013-04-06 11:03:54
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

で、②「米国の小児10 万人あたり50~100人が甲状腺ガンをもっている」っていう「有病数」は、通常の病院でみつかって治療している甲状腺ガンの数じゃないんだという考えにいたりました。

2013-04-06 11:08:15
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

そっか、この論文を書いた専門家にとって、「小児でも眠っている甲状腺ガンはふつうにある」ということは言うまでもない常識なんだろうなという考えに至りました。(しっくりきた)

2013-04-06 11:15:59
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

①「米国の小児10 万人あたり一年間に甲状腺ガンになった数は0.54人」 ②「米国の小児10 万人あたり甲状腺ガンをもっているのは50~100人」 この2点を並立するには、「小児でも眠っている甲状腺ガンはふつうにある」と考えるのが妥当であろうという結論に至りました。

2013-04-06 12:50:23
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

ですから「がんの有病数」をどのように定義するかです。画像では見えないような1mm以下のガンも「がんの有病数」とカウントするのなら、5歳以下でも多く見られれのではないかと考えています。 @y_morigucci

2013-04-06 15:42:27
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

5mmを超えたガンを「がんの有病数」とカウントするのなら、5歳以下では極めて少ないでしょう。福島H23年度の0~5歳(9,902人)のB判定は9人、福島H24年度の0~5歳(24,565人)のB判定は14人です。 @y_morigucci

2013-04-06 15:50:52
二十人のろの夢 @drsteppenwolf

【再訂正】特殊要因がない限り、0歳の50人の20年間の期間有病率は、ある瞬間の0~20歳の1000人(1歳50人、2歳50人、、、、20歳50人)の点有病率の2倍。(訂正箇所 ×同じ→○2倍) https://t.co/qJg9UHuAjM

2013-04-07 10:40:28

「期間有病率は点有病率の半分。」(2013-04-06 19:30:07)と訂正いたしましたが、「半分」ではなく「2倍」でした。初歩的な誤りごめんなさい。ご指摘多謝。
【誤】「期間有病率は点有病率の半分。」⇒【正】「期間有病率は点有病率の2倍」

二十人のろの夢 @drsteppenwolf

10mm以下のの微小癌を「がんの有病数」とカウントするのなら直線的増加とイメージ(パターン①)。 http://t.co/v96oW97c7l

2013-04-06 19:36:31
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二十人のろの夢 @drsteppenwolf

2~3cmぐらいの大きさになって病院で見つかる通常のガンを「がんの有病数」とカウントするのなら年齢補正をして放物線状の増加とイメージ(パターン②)。 http://t.co/v96oW97c7l

2013-04-06 19:39:23
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二十人のろの夢 @drsteppenwolf

検査でも見えないような極めて小さなガンを「がんの有病数」とカウントするのなら幼少時からあるとイメージ(パターン③)注:あくまで仮説。 http://t.co/v96oW97c7l

2013-04-06 19:42:48
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(パターン①~③のエンドポイントを単純化するために同じにしましたが、間違っているのではないかと不安です。これが違っていると以下の考察が意味がないものになりますので注意してください。)

二十人のろの夢 @drsteppenwolf

10万人当たりの米国の小児甲状腺癌罹患数0.54人/年。これにに20年をかけて得られたのが10.8人。20年をかけたのだから期間有病数なのかと考えたりもしていますが、点有病数なのか自信がありません。

2013-04-06 19:52:26