定量化の弊害について纏めてみた

業務とかで何かと「定量化」と叫ばれるが、その弊害はどこまで理解されているんだろう?と悩む事少なからず。 ということで、ちょっと纏めてみた。長くてごめんなさいと。
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恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

最近の風潮で何かにつけて「定量化」というものが持て囃されている。成果主義だーとか言い始めた時代くらいからかな。 しかし、そこにある落とし穴についてきちんと理解した上で用いているようにはとても思えない。 ということでちょっと意見を纏めてみる。

2013-04-07 19:47:20
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

定量化がもたらす悲劇は大きく分けると3つある、と私は考えている。 ①情報の独り歩きによる責任の損失。 ②満足感による継続性の損失。 ③単純化による定性的情報の損失。 それぞれについて細かく説明していく。

2013-04-07 19:47:45
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

<情報の独り歩きによる責任の損失> 複雑な情報は定量化する事によって、ある界面でずばっと切られてしまう。 そうするとそれは単独で意味を持ち、いつの間にか知らない所で情報が使われてしまうことがある。 例えばあるメンバーが「今年は売上を30%向上させる目標です」と宣言したとする。

2013-04-07 19:48:10
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

それがいつの間にか「うちの部では全員30%向上させる目標」にすり替わっていたりする。 下手すればそれが企業の年間計画で使われてしまうかもしれない。 「この部門では30%の売り上げ向上を目指しており、それを積み上げることで今年の目標は達成できる」 と。 なんという悲劇。

2013-04-07 19:48:33
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

定量化する事によって、「売上30%向上」という界面でずばっと切られ、 足りない情報は適当にあとから<発言する人の好きなように>補足されてしまう。 そして変わってしまった情報は勝手に他人に用いられてしまう。 こういう情報の独り歩きが、物事を単純化する事で起きやすくなる。

2013-04-07 19:49:21
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

そんなことが起きるとどうなるか? 定量化した結果を発言する人間は、大風呂敷を広げていると言われないために、絶対達成できる目標だけを口にするようになる。 一方で、上の人間はもっと達成できるはずだと根拠のない数字を言い始める。 目標なんてそれなら立てても立てなくても一緒なのに。

2013-04-07 19:50:12
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

対策としては、ほぼ無い。精々、最初の段階の宣言である程度の前提となる条件を述べるしかない。これは必ず、資料などにも残しておいた方が良い。 「こういう条件下であれば達成できると思います」と。上がその数値を使った場合には、その条件は上の責任でしろと脅すしかない(大抵、無理な話ですが

2013-04-07 19:51:44
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

<満足感による継続性の損失> さて、定量化とはそもそも何のために用いるのか。 それは「現在の現状と、将来の目標と、その間のギャップとを認識し、その間を埋めるための施策を講じる」である。 まあ、昔ちょこっと流行りましたよね「カイゼン」って。

2013-04-07 19:52:26
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

カイゼンは良く言われることではあるが、ゴルフに例えられる。 一度にホールへめがけてドーンとボールを投げ込むだけではなく、場合によってはいくつかのステップに分けながら進めて行くと。 が、これが実践になるとどうにも忘れ去られがちになる。

2013-04-07 19:52:54
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

1度定量化することで、「数字」が出る。これに満足して一度の試行で終わってしまうことが多々ある。 例えば、「30%を向上させるためには、こうします!」と4月にまとめたとする。その時だけは熱くなるだろうが、 では半年後、1年後、そのプロジェクトはどうなってるだろうか?

2013-04-07 19:53:40
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

その時、気が付かなかった問題が出ていたり、予算がなかったり、情勢が変わっていたりして、想定外の問題に苦しめられていたりしないか。 それならまだ良い方である。下手すれば「喋ったけど、これから頑張るところ」だったりする。所謂「明日になったら頑張る」である。

2013-04-07 19:55:00
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

実際の所、定量化による満足感は、毒の蜜である。「数値が出た」ことは「結果がでた」こととは違う。 継続的に現状と目標の位置を観測しながら、手を変え品を変え、ありとあらゆる手段で進めなければならない。下手すればその取り組み自体不要になっていたりするのだから。

2013-04-07 19:56:01
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

これを防ぐには定量的な結果を議論する際にはかならず「長期」と「短期」の目標を作り、「短期」の所で再度現状を振り返ることである。 「そもそもこの取り組みは有意義だったのか」という段階まで振りかえる必要がある。また、「こんなに投資したのに無駄にするのは」は禁句である。

2013-04-07 19:56:53
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

ぶっちゃけ、ダメなものはいくら投資してもダメなんだから。そこに更にどんどん投資して成功できるという根拠があるならばともかくね。 そういう判断をするために定量化してたんじゃねーの、と突っ込みたい事がしばしばなわけですよ。

2013-04-07 19:57:41
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

<単純化による定性的情報の損失> 最後に一番大きな問題は「定性的情報が失われる」事である。 事象を定量的情報にしているのだから当り前の事ではあるが、しかしかなり多くの場面で忘れられがちである。 ただ……場合によっては「定性的な定量化」が行われることもあるので。

2013-04-07 19:58:43
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

定量化というのは、非常に複雑な事象をある一面でぶったぎって物差しで測っているのに近い。で、この時どういう面でぶったぎるのかは、定量化する人間が"定性的に"決めている。 おかしな話である。 定量化する基準自体が定性的に決めているのだから、実際はそれは定性的な情報ではない。

2013-04-07 19:59:22
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

つまり、自分に興味の無い情報は「定量的ではない」といって捨ててしまっている。 で、これを入力パラメータとして処理する事を「定量的だ」といっていて、正しい答えがでるだろうか? 本当は答えを出すのには必要な属性情報があれもこれも削れているなかで出る答えの信憑性など疑うしかない。

2013-04-07 20:00:48
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

例えば、テストで100点をとった人間は優秀か? そのテストは小学1年生の試験を大人が受けた物なのかもしれない。 カンニングによって得られた点数なのかもしれない。あるいはTOEICで100点なのかもしれない。 「そんなこと聞いていない」その通り言ってない。これが定量化の本質だ。

2013-04-07 20:01:38
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

もちろん、ある程度の勘所を使ってやるのには十分な意味がある。 しかし、素人が複雑な事象を定量化する事とはこういうこと。背景情報はどんどん定性的な判断でぶった切って「おままごとの数字」であーだこーだ語る。 これには、かなり無理がある、というのはご理解いただけるだろう。

2013-04-07 20:02:49
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

これに対しては、定量化する際に本当にその単純化でもともとの情報を表現しきれているのかを何度も何度も自問自答しながらやるしかない。 自分が削った属性、見落とした属性というものは存在しないのか。 特に結果が自分の思い通りのものだったときほど見直す必要がある。

2013-04-07 20:03:58
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

まとめると、定量化して色々な判断する場合には、①数字が独り歩きしないように資料は残せ、②長期と短期の目標を立てて、ちゃんと定期的にチェック、③単純化した結果が本当に正しいか常に振り替えろ。となります。 本当はちゃんと理解してほしい人間ほど、理解できてない気がしますが。 以上。

2013-04-07 20:05:44
恋するブヒ太郎さん @hon_no_mushi

というあたりで、平常運航に戻りますかね……

2013-04-07 20:12:28

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