《『福島民報』連載 「安全の指標」第22回》

「専門家」って、この記事では誰のことを言ってるの? 「100ミリ」って、何が100ミリなの? ごまかしばかりで、何が何なのか、わからなくなってきました。
3
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

第二部 安全の指標(22) 手探りの「リスコミ」 少人数単位で「対話」 | 東日本大震災 | 福島民報 http://t.co/jHTlhn8ehW @FKSminpoさんから

2013-04-07 16:13:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

0 『福島民報』ベクレルの嘆き 放射線との戦い  第二部 安全の指標(22) 手探りの「リスコミ」 少人数単位で「対話」(2013/04/07 11:36) 以下引用

2013-04-07 16:16:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

1  誤解を招かないよう、放射線の健康影響を住民に伝えるリスクコミュニケーション(リスコミ)を行うにはどうすればよいか―。3月23日、福島市の福島テルサで、東京電力福島第一原発事故で全村避難した飯舘村で活動している放射線の専門家らが報告会を開いた。

2013-04-07 16:17:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2  「講演会の形式を避け、仮設住宅でのお茶会などでリスクコミュニケーションに取り組んでいる」  放射線防護が専門の研究者は、不特定多数に向けて一方的に発信せず、お茶飲み話のような雰囲気の中で住民の疑問に答えるアプローチを重視する取り組みを紹介した。

2013-04-07 16:18:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3  「伝え方を間違えれば、異なる解釈に変わり、伝言ゲームのように伝わる過程で脚色されてしまう」。原発事故直後のリスクコミュニケーションから学んだ教訓だ。

2013-04-07 16:18:33
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

4  正しい知識を身に付けてもらうため、飯舘村は昨年秋以降、専門家と少人数の村民が対話する形式を採用している。

2013-04-07 16:18:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

5 昨年12月25日のクリスマス。福島市の集会所で専門家が飯舘村民と向かい合い、放射性物質の健康影響について住民の疑問に答えていた。出席した村民は7人だった。同様の勉強会を各地で6回ほど開いた。

2013-04-07 16:19:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

6 住民からは、専門家が以前説明した100ミリシーベルト以下の被ばくは心配ないという発言について質問が相次いだ。

2013-04-07 16:19:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

7  「100ミリシーベルト以下の低線量被ばくで健康影響が出た確かな証拠はありません。ただ、全く影響がないと片付けられない。科学的に証明できないほどわずかであっても、がんは増えるかもしれない」。

2013-04-07 16:20:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

8 解説する専門家は正確さにこだわり、丁寧な説明を心掛けた。1人1人の顔を見ながら、理解してもらえるまで説明を重ねた。

2013-04-07 16:20:34
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

9  村から福島市に避難した主婦(39)は、生まれて間もない長女(1つ)の健康が心配で、勉強会に参加した。「1人ずつ話を聞いてもらえて心強かった。放射性物質について分かり、科学的に不明な部分もはっきりしたので、ある程度すっきりした」と受講した感想を話した。

2013-04-07 16:21:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

10  ただ、全ての村民が専門家に放射性物質や被ばくの疑問を積極的に尋ねているわけではない。

2013-04-07 16:22:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

12  村民のリスクコミュニケーションに携わっている村健康福祉課長の藤井一彦(50)は「住民と専門家の間にはいまだに壁がある」とみている。住民の中には面識のない専門家に質問するのをどうしてもためらってしまう人がいる。特に高齢の女性に見受けられるという。

2013-04-07 16:22:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

13  「話の糸口が見つからない」。少人数の村民を対象にリスクコミュニケーションを行っている専門家らは年配の女性と対話できないことを嘆く。

2013-04-07 16:23:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

14 何に不安を感じているのか分からないのであれば、リスクコミュニケーションをするにも限界がある。村はより効果的なリスクコミュニケーションの仕組みをつくろうと模索しているが、容易ではない。 (文中敬称略)

2013-04-07 16:23:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

15 以上、引用終り。感想や疑問は、あとで書く。簡単に言うと、「オレオレ詐欺」か「SF商法」のような、胡散臭い外部から隔離した説明の仕方を、「リスクコミュニケーション」であるかのように語ることに、正直驚いている。この記事の元ネタを提供した「専門家」は、相当にたちが悪いと思う。

2013-04-07 16:26:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

16 今日の記事にある3月23日のシンポジウムだが。イベント名も主催者名も書かれていないし、組織名も書かれていない。ここでいう「専門家」が何の「専門家」を指すのか、さえも書かれていない。「リスコミの専門家」なのか「放射線防護の専門家」なのか「医学の専門家」なのかもわからない。

2013-04-07 17:59:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

17 で、後の「放射線防護が専門の研究者は、不特定多数に向けて一方的に発信せず、お茶飲み話のような雰囲気の中で住民の疑問に答えるアプローチを重視する取り組みを紹介した」の書き方から考えると、さまざまな立場の「専門家」が集まって、「リスコミ」について考えるシンポジウムだったようだ。

2013-04-07 19:34:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

18 とすると、何の「専門家」の集まりなのか、ますますわからなくなる。新聞記事にとってどうしても必要な、「誰が」という要素を意図的にぼかし、なおかつぼかしている理由もわからないようにしているこの記事は、一体何を伝えようとしているのか、全くわからなくなる。

2013-04-07 19:38:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

19 記事で取り上げた「放射線防護の専門家」は、仮設住宅のお茶会などでリスコミに取り組んでいるとのことだが、そういう手法でリスコミができる対象は、二重三重に限定条件が入ってしまう。

2013-04-07 19:44:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

20 まずは、仮設住宅というまとまった形で生活している避難者しか対象にできない。みなし仮設に住んでいる避難者も、そもそも不安を抱えながら避難していない住民も、対象にならない。

2013-04-07 19:46:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

21 次に、戸別訪問をして話をするわけではないので、告知をして集まった住民しか対象にならない。リスコミの目的は本来、コミュニケーション前は納得していない人を納得させることにある。相手方が納得する余地を積極的に示して寄ってくる場合しか説得できないのは、痛い。

2013-04-07 19:51:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

22 さらに、ずっとその茶飲み場に「専門家」がいるわけではないのだろうから、「専門家」が話に来ている時間に話を聞ける条件の人しか対象にできないのも、非常に痛い。そして、このポイントは「専門家」が考えているよりも重要なのだ。

2013-04-07 19:54:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

23 しばしば避難者たちが不信の種として口にするのは、「一週間で良いから、仮設に住んでものを言ってみろ」という話だ。仮設住宅は、やはり住環境があまり良好ではない。「専門家」が仮設住宅で寝起きして、話を聞こうとする人がいつ訪問しても話に応じてくれるなら、信頼度は大きく上がる。

2013-04-07 20:00:02
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

24 しかし、その程度のことは原発事故発生から2年以上経過した現在、「リスコミ」の専門家が気づかなかったとしたら、専門家として失格だろう。なのにこれまで、仮設住宅に生活するリスコミの専門家の話は聞いた記憶がない。となると、避難者は「やはり私たちにはリスクがあるのではないか」と思う

2013-04-07 20:02:28