かり!
- futaba_AFB
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昔本で見た写真でその本が見つからないので細部は間違っているかもしれないですがビクトリア朝後期、8歳ぐらいの少年が不機嫌そうにカメラを見据えているポートレイトを見たことがあるのですが、その写真狩場からうさぎを盗み出して捕まった少年のマグショットだったんですよ
2013-04-07 20:47:24マグショットというのは、捕まった時に撮るこれですよ、ちなみに写真はビル・ゲイツさん http://t.co/iZo0gvHMWj
2013-04-07 20:51:34この前、熊の人の頭骨が傾斜装甲でT-34みたいに弾丸を弾くことがあるみたいな話で盛り上がってちょっとヴィクトリア朝時代の狩猟が気になって調べてみまして、つらつらと書いていくと
2013-04-07 20:52:4919世紀イギリス、財力に余裕のあるジェントリや上流階級の人たちは自分たちの領地の中に狩場を作って狩りを行い、中でも当時人気だったのはシューティングと呼ばれる鳥を銃で撃ち落とす量だったようで、20世紀初頭のエドワード朝の時代、エドワード7世は数十万ポンドも狩りにお金をかけたそうです
2013-04-07 20:55:22数十万ポンドというと、当時のメイドさんの年収を30ポンドと仮定してもエドワード7世はメイドさんの年収1万人分をつぎ込んで狩りを楽しんでいた計算になってものすごい入れ込みようなのです。(物価とかについては下記も参考に) http://t.co/4SxrOhBSf3
2013-04-07 21:00:04日本での狩猟というと里山に入っての熊撃ちとかそういうイメージが強いですが、イギリスでの狩りは経済活動の面だけでなくスポーツとしての側面が今の日本と比べて凄く強かいみたいです。そしてスポーツならば当然狩場はさながらサッカーコートのようにかなり高度な管理をしていたようです。
2013-04-07 21:01:58スポーツのフィールドとして狩猟場を領地に作るのであれば、当然それを管理する人も屋敷に雇われていて、ゲームキーパーと呼ばれた彼らは領地内の狩猟場の管理、獲物の育成を行い、時には密猟者や害獣から獲物を守るのも彼らの仕事だったようです。http://t.co/srlfNbUepg
2013-04-07 21:06:57ヴィクトリア朝に通じる形でイギリスでの狩猟が変わったのは、1671年の「猟鳥と猟獣の狩猟に関する法律」の成立により狩猟が法的に資格化され
2013-04-07 21:11:55この法律で「有資格者のみ狩猟出来る権利」を持つとして、それ以外の人間の狩猟を禁じ、有資格者になるには「土地から年100ポンドの収益を上げる地主」か、「150ポンドの定期賃借権を有する人」か「それにふさわしい人々」に限定され地主階級と貴族に狩猟資格が明確化されることになります
2013-04-07 21:13:4818世紀初頭になるとイギリスで元々盛んだったシカ猟は森の開墾により数を減らし、狩りの対象はゲームや狐へ向かったそうです。さらに銃の普及がはじまると銃の腕が狩猟の評価対象となりその指標として獲物を仕留めた数が使われ猟の性質が変質していったようです。
2013-04-07 21:18:10鉄砲のほうもマッチロック式だったものが https://t.co/MXRuvTauhL マッチロック式になってかなり銃も使いやすくなり、 https://t.co/XXc4hH22zf 狩りが手軽なものになっていき狩猟される獲物の数もかなり増大したそうです。
2013-04-07 21:27:16狩猟のゲーム化が進んだ頃は、ちょうどイギリスのコロニーでも戦列歩兵道が盛んな時期ですね http://t.co/q9KLiMMIVn
2013-04-07 21:30:06その後の資料を見ると恐ろしいかずの獲物が狩られているのですが、これは銃の発展とかなり密接にリンクしてそうですね ブラウンベスとかの時代から https://t.co/XXc4hH22zf 19世紀中頃の金属薬莢の登場 https://t.co/z6i1Y1Cer2
2013-04-07 21:36:25命中精度が高く連発可能なレバーアクションライフルの登場と https://t.co/0WaNViO4dp ブラウンベスからだいぶ間開いていますが、レバーアクションとマスケットは雲泥の差です。特にヴィクトリア朝後期は銃器が急激に進化し大量生産される時代の始まりですしね
2013-04-07 21:41:31フリントロック式銃で鹿狩をしている動画があったのですが、これを見ていると狩りの世界でも改めて銃器の普及は革命だったのでしょうね https://t.co/pKSwaA0kSP
2013-04-07 21:44:14金属薬莢の登場とそれを可能にした金属加工製品の大量生産を可能にした工業力の登場は歴史の転換点の一つなんでしょうねぇ、金属薬莢やそれを可能にした工業がなければこんな銃は出て来なかったでしょうし https://t.co/AVIuEp5OjP
2013-04-07 21:49:29それが行き着いた先はこんな世界だったわけですが、この戦争は狩猟の世界もまた衰退させてしまう大きな要因となったようです。 https://t.co/0WHSFSzl7Q
2013-04-07 21:51:41少し脱線しちゃいましたが、狩猟権と法律はその後も色々といじられていくのですが、19世紀の狩猟がどのように維持されていたかを見ていくと
2013-04-07 21:56:23職業としては猟場を守る人の総称としてゲームキーパーがあり 上級使用人で猟場の最高責任者で人材確保、猟場の維持、など領地管理の総監督としてのヘッド・キーパー
2013-04-07 22:00:10さらに領地内の猟場ごとに置かれた責任者として、ヘッド・ビータ ビート・キーパーと呼ばれた猟場主任 猟場の森林を管理したフォレスターやウッドマンと呼ばれた人たち さらに主に日雇いで雇われた獲物の追い込みをするビーター 主人の鉄砲を装填するローダー 獲物の回収役のピッカー
2013-04-07 22:07:50屋敷によっては懐事情を加味して兼任したりなどあったのでしょうが、ゲームとして楽しむため、使用人だけをみてもまるでゴルフのように作り上げられているんですよね
2013-04-07 22:09:56