(福島県)固定型モニタリングポストへの移行に伴う空間線量率の測定値の変化について

「固定型モニタリングポストへの移行に伴う空間線量率の測定値の変化について」(PDF) http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/koteigatampikou20130401.pdf  と,それに関するTV報道 http://www.youtube.com/watch?v=crV0EI1zjzM 続きを読む
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cwt @clear_wt

福島県MP変更1)福島県のWeb http://t.co/3exaccBv1Z で公表されている「県内各地方 環境放射能測定値(暫定値)(第X報)」で報告されるモニタリングポストが4/1に変更されています.これに関するTV報道が以下→ http://t.co/6LeB0GBR24

2013-04-07 23:38:16
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cwt @clear_wt

福島県MP変更2)この変更に関する県の公式の発表は「固定型モニタリングポストへの移行に伴う空間線量率の測定値の変化について」(PDF) http://t.co/3xQDEiWuma にあります.変更されたのは,7方部のうちいわきを除く6方部.

2013-04-07 23:39:36
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福島県MP変更3)福島・郡山・白河・会津若松・南会津・南相馬では可搬型MPが固定型MPに変更されています.福島・郡山・白河・南会津・南相馬では同時に設置場所も変わっています(会津若松は場所変更無し).設置場所が変わった場所ではデータの連続性は無くなります.

2013-04-07 23:40:49
cwt @clear_wt

福島県MP変更4)また,福島・郡山・白河・南相馬では機器の変更により測定対象が“場所にかかわる1cm線量当量率H*(10)(単位:μSv/h)”から,“空気吸収線量率(単位:μGy/h)”に変更されています.測定する対象が変わっているので,ここでも数値は変わってしまいます.

2013-04-07 23:41:39
cwt @clear_wt

福島県MP変更5)会津および南会津は可搬型MPであっても従来より空気吸収線量率を測定する機器を使っていたため,測定対象そのものは変更ありません(機器の種類は変更).

2013-04-07 23:42:38
cwt @clear_wt

福島県MP変更6)変更点は 福島:場所+機器+測定対象 郡山:場所+機器+測定対象 白河:場所+機器+測定対象 会津若松:機器のみ 南会津:場所+機器 南相馬:場所+機器+測定対象 となります.他のポイントはもちろん,機器(機種)のみ変更の会津若松でも,データはつながりません.

2013-04-08 00:17:46
cwt @clear_wt

福島県MP変更7)具体的には, http://t.co/MnswKmn1IS と, http://t.co/1CXcw6UUf5 の間で数値が繋がっていません.

2013-04-07 23:44:49
cwt @clear_wt

福島県MP変更8)たとえ1点でも変更があった場合,切替前後で本質的には<別の測定>になりますので,例え値が近かったとしても(繋がっているように見えたとしても),それは<偶然>にすぎません(会津若松は別に注あり).

2013-04-07 23:46:52
cwt @clear_wt

福島県MP変更9)データの不連続を補うために,通常は新旧同時に測定する期間をとるのですが,新しい固定MPは3/29に稼動を開始しており3/29~31の3日間のみデータのオーバーラップがあったので,それを https://t.co/5MjvZxHH4b にまとめてあります.

2013-04-07 23:47:31
cwt @clear_wt

福島県MP変更10)(しかし同じ場所に機器を設置した会津若松でデータの途切れがないのは変?夜中に工事をしたとも考えにくく,別の日に設置工事に伴う欠測があるかも.つまり,ここがデータの切替点ではないかも.要調査.)

2013-04-07 23:48:15
cwt @clear_wt

福島県MP変更11)TV報道の「単位を変更」と言う部分に少しわかりにくいところ(表現が不正確な点)があったので追加説明です.TV報道の中(2'40"~)で「発表する単位を変更」と述べられているのは,公式発表の「○変動の主な理由」の前半部分を説明したものと思われます.

2013-04-07 23:49:02
cwt @clear_wt

福島県MP変更12)引用「県北、県中、県南、相双…測定器としてサーベイメータを利用し、測定…(単位:マイクロシーベルト/時間)。 (中略)固定型モニタリングポストでは、…(マイクログレイ/時間:空気吸収線量率)で測定しているため、全体的に測定値が低めに表示されています

2013-04-07 23:50:33
cwt @clear_wt

福島県MP変更13)測定値が低めに表示される要因は<測定対象が変更されていること>です.その結果として,<測定器が示す値の>単位が変わっています.しかし,県の発表では震災以降一貫してμSv/h単位で数値を発表しており,その際,μGy/h≒μSv/hで換算を行っています.

2013-04-07 23:51:14
cwt @clear_wt

福島県MP変更14)これが問題で,空気吸収線量率(単位μGy/h)と,場所にかかわる1cm線量当量率H*(10)(単位μSv/h)は異なるものです.同じ場所で測っても違う値になります.

2013-04-07 23:53:40
cwt @clear_wt

福島県MP変更15)例えば, @s__51 さん撮影の https://t.co/1tMPYpTlFL に示すように,同じ場所を測ると空気吸収線量率の方が少し小さくなります(その場所の光子エネルギースペクトル分布により倍率は変わるので単純換算できない).

2013-04-07 23:56:40
cwt @clear_wt

福島県MP変更16)県で行っている換算「μGy/h≒μSv/h」は,時間当たりの実効線量(これも単位がSv/h)に対する換算としては安全側になるので妥当ですが,サーベイメータの示す値:H*(10)に対する換算としては不適当で,このような換算で表示するのは問題があると思われます.

2013-04-07 23:57:01
cwt @clear_wt

福島県MP変更17) 勝手に非公式FAQ(創作したものです)  Q.1:県で発表している数値の根拠となるモニタリングポストの機器の変更は必要だったのだろうか?

2013-04-09 20:15:06
cwt @clear_wt

福島県MP変更18)Q.2場所に関わる1cm線量当量:H*(10)を測定する機器(測定値をμSv/h単位で表示する機器)から,空気吸収線量を測定する機器(同μGy/h単位で表示する機器)に変更したのは数字を小さく見せる陰謀との声も一部にあるが?

2013-04-09 20:16:18
cwt @clear_wt

福島県MP変更19)A.1&2:変更前の機器,特に「県北、県中、県南、相双」ではサーベイメータ(日立アロカTCSシリーズ)を1cm線量当量測定モードに設定したものを自動読み取りしていたようです.(参考)郡山合同庁舎の旧測定器 http://t.co/quC2WrYrwg

2013-04-09 20:17:41
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cwt @clear_wt

福島県MP変更20)これらの機器(NaIシンチレーション式)は温度変化に対して出力変動が大きく,このまま長期の測定を続けても正確な線量変化を捉えられないと思われます.つまり,機器の変更はいずれかの時点で必要だったと思われます.(参考) http://t.co/z1ogE6gmeB

2013-04-09 20:19:05
cwt @clear_wt

福島県MP変更21)それに対し,固定型モニタリングポストは検出部に温度補償型NaI(Tl)を使う(温度を一定に保ったり,ゲインドリフトの自動補正機構を持っていたりするようです)などで,安定度が格段に上がり,長期的な観測に向いています.

2013-04-09 20:25:45
cwt @clear_wt

福島県MP変更22)これらの機器は事故以前より長期的に環境中のγ線を測定(μGy/h単位)する目的で作られおり(JIS Z4325「環境γ線連続モニタ」),それを使うのは妥当です. http://t.co/5wS4dsBGQB  http://t.co/2uy0GZ9QO9

2013-04-09 20:31:28

余談1

cwt @clear_wt

モニタリングポスト問題での誤解が蔓延しているので,福島県放射線監視室に電話し,旧MPが未撤去なら並行してデータを公表することをお願いしてみた.近日中に撤去の予定だが,それまでに取ったデータは問い合わせがあれば公表していただけそうな回答.ただ,少し時間が欲しいとのこと.

2013-04-05 22:38:38
cwt @clear_wt

原子力規制庁監視情報課にも電話し, http://t.co/zvorpWMymG に記されていたサーベイメータとの差異に関する「解説を記載した表示板を設置し」という話の進捗を尋ねたが,検討中とのこと.状況を説明し,要望としてあげていただけるとの事.

2013-04-05 22:44:30