恋愛お題ったーで共通お題
いつの間にか眠りに落ちていたみたい。ホテルのベッドで、朝の光に照らされながら、思考を巡らす。そうか。あの人はやっぱり来なかったのね。気の抜けたコーラみたいな身体をゆっくりと起こす。あの人がいなくても大丈夫、と呪文のように繰り返し呟いて、あの人のいない世界に身を投じる準備をする。
2010-09-08 02:24:51眩しさを感じ目を開けると、見知らぬ天井があった。隣を見ると、なんと見知らぬ男が裸で寝ているではないか。「!?」私は…昨日の飲み会ではコーラを飲んでいたはずだが…どこからの記憶がないのだろう。それすらも曖昧だ。私はまた、約束を破ってしまったのだろうか。
2010-09-08 02:26:06私とあなたの間で買わされた唯一の約束は「コーラを飲まない」。あのジャンキーなカラメルの味が私をゾッとさせるから。『試しに、破ってみちゃおっか。』あなたは見たこともない妖艶な笑みを浮かべてそれを含んだまま私に口付けた。朝日射す慣れないこの部屋が一気に狂気の場となった。
2010-09-08 02:27:08起き抜けのコーラは、私の毎日の楽しみのひとつ。彼がそれを知らないはずはないのに。「飲まないでって言ったのに!」空っぽの缶を目の前に、私は大声で怒鳴る。彼は苦笑するだけ。それが私をさらに怒らせる。「ごめんて。これで許して」
2010-09-08 02:30:59「なに?新しいの買ったって許さないんだから!」「じゃなくてさ。ちょっとこっち向いて?」振り向いた瞬間、くちづけが私を捕まえる。かすかに残る甘みと香り。私の怒りは、炭酸と共に弾けて消えた。
2010-09-08 02:31:03頭痛がする。モーニングコールに目を覚ますと、体が借り物のように重い。電話口では「仕事ならしょうがないね」なんて殊勝なことを言ったけれど、うしろの楽しそうな声、聞こえてたんだから。割りそびれたコーラだけ冷蔵庫に残して、はやくこの部屋を出よう。もうこんな夢からはもうさめなくちゃ。
2010-09-08 02:31:23ホテルの部屋で煙草に火をつけ深く吸い込んだ所でまた禁煙の約束を破ってしまったと思い出す。アイツはまた怒るだろうな。顔を思い浮べてフッと笑みがこぼれた。コーラが飲みたいとふと思う。アイツの笑顔は俺には刺激が強いんだ。
2010-09-08 02:34:24ついさっき、男に振られた。ロスのコーラホテルを指定したのは彼で、私は約束通りの時間に着いたのに、彼はいなかった。眠れずに電話をかけ続けたAM5:00。やっと繋がった受話器の向こうから聞こえたのは「ゴメン」だった。その一言で全てを察知した私は、ほぅとして電話を切った。AM5:04。
2010-09-08 02:34:47聞きなれないアラームで目が覚める。ベッドはもぬけの殻。「起こしてあげる!」なんて約束するんじゃなかった。枕元の彼の飲みかけのコーラはすっかり気が抜けているけど、今の私には丁度いい。バスルームから帰ってきた彼はベッドに腰掛けると優しく髪を撫でた。その声に起こされるまで寝ていよう。
2010-09-08 02:42:21みんな幸せそうで吐気がする。中でも昨夜一番幸せそうだったあいつは地獄に堕ちればいい。朝のラウンジで浮腫んだ顔で飲む甘ったるいコーラも最悪。「ずいぶん背が伸びたね」なんて言葉聞きたくなかった。完全に忘れられた約束も一緒に地獄に堕ちればいい。“大きくなったらお嫁さんにしてあげるね”
2010-09-08 02:49:39お酒はキライ。でもなんか、飲まないとやってらんない!って気分。冷蔵庫を開けて、あ、コーラで割ったら飲めるかも、と思ってウイスキーと一緒に取り出す。時計の針は約束なんてお構いなしに進んでくし、空は白んできた。女の子が一人ホテルで夜を明かすなんて最低最悪!早く来なさいよね!ばか!
2010-09-08 03:02:44@ryoayase 「なんで飲んだの!?」朝起きたらホテルの冷蔵庫からコーラが一本減っていた。何それ、外の自販機なら全然安いのに勿体ない!それだけじゃないわ、貴方はいつも約束を破ってばかり! ……いつも喧嘩ばかりの私たち。きっかけなんて、たかだか数百円のことなのに。なんでいつも。
2010-09-08 03:01:53窓から注ぐ陽の光が私にとっての目覚ましだった。ふと見ると彼はまだ隣で寝息を立てている。この明るさで寝ていられる神経が理解できない、なんて思いながらもシャワーを浴び、ちゃっちゃと外に出る準備を整えた。
2010-09-08 03:08:42出かけるときは起こしてくれと彼に言われていたけれど、こんなに気持ち良さそうに寝ている人を起こすなんて悪事、私にはできっこない。約束破りの汚名を着せられると思うけど、今は彼の快楽を優先させることにしよう。
2010-09-08 03:08:52冷蔵庫にあったコーラを引っ張り出して飲み、机にメモを残して私は部屋を出た。ふと、彼は私のいない部屋を見てどんなことを考えるんだろうと少し楽しみになった。
2010-09-08 03:09:03(さっきの続き) 「あいつ、起こせっつったのに!」 目覚めたら彼女はいなかった。代わりにあったのは彼女の書いたメモ書きと飲みかけのコーラだけ。年上の彼女に俺はいつも子ども扱いされている。今度は絶対俺のほうが先に起きてやるんだからな…そんなことを考えながら俺は二度目眠りについた。
2010-09-08 03:48:08修学旅行3日目TDLオフィシャルホテルでの朝食後に、担任が言う。「今日は自由行動だが集合時間に遅れたらこう言うぞ~!」その手に持っているのはコーラ。相変わらず寒い。寒すぎる。バスの中でメールを打つ。「一緒に回りませんか?」「いいですよ。お姫様。」寒い。寒すぎる。でも、熱い。顔が。
2010-09-08 03:09:25毎朝の日課。それは自宅でも宿泊先でも一緒。プシッと蓋を開けたときの心地よい音、ふわっと香る独特な甘いにおい、喉を通っていくときのピリピリとした触感、一口飲み込んだ後の爽快な深呼吸。昨日のくだらない喧嘩のことなんてなかったことにして、俺の爽やかな一日はここから始まる。
2010-09-08 03:19:12誰もいないの!?私はイライラしていた。フロントに頼んでおいたLANケーブルを取りに来たのに誰もいないのだ!昨夜は帰りが遅かったから借りられなかった。だいたい、今時無線じゃないなんてどういうことなの。脳みそはシェイクしたコーラのように爆発寸前だった。→つづく
2010-09-08 03:23:13つづき→今日は絶対メールを受け取らなくちゃいけない。顔も知らない彼とメールで文通して1ヶ月。今日は彼の写真を受信できるはずだった。私は狂ったように呼び鈴を鳴らし続けた。 オワリ
2010-09-08 03:23:58「明日仕事がはいった」そう言うと彼女は黙って寝室へ行ってしまった。また約束を破ってしまった。「このホテルね、朝食がバイキングで、コーラもちゃんとあって・・」何日か前楽しそうに話していた彼女の笑顔を思い出す。夢の中ては彼女が楽しい朝食を取れるように願って、今日は一人ソファで眠ろう。
2010-09-08 02:40:57