ライトノベル作家から感想を書く君へ

読んだ本の感想を書くサイトなどが増えています。それについて、思うことをつれづれなるままに述べる。
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赤月カケヤ @kakeya_rapid

読書の感想で「期待しているから、厳しめに点数つけます」と言って、評価を低めにする人がいる。だが、その結果「次が永遠に来ない」ことがあり得るので、「期待をしているのなら評価は高めにしたほうがよい」という意見はどこに言えばいいでしょうか?

2013-04-06 19:21:51
赤月カケヤ @kakeya_rapid

タイミング的にいけそうなので、 「読書の感想について、個人的に思うこと」 前提条件として、感想は読者の楽しみ方のひとつであり、作者がそれを壊すようなことがあってはならない、と考える。

2013-04-06 20:17:45
赤月カケヤ @kakeya_rapid

だから、「感想見ました」的な作者の発言は基本NGだと思う。どんな人間であれ、見られていることを意識すると、本音に影響を与える。 ただ、実際に作者とコミュする楽しみ方もあるとは思う。「あの清楚な人がこんな卑猥な作品を」的な楽しみ。うん、僕とかそうだね。紳士だし。

2013-04-06 20:22:17
赤月カケヤ @kakeya_rapid

作品を貶すのは大いにあり、だと思う。怒りの感情もまた、感動のひとつ。本を叩きつけたり、暴言を吐くことにより、当人の日頃のストレスが発散されるのなら、作家冥利に尽きるというモノである。 また、飲み会などで、つまらなかった作品の愚痴を言い合うことで、大いに盛り上がってほしいとも思う。

2013-04-06 20:24:57
赤月カケヤ @kakeya_rapid

また、勘違いも大いに結構。『キミとは致命的なズレがある』もよくミステリだと勘違いされる。 それは、良い悪いとかいう二元論ではなく、「勘違い」という性質があるからこそ、ミスリードなどの技術が存在するのであり、むしろその勘違い自体も楽しんでほしいと思う。 カラドボルグやロンギヌス的な

2013-04-06 20:28:48
赤月カケヤ @kakeya_rapid

要は、感想はどう書こうが本人の自由、という前提の上で、次の話をする。 僕が考える、上手な感想の書き方。 べべんっ!

2013-04-06 20:31:35
赤月カケヤ @kakeya_rapid

・最初の3行で、イメージが決まる! 小説の書き方や、企画書の書き方でもあるテクニックだが、他人が真剣に見るのは、最初の数行だけである。まあ、小説の場合はプロローグや冒頭のことね。 つまりは、ここで興味を惹かないと、以下を読んでもらえない。または、斜め読みされる。

2013-04-06 20:34:39
赤月カケヤ @kakeya_rapid

なので、一部の作者からお尻の穴がムズムズする書き方は、最初で貶して最後に褒める「ツンデレ感想」である。 それを見た人は最初の3行でイメージを決めるため、「これは駄目な作品だ」と思うし、そんな駄目な作品は読む予定がないので、その後に続く感想を真剣に読もうとはしない。心当たりはない?

2013-04-06 20:39:59
赤月カケヤ @kakeya_rapid

なので、素直に褒めたいときや、他人に勧めたいな、と思った作品は、最初に褒めるほうがよい。 ちなみに僕なら、褒めると同時に謎を残し、全部を読み終えて冒頭を見ると、「うおっ!」となるような感想を書くだろう。あるいは、最後に盛大なオチを持ってくるとか…。 職業病だろうか…。

2013-04-06 20:44:43
赤月カケヤ @kakeya_rapid

・類似作品を挙げるときは、慎重に! 作品に感想の星の数だけあるように、作品に対する想いも星の数だけある。 簡単に言うと、作品に対する共通認識は、みんなが思っている以上に狭いです。

2013-04-06 20:53:46
赤月カケヤ @kakeya_rapid

これ、主に作家が企画書つくるときにも注意されることだが、「この作品に似てる」という一言は、とても難しいです。 僕が最後に書いた企画書は「FATE」っぽい奴だったので、企画書に「FATE」って書いたら、ゲラ怒られた。

2013-04-06 20:57:58
赤月カケヤ @kakeya_rapid

「これのどこがFATEですか?」 「え? ペアになって殺し合うこととか、有名な武器などが登場するとことか?」 「だから、それのどこがFATEですか? いいですか、FATEというのはそもそも…。だから、で…。セイバーたん、ハァハァ…。…というわけで、全然別物ですよね?」

2013-04-06 21:01:22
赤月カケヤ @kakeya_rapid

相手によっては、全然効果がないこともあるけど、類似作を挙げるときは、どの点が似ているか書く方が親切かもしれない。 たぶん、みんな一度はこの手の話題で議論したことがあるはず…。

2013-04-06 21:06:26
赤月カケヤ @kakeya_rapid

こんなもんかな…。 基本は個人の自由であり、楽しみなんだから、僕が言うこっちゃない、ってのが正論だし。 あくまで、企画書目線での感想の書き方かな。 ちなみに、『俺が生きる意味』のあとがきは、マーケティング理論と心理学に基づき、事前に暗示をかける仕組みになっている。

2013-04-06 21:19:17
赤月カケヤ @kakeya_rapid

この暗示の効果により、わりとさっくり作品に集中できたのはないのかな、と感じる。 あとがきから読む人がいるから、使える技だけど。あとがきは、まだ研究できる分野でもある…。

2013-04-06 21:22:21
赤月カケヤ @kakeya_rapid

感想書きさんが集まる飲み会の場所に、こそっと潜入したいな。後ろで僕の作品を貶しているのを、背中で聞いている。 で、愚痴で盛り上がったときに、「その作品の作者って、こんな顔じゃなかったかーっっ!!」と言って、乱入したい。

2013-04-06 21:38:42