10周年のSPコンテンツ!

調査捕鯨の科学性を解体する

外交・科学技術論の専門家である東北大准教授石井敦氏(@ishii_atsushi)と、調査捕鯨船乗船経験を持つ作家の川端裕人氏(@Rsider)が、2011年6月に刊行された『解体新書「捕鯨論争」』(新評論)をテキストに対話。
科学 捕鯨 IWC クジラ
24
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
今、「解体新書・捕鯨論争」を読書中。機密指定を外れた外交資料駆使して、日本で流布されている「被害者としての捕鯨史」の修正を迫る部分。ベトナム戦争から目を背けるために──というのが、非常に一面的な理解だとよく分かる。元GPJ広報の佐久間さんの章が楽しみだけど、いつたどりつくか。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
大変興味深い論考です。新しい史料があるのだなによりよいです。RT @Sanada_Yasuhiro: @Rsider 拝読いただきありがとうございます!第二章担当の著者の真田です。佐久間さんなど他の章も是非お楽しみに。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
「解体新書・捕鯨論争」3章は、日本の調査捕鯨の科学性について。書いてある主旨としては「どんどんひどくなっている」とまとめられそうなかんじ。鯨研の人の反論も聞いてみたいところ。でも、これだけの期間の大調査で、査読付き論文がほとんど発表されていない怪は確かに痛烈な批判だと思う。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi 素朴な質問ですが、調査捕鯨の科学について語ることができる日本人著者は発見できなかった、ということなんでしょうか。
石井敦 @ishii_atsushi
@Rsider いますが、どの方が書いても、同じ内容になるくらい、調査捕鯨の科学性は本当に低いです。捕鯨をしなければ採れないデータは今はほとんどなく、そうしますと、安価で何回もデータが採れる非致死的調査を用いないと、科学ではありません。捕殺すると、1時点のデータしか採れません。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi 「科学性」をそう簡単に決めてしまっていいのかという懸念があります。科学と「とんでも科学」の境界ですらしばしば分かりにくいです。ぼくは非致死的な調査でより詳しく分かるのは承知の上ですし、個人としてはそちらの調査を好みますが……続
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi 続・元々食用にする前提の元であれば、捕殺した上での調査からも得るものがあると考えてきました。しかし、3章の説明ではクジラの年齢などを含め、どんどん「捕殺しなければわからない」ことは減りつつあるようですね。
石井敦 @ishii_atsushi
@Rsider ご懸念、大変良く分かります。私の専門は、そうした科学と非科学とでどのように、なぜ境界ができるのか、という課題も含んでいます。ですが、調査捕鯨の場合、致死的調査と非致死的調査で採れるデータはほとんど同じで、後者のみが何回もデータが採れるので、この場合は明々白々です。
石井敦 @ishii_atsushi
@Rsider また、今、捕鯨管理に必要なのは、南極海といったクジラが餌を食べる場所ではなく、子どもを生む場所のデータが必要だというのが国際捕鯨委員会の科学委員会の勧告(iwcoffice.org/sci_com/scmain.htm)です。これも日本政府は無視しています。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi 少なくとも、ぼくが参加した92-93の頃から比べても格段に、捕殺の意義が少なくなっているであろうことは想像できました。また、日本の鯨研が、世界的な科学者コミュニティの中に入っていこうとしない(査読付き論文を出さない)ことも分かりました。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
内でやればいいのと思いますね。これは非致死推奨ですね。南極海のものは無理にしても(AU,NZの海域になってしまうでしょうから)RT @ishii_atsushi: @Rsider また、今、捕鯨管理に必要なのは、南極海といったクジラが餌を食べる場所ではなく、子どもを生む場所の
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi いずれにしても、90年代なかば以降アップデートされていないぼくの頭の中では、IWCの科学委員会の言うこともそんなに信頼できないなあという感覚が根強く、保全科学一色になった感のある世界で、「目的の違う科学」が最初から容認されないのではないかと懸念が・続
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi 続・根付いているのだと気づきました。御著書を読みつつ、考えるとします。いずにれしても、ぼくは今の調査捕鯨、まったく支持してないんですけどね。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi そうそう、思いつきですが、海域を限ってRMSが有効に機能するか立証する調査捕鯨なら、捕殺が説得力を持ちそうですね。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi もう一点、やはり、気になってしまったのは、科学か非科学かを論じるのはあまりよい問題の立て方ではないと思いました。調査捕鯨は一応のところ科学の体裁をとっており定義にもよりましょうが、一定の科学を持っています。恣意的に線を引いて非科学とするより・続
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi シンプルに「質の低い科学」でいいのかな、と。そして、もちろん、鯨研の方、反論、知りたいです! ぼくが乗った時に若手調査団長だった藤瀬さんも随分偉くなられたようです。当時、院生として乗り組んでいた田村氏も結局「捕鯨サークル」に留まったようです。声よ届け
石井敦 @ishii_atsushi
@Rsider 確かに捕鯨論争はあまりにも二極化しているので、科学と非科学、という問いを避けるのは私も同意したいところですが、世界中にいる科学者の常識的な基準からして、調査捕鯨はあまりにも話にならないので、私自身、科学者としての良心から非科学と言わざる得ません。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi さっき「質の低い科学」と書きましたが、その直後に思いついたのは「倫理的でない科学(侵襲的なことをしなくてもできることをやっている)でした。
カワバタヒロト 秘密基地からハッシン!中 @Rsider
@ishii_atsushi 「世界中にいる科学者の常識的な基準」から調査捕鯨が話にならないことに、まだ十分ピンと来ていないので、非科学と断じることの妥当性は判断保留とします。ちなみに石井さんは自分自身を科学者だと考えてらっしゃるわけですね。自然科学者という意味ではないですよね?
石井敦 @ishii_atsushi
@Rsider 慎重な姿勢をとられるのが一番いいと思います。それと、私は社会科学者です。いろいろなご意見、ありがとうございました。
石井敦 @ishii_atsushi
@Rsider すいません、それも調査捕鯨はまったく必要がなく、個体数と系統群の区別がつけばよいので、非致死的調査ですべて出来ます。調査捕鯨で正確なデータを推定するためには数多くのサンプルが必要となるので、RMPを守っていたのでは無理です。
石井敦 @ishii_atsushi
非致死的調査による年齢の推定方法はこちら:Inter Research » MEPS » v392 » p277-293: http://t.co/TrVcTjx via @addthis
ゆうくぼ @yu_kubo
[twitter][動物]調査捕鯨について。非科学,質の低い科学,倫理的でない科学と。なるほど。 / Togetter - 「調査捕鯨の科学性を解体する」 http://htn.to/PKHCtk
小烏丸 @kogarasu1982
本当に生態調査、頭数調査するのであれば非殺傷追跡調査の方が絶対に有意義のはずなんだよな…/私も当該書籍購入して現在、読書中… / Togetter - 「調査捕鯨の科学性を解体する」 http://htn.to/Fxt1Wv
salmo(ポリコレめんどくさい @invasivespeacie
捕鯨の科学性について。ビジョンなきまま続いてきたというのがなんとも。逆にノルウェーなどではどうしているのか。 / Togetter - 「調査捕鯨の科学性を解体する」 http://htn.to/MsDFoK
残りを読む(4)

コメント

こぎつね @KogituneJPN 2014年4月20日
非致死性の調査が有利(データの連続性)な点と致死性調査が有利な点(標本採集、年齢などの内部データー、調査費用が回収可能)がある
こぎつね @KogituneJPN 2014年4月20日
にも関わらず、一方の非致死性のメリットばかり強調して科学的と断定する態度はおよそ科学的といえず、偏った見識によってつくられたまとめと断じざるをえない
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする