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丸山天寿先生の「誰にでも書ける天寿流・ホラ話の作り方」

まとめました。
雑談 創作 丸山天寿
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丸山天寿 @tenjumaruyama
さて、日曜日のお遊び。メフィスト賞作家の周木律先生が、面白そうな数字のツイートをしておられる。私は横文字と理科系の学問に疎く、厳密な数字を使った物語は書けないから、いい加減な数字を使って話を作る。本日のお題は「誰にでも書ける天寿流・ホラ話の作り方」。全ての叱責を認めます→
丸山天寿 @tenjumaruyama
歌・浦島太郎に「帰って見ればこは如何に、元居た家も村も無く、路に行きあう人々は、顔も知らない人ばかり」とある。彼が竜宮城に行き、戻ってから七百年が経っていたと「御伽草紙」に書いてあるが、その七百年は正しいのか。これがホラ話作成のとっかかり。これは仏教の経典で証明出来る。→
丸山天寿 @tenjumaruyama
浦島太郎が行った竜宮城までの行程は十日と御伽草紙に書いてある。これは妥当な日数である。何故なら竜宮城までの距離は「海の底(海底ではなく海の果てと解釈する)五百由旬」と「正法念処経」という経典に出ている。「由旬」は古代インドの距離の単位で一由旬は約十キロ。五百由旬は五千キロ→
丸山天寿 @tenjumaruyama
それを十日で行ったのだから、時速約二十一キロ。(亀は意外と早く泳ぐ)妥当な数字と言える。途中で休まないのかという疑問は、日程には休みの時間は書いていなかったと解釈すればよい。亀はあちこち(浦という地名=これが結構ある)に立ち寄り食事や休憩を取りながら行ったのだ。→
丸山天寿 @tenjumaruyama
次に浦島太郎が竜宮城にいた時間だが、これも「御伽草紙」に遊び暮らしてあっという間に三年と書いてある。帰りの日程も約十日とする。つまり浦島太郎は村を出てから、365×3+20=1115日、この間、村をあけていたことになる。そして、この日数は地上のものとは違うと考えられる。→
丸山天寿 @tenjumaruyama
ある 仏教の経典によると、地上から四万由旬離れた天界の一日は、地上の五十年に相当するそうだ。仏様は長生き。(人生五十年もここから来ているという説もある)すると竜宮城は地上から五百由旬の距離だから、竜宮城の一日は、人間界の八分の五年に相当する。(これは単純な計算で出ると思う→
丸山天寿 @tenjumaruyama
すると1115日×(8分の5)年=696、8年になる。充分に700年の誤差の範囲内ではないか。浦島太郎は七百年近く故郷を開けていたと証明出来る。昔、どこかで読んだ数字の理論だがいかにも竜宮城が存在するように思える(よく考えたら間違いだが、それに気付かれないように話を進めるー笑)→
丸山天寿 @tenjumaruyama
現代人の感覚ではさらに謎がある。何故浦島太郎でなければいけないのか、(亀を助けた者は他にいなかったのか)竜宮城で乙姫と意思の疎通が出来たのか、鯛やひらめの舞い踊りが時を忘れるほど面白いのか、等の疑問を解決出来そうな資料を探す。探せば結構もっともらしい事を書いた本がある。→
丸山天寿 @tenjumaruyama
亀は虐待にたえながら浦島を待っていた(彼は特殊な能力を持っていた。浦は裏に通じる)、亀は通訳(亀は蔵六とも言い、知恵者を意味する)。鯛やひらめは舞姫の愛称(水上で裸で舞う美女たち)。と解釈出来る伝説がないでもない。都合の悪い資料は、敢然として目をつぶる(この勇気が大切ー笑)→
丸山天寿 @tenjumaruyama
ここまでくれば、後はホラの吹き放題。ホラは99の真実(らしきもの)と、1の完全な嘘を組み合わせたら、巧く行く。乙姫や竜宮城の音韻や語源もいかにも意味がありそうではないか。かくて、あるかどうかも分らない竜宮城で、浦島太郎と乙姫が、「ある重大な事情」で接見したという話が出来上がる→
丸山天寿 @tenjumaruyama
私の琅邪シリーズに登場する徐福と無心は同時代に生きていたけれど接点を書いた資料はない。「それなら二人は会っていない」と言うのは歴史学者。「書いてないなら会ったかも知れない」と思うのがホラふき親父。文献に書いてあることの否定は出来るが、「存在しない文献」の否定は誰にも出来ない→

『琅邪の鬼』丸山天寿|講談社ノベルス
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/1006/special2/

丸山天寿 @tenjumaruyama
歴史は謎にあふれている。中でも古代伝説や神話は誰もが信じていないから検証もされていない。それらを様々な伝説や言い伝え、怪しげな数字で現実の世界に下ろすのが、私の物語作成方法。徐福はやがて蓬莱(日本)に向かうが、竜宮城も登場する。そこが何処なのか…それはこれから先のお楽しみ。 了

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