愛媛新聞 2013年4月22日 ふるさと伝言 「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」 木村真三(放射線衛生学者)

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しまなみ @shimanamis

【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)① 新年度に入り、例年より早い桜とともに、故郷愛媛県の済美高校が春のセンバツ決勝進出とのうれしい知らせが舞い込みました。やはり旧三間町出身の上甲監督ならでは!と喜びました。

2013-04-22 21:28:59
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)② 同じころ、世間ではあまり騒がれませんでしたが、日本の司法の歴史にとって極めて重要と思われるニュースを目にしました。

2013-04-22 21:29:25
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)③ 1957年、米軍旧立川基地の拡張反対を訴えたデモ隊が基地に立ち入って起訴され、日米安保条約及び米軍駐留そのものが違憲かどうか争われた砂川事件。

2013-04-22 21:30:00
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)④ 「基地の存在は違憲」としデモ隊が無罪になった一審判決の後、最高裁判所長官が上告審の公判前に駐日米主席公使に会い、公判の日程や見通しを漏らしていたことが明らかになっています。

2013-04-22 21:30:35
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑤ 政治的背景によって法治国家の根幹である司法の独立性が損なわれていたことを示唆する事例といえるでしょう。

2013-04-22 21:30:59
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑥ わが愛媛県には、明治時代、日本の法治国家としての基礎づくりに貢献した人物がいます。それが、大津事件を裁いた最高裁判所長官、宇和島出身の児島惟謙です。

2013-04-22 21:31:26
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑦ 大津事件は、1891年、訪日中のロシア皇太子が大津市で警察官に突然切りつけられて負傷した暗殺未遂事件です。

2013-04-22 21:31:47
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三⑧ 当時の日本政府内では、欧米列強の一国ロシアから報復されかねないという緊迫した状況の下、天皇や皇族に対して危害を与えたものに課す大逆罪に値するとして厳罰を課す方針となっていました。

2013-04-22 21:32:55
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑨ しかし、政府の圧力に反発し、国内法に従って一般人に対する法札未遂罪を適用しました。

2013-04-22 21:33:36
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑩ このことは、当時まだ弱小国であった日本が、三権分立の精神に則った司法の独立を持ち、法治国家であることを世界に向けて示すこととなりました。

2013-04-22 21:33:52
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三⑪ 一方、司法と政治の関係を考える上で、われわれ愛媛県民が取り組んできた問題があります。それが、伊方原発訴訟です。活断層やメルトダウン(炉心溶融)という問題を正面から扱った日本初の科学訴訟でした。

2013-04-22 21:34:17
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑫ 今から40年前の1973年、1号機の原子炉設置許可取り消しを求めて地域住民が立ち上がり、2号機増設の許可取り消しも含め、2000年まで続きました。

2013-04-22 21:35:05
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【愛媛新聞】ふるさと伝言・木村真三⑬ 「地震の原因は活断層」「伊方原発の間近にある中央構造線は活断層」「現在はたまたま地震の少ない時期で、過去に記録のない場所でも起きる可能性がある」といった、今では当たり前のように言われていることも、当時日本の地震学者の多くは否定していました。

2013-04-22 21:35:52
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑭ 京都大など一部の研究者がメルトダウンの可能性に触れていましたが、結局、それは起こり得ないとして原告側の請求は棄却されました。

2013-04-22 21:36:15
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑮ 現在も新たな原発運転の差し止め訴訟が全国的に展開されていますが、「事故はあり得ない」と電力会社側は反論、安全性に問題はないとして、これまで住民側の請求が取った例はありません。

2013-04-22 21:36:41
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【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑯ 北陸電力志賀原発2号機の運転差し止め訴訟では、06年に金沢地裁が住民の請求を認めましたが、控訴審で逆転敗訴となりました。

2013-04-22 21:37:07
しまなみ @shimanamis

【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三⑰ 振り返れば多くの科学者も政治情勢や利益に迎合してきた面があると感じます。だが、各々の裁判の過程で立ち止まって考える機会はあったはずです。少なくとも福島の事故は防げたかもしれません。

2013-04-22 21:37:41
しまなみ @shimanamis

【愛媛新聞4月21日】ふるさと伝言「情勢に迎合せず判断 司法の独立をねがう」木村真三(放射線衛生学者)⑱ 児島惟謙が目指した国家、情勢に惑わされない判断力を取り戻さなければならないと強く思います。(きむら・しんぞう、鬼北町生まれ)

2013-04-22 21:38:03
しまなみ @shimanamis

現在行われている伊方原発運転差止訴訟の第4回口頭弁論が4月30日(火)14:30~松山地裁で行われます。今回も最大の争点は、中央構造線が動くとき、伊方原発の制御棒挿入は間に合うか、原発施設は揺れに耐えられるかです。

2013-04-22 21:42:21