ドイツのエネルギー政策。CO2排出量取引に関する欧州議会の決定が及ぼす影響等。
- klammer_affe
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@hitoshi_hof さんにまとめて頂いております。
その続きです
去る16日に欧州議会でCO2排出枠の供給を先延ばしにする、いわゆるBackloading案が否決された。http://t.co/oaqgSJ3bVj これがドイツのエネルギー政策に大きな影を投げかけている。
2013-04-23 21:59:19環境大臣のアルトマイアーは、仮にこれが可決され排出枠の価格が現行の1tあたり5ユーロ前後から30ユーロあたりまで値上りすれば、自国の再エネ政策の2つの問題が解決されると踏んでいた。
2013-04-23 22:03:38ひとつはガス火発へのインセンティブの回復。排出枠の価格が上がれば、現在ガス火発のシェアを奪っていて、おまけにCO2排出量の多い石炭火発がコスト高になり、相対的にガス火発へのインセンティブが働くことになる。
2013-04-23 22:06:58もうひとつは排出量取引による再エネ促進、助成の財源確保。排出枠の価格が上昇すれば20億ユーロの収入が見込まれていた。
2013-04-23 22:09:23しかしこのアテが外れてしまった。出力調整の難しい石炭火発は勢いを増し、排出量取引による「エネルギー気候基金(EKF = Energie- und Klimafonds)」への収入は9億ユーロに及ばないと予想されている。http://t.co/kBEy5Tpc8M
2013-04-23 22:10:11アルトマイアーの憂鬱はこれだけではない。これに先立つ国内のエネルギー首脳会議で消費者の負担を減らすべく電気料金抑制案を提出したが各州の同意が得られず、昨日メルケルによって正式に退けられた。http://t.co/7K3at2e4fC
2013-04-23 22:13:57この結果を受け、ドイツエネルギー機構(Dena)は再エネにかかる賦課金が2014年には現行の5.3ct/kWhから6.3ct/kWhに上昇するだろうとの見解を示し、連邦環境庁は最悪7ct/kWhまで上昇すると予想している。http://t.co/6oP2xD8hNL
2013-04-23 22:15:55E.onの所有する最新CCGT(だと思う)、Irsching5は収益性の悪化から2年間の停止が申請されていたが、安定供給に必要な施設であることから送電会社Tennetの支援受けて運転継続が決まった。負担は託送料金として消費者に転嫁。http://t.co/TD9gupjWdO
2013-04-23 23:56:28揚水発電も新設を足踏みしているのに加えて、既存の施設の経営も危ぶまれている。Vattenfallの所有するNiederwarthaもそうした施設の一つ。http://t.co/aTOJfMXcQ7
2013-04-23 23:59:00揚水発電のビジネスモデルは夜間と昼間の電気料金の差額を前提としている。夜の安い電気を貯め込み、昼間高く売る。ところが太陽光発電の普及でこの差が均され、相補的役割を担うはずの蓄電設備の収益を、皮肉にも再エネが圧迫する形になっている。
2013-04-24 00:03:08というようなことで向こうのメディアは持ちきりだというのに、呑気にこんな記事書いてる場合じゃないんじゃないかな、と。http://t.co/2ktJuwe6fJ
2013-04-24 00:07:41同じ現象を受けても向こうの記事のタイトルはこう → "Ökostromrekord verschärft Schieflage bei Energiewende"「再エネ記録更新でエネシフいよいよ窮地」http://t.co/h9Nrf87j7h なんだろうこのギャップは。
2013-04-24 00:10:49