小太刀右京さんによる突発的TRPGガイド ミステリー編
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collbrande
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えー、というわけで突発TRPG講座、ミステリー編です。リクエストをいただきましたので、一応。TRPGに興味がない方は、TL汚しすみません。本日発売の『マクロスFB7』をご覧になって楽しく過ごしていただければ。
2013-04-24 18:15:24
というわけでミステリなんですが――怖いですね、まずどこからどこまでがミステリーなのか、という定義をしないといけません。ここでは、「犯人(複数でもよい)がいて、推理で解き明かせる謎があり、探偵役のPCがこれを解決するジャンル」とします。これでいいかな、重信マン
2013-04-24 18:16:46
@u_kodachi いきなりそんな哲学的命題を振らないでください!w ええと(視線をさまよわせ幾多のネタバレに口をつぐんで)……間違ってるけど 間違ってないと おもいます はい
2013-04-24 18:18:56
.@k_shigenobu ありがとうございます。今回は推理ものということで、アシスタントに重信先生をお呼びしました。僕がワトスン役です。
2013-04-24 18:19:46
まず考えねばならないのは、「本当に推理以外で解決できないのか?」というところです。たとえば、被疑者全員を拘束して片っ端から拷問する、という行動を取れない必要があるわけです。
2013-04-24 18:19:55
あとは高レベルの占術とか神業とか神仏の介入とか横綱とかそういうものです(いや、そういうのがあっても成立するミステリーはありますがちょっと置かせてください。メフィスト賞の話してるわけじゃないんですよ)
2013-04-24 18:20:02
これが何故問題かというと、「戦闘で解決することを想定したTRPGの解法がどう見ても戦闘しないことである」のがプレイヤーの快感原則を損ないがちであるのと同様、推理もまた、推理以外の手段で解決できるとまずい、という話なのです。
2013-04-24 18:21:00
たとえば昔山荘もののミステリシナリオをNOVAでやった時に出た解法は、「容疑者全員をフルオートで撃ってみて、戦闘不能になったやつがエキストラ、リアクションしたやつがゲスト、ゲストから疑う」でした。
2013-04-24 18:21:47
ちなみにどうなったかというと、撃ったヤツが殺人犯として処理され、めでたしめでたしで終わったといいます。どうも犯人はエキストラだったらしいんですが、死んだふりでごまかした。すいません、NOVAじゃなくてアルシャードガイアだ。
2013-04-24 18:22:29
@tanakaten そうそう、それが元ネタです。ちなみに撃ったのは僕です。酔っ払ってセッションをしてはいけないという教訓の一幕。
2013-04-24 18:25:42
脱線しました。ではこれを阻止するためにはどうすればよいか、というとまあ簡単で、暴力的解決がシナリオ上の最善手でなければよいのです。多くの探偵もので、主人公が捜査権を持たないオブザーバーとしての探偵である理由ですね(暴力振るうと捕まる)。
2013-04-24 18:25:09
何らかの方法で犯人を論理的に追及することが目的であればよいわけです。しかし次に考えねばならないのは、犯罪捜査を行なわれると実は困る、ということです。被疑者全員を洗って身元確認して動機を調べて取調室でウタわせる、という手法は、推理以前に自白で解決できるので、ミステリを破壊します。
2013-04-24 18:27:59
被疑者を弁護士の立ち会い無しで密室で拘留するという行為の是非はともかく、これに対しては、「雪の山荘などにいるので身元確認や動機を洗ってるヒマがない」「PCに逮捕権がない」「相手が社会的権力があるので捕まえられない」等々で対処可能です。まあ、逮捕権がないのが無難ですかね。
2013-04-24 18:29:34
(このあたり、ミステリにおける警察当局の行動原理はどこまで現実の捜査手法や法的手順に乗っ取るべきか、という議論もありますが割愛します)
2013-04-24 18:30:16
整理します。つまり、TRPGにおける探偵役は、「暴力的手段での自白を求めず」「社会的特権での捜査で事件を解決できず」というふたつの条件を満たすことになります。いわゆる「私立探偵」ですな。
2013-04-24 18:31:19
@u_kodachi もちろん、ここで普通に社会的特権を表わす各種データ(社会系能力値や特技、技能、コネクション、財産ポイントなど)で情報を得るという解決も普通にアリですね。(『富豪刑事』とかもいますしね)
2013-04-24 18:39:24