クラシック理論とジャズ理論のどちらが正当かなんてない。

音楽が神学戦争=人格攻撃になる日本なのか? クラシック理論とジャズ理論のどちらが正当か、なんていうことに拘るのは、おそらく日本人ぐらいだろう。
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nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

初心者の生徒さん。酒バラを友達とやることになったらしく、今日のレッスンは酒バラ(Days of wine&roses)。これ、初級っぽいけど、結構長いSDMが出て来るので初心者の人にはタイヘン。でもとりあえずFメジャーでガシガシ弾いてみよう。何カ所か、?という響きを見つけること。

2013-04-26 18:36:08
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

2段目(7〜8小節目)はさすがにFメジャーでは乗り切れない。(これをFメジャーで乗り切れたら、相当に耳が悪いか、もしくは”相当に耳が良い”か、です。笑)。ここはSDM。同主短調から借りてきた、と考えても”ほぼ”同じ。ドリアンが分かれば、そのままBbDorを弾けばok。

2013-04-26 18:41:01
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

ドリアンが分からなければ、Fマイナーを弾いても可(Bb Dorianと同じになる)。BbmとEb7は分けて考えず、セットで考えること。めんどくさいから。(音楽理論はむしろ”簡素化”する為にあるのだから)。Eb7はEb7-5、としても良い。-5をトップノートに。(メロのA音)

2013-04-26 18:46:38
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

その後はセカンダリードミナントしか(non-diatonicは)出て来ない。後は問題は最初のEb7。これは先述と同じでSDMだが、Gmに転調した、と考えても良い。「え、EbM7じゃなく7thなのに?」という人は、枯葉を思い出せばok。マイナーキーのbVIは往々にして7th化する。

2013-04-26 18:53:34
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

それで(Gmに転調したとして)Gのマイナーペンタ+b5でブルージーに攻める、というのもあり。逆にEbM7にして、上品にやるのもok。でもこれは初心者の人同士の場合は、事前に「ここ、M7にするよ」と他のメンバーに言っておこう。上級者なら言わなくても反応できる。(はず。笑)

2013-04-26 19:00:45
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

逆の、教える側の立場としては、この曲(酒バラ)ってとても悩む。かなり初期の段階で「やりたい」と言って来る生徒は多いし、このEb7をどう説明するか、というのはほんとうに悩む。「ここはちょっと毛色の変わったコードだよ」で納得する生徒としない生徒で笑、こちらの戦略は大きく変わる。笑

2013-04-26 19:07:07
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

やっかいなのは、小さい頃ピアノとかやってた生徒で(僕もそうなのだが)、しっかりと頭に長音階が入ってる分、「なぜ?」と疑問を持つ生徒が多い。その「なぜ」を説明すると、SDMやら下手をすると「転調って?」という、壮大な話に笑、飛んでしまって、なかなか苦労する。

2013-04-26 19:09:07
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

同じ意味で、All of meも以外とやっかい。初級、と言えば初級なのだけど、だからと言って一つのスケールで弾き通す、という訳にもいかない。

2013-04-26 19:12:08
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

だから教える側としては、(特に初歩の人を教える場合)、スケール、キー、よりも「コード+リック」というセットで把握してる人の方が楽です。ぶっちゃけてしまうと。笑(別にどっちが優れてる、って話じゃないですよ。教える側の話)

2013-04-26 19:16:14
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

で、さっきも転調の話に。これは教える側としては避けたい話題笑。これはもう、「最後は主観だよ」みたいな話になって「じゃ主観って、どう形作られるんでしょう?」みたいな質問をされて、もう最悪(すごい楽しかった、の意)クラはいざ知らず、ジャズではとにかく主観です。としかいいようがない。

2013-04-26 19:23:10
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

例えば、Em-F、というコードがループしている時、それが「何のトーナリティに聞こえるか」なんて、主観、としか言いようがない訳です。で、それが何によって形作られるか、というと、それはもう、「それぞれ、個々のそれまでに経た経験が形作った」としか言いようがないです。

2013-04-26 19:25:57
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

Em-F、とある時に、ある人はCのトーナリティ、ある人はEの、またある人はFの、ということもあり得る訳です。そしてそれは、時間、何度繰り返すか、ということにも関わってくる。無限にくり返しても、存在しない「C音」を補完して聞く能力も人間にはある訳です。

2013-04-26 19:29:03
ヲノサトル @wonosatoru

@neajazz 転調が論理に根ざすものから主観に変わった最大の原因は、レコードの発明によって音楽が理詰めの「物語」から瞬間瞬間に鳴り響く「サウンド」に変わった事だと個人的には考えています。

2013-04-26 19:33:10
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

(補足)さっきのEm-F、だと、だからCのIIIm-IV、と聞こえる人もいるし、またある人はEのフリージアン(的)に、またある人はFのリディアンに、聞こえる人もいるし、また、それは時間、その後どうなるか、ということにもよります。と、補足。

2013-04-26 19:45:46
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

また、ちょっと難しい話だけど、基本的にクラもジャズもポップスですら、物語(ドミナントの物語)から、浮遊し続ける(解決しない)、終わらない物語、みたいな方向に向かっている「とも」言えます。それもまた、人間が宗教を失ったこととの関連性とかもある(かも知れない)。

2013-04-26 19:51:34
ヲノサトル @wonosatoru

@neajazz まったく同感です。音楽は常に社会の反映。

2013-04-26 19:52:49
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

ともあれ、ジャズの場合、わりと早い段階から、解決しない(または長く続く、安定化する)II7、IV7、みたいな楽曲が出て来る。だから、初心者の人は「あれ、じゃ先生、調って?」みたいな話にどうしてもなってしまう。

2013-04-26 19:58:11
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

結果、レッスンの終わりがけには「現代の宗教は、消費だよ」みたいな話にぶっ飛んでしまっていることが多々ある。何の授業だか分からない。笑。けど、そういう話「も」したいが為に、僕は独立して自分のスクールを開いた、という面「も」ある。笑

2013-04-26 19:59:34
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

(補足)だから、極論を言えば、仮にII7であってもそれが100小節も続けば、誰もが「I7」に聞こえる訳です(と願いたいし、”でない”人がいれば、けっこう天才です。笑)。では「では、何小節続けば、Iに(つまり元のトーナリティを忘却するか)」なんてことは、まったく個々の主観な訳です。

2013-04-26 20:11:32
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

でもまた、初音ミクやアニソンとか、そういった楽曲の多くは基本的に先述の「終わらない物語」ではなく、結末のある(終止する)従来型の音楽で(まぁその二者は繰り返すのだが)、だからまた現代のオタクな若者らは「強い拘束感」を求めている。少なくとも音楽は。(結末が欲しい、ということ)

2013-04-26 20:32:38
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

むろん僕は、現代の初音ミク現象よりも20世紀初頭の、なぜBlues(IとIVの物語)が形作られたか、の方に興味があるんだけども、ていうかぜんぜん若者の反応ないしお腹空いたからここで終了。(この中途半端感も(こそ)Blues。笑)

2013-04-26 20:39:29
hidea @hidea_tw

@neajazz またの機会にぜひ、IとIVの物語よろしくお願いします。

2013-04-26 20:41:49
ヲノサトル @wonosatoru

@neajazz 機能和声と異質なあの「終止せずループする感覚」は、より単純化したファンクを経てハウスをはじめとするダンスミュージックまでつながってますよね。

2013-04-26 20:44:24
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

そして、A先生曰く、最初の「ずーっと続く」ということのはじまりは、冷蔵庫だった、という話へ、僕の脳内はループ。笑

2013-04-26 20:54:55
nea(11/18 吉野音街道) @neajazz

だから「クラブミュージックとBluesはその意味においては同じなんですよ。」とか書いてみて、一人でも「Blues、って?」と好奇心を持ってくれる若者が出現することを祈りつつ。メシへ。(吉牛)

2013-04-26 21:02:23
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