主に食から観たヒッチコック映画

ズバリ @zubari21

ＢＳプレミアムで「裏窓」も観た。ヒッチコック映画におけるフードってまずそうに撮られてる？ 「裏窓」ではグレース・ケリーがつくる謎の料理がまずそうな扱い、「フレンジー」ではフランスかぶれの刑事の奥さんがまずそうな料理を作ってた。確認したいので、もっとヒッチコック作品を観よう。

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「フレンジー」でフランス料理がゲテモノ扱いなのは少し驚いた。散々イギリス料理がまずいという扱いだから、ヒッチコックなりの仕返しだったのかしら。

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ヘイズコード廃止後のヒッチコック映画は『トパーズ』、『フレンジー』、『ファミリー・プロット』の３作だけ。でも『フレンジー』を観ると、ヒッチコックにヘイズコード廃止という凶器を与えちゃまずいんじゃという気になる。本当に女性の殺し方がえぐいのよね。

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ヒッチコック映画のフードはまずそうなものばかりなのか？を検証すべく『白い恐怖』を。精神病院に新たに赴任してきた所長エドワーズ（グレゴリー・ペック）はなぜか白いものに恐怖を抱いていて…という精神分析サスペンス。まずそうではないけどミルクや食堂車での食事が不吉な感じで描かれていた。

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『白い恐怖』で一番気になったのは、「卵入りのコーヒーを淹れるわね」というセリフ。そんなのあるの？と思ったら、同じ疑問を抱く人が。http://t.co/adym5jA7OW

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銀座にあるランブルというお店で卵入りコーヒーが飲めるみたいなのですが。790円とちょっと高級感が漂っている。 http://t.co/s7FxFKE4FZ

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OKWaveにヒッチコックは警官と卵が嫌いだったとあるので、フードというより卵描写がひどいのかもしれない。

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【フードから観るヒッチコック特集（勝手に）②】『ファミリー・プロット』を。霊媒師のブランチは金持ちの老夫人に超能力で死んだ妹から情報を聞き出して、養子に出された妹の息子を探してほしいと頼まれる。もちろん超能力なんて持ってないので、恋人のジョージと共に地道な調査を開始するが…。

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【フードから観るヒッチコック特集（勝手に）②】フード描写は２回。ブランチとジョージが自宅で手作りハンバーガーを食べるシーンとその後、喫茶店でビールを飲むシーン。どちらも普通においしそうであった。ただし、その後２人はハンバーガーが逆流するような経験をする。

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フード関係なく作品自体が面白かった。ユーモアがたくさん入っていて。ブルース・ダーン演じるジョージがいつもパイプをくわえながら調査をするもんだから、私立探偵風なのがいい。

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『ファミリー・プロット』、スコアはジョン・ウィリアムズ御大。 http://t.co/Y8Hqv1nQ3O

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『サイコ』のフード描写は二ヵ所かな。冒頭のシーンとノーマンのモーテルでマリオンがサンドイッチ食べるシーン。特筆すべきものはなくて残念(←そこかよ)

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【食で観るヒッチコック④ 『レベッカ』】主人公はお金持ちの老夫人の付き人としてモンテカルロへ。そこで素敵な紳士、マキシムと出会って恋に落ちる。２人は結婚してマキシムのお屋敷で暮らすことになるが、屋敷はマキシムの亡くなった妻、レベッカの見えない影に支配されていて…。

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【食で観るヒッチコック④ 『レベッカ』】食事シーンは何度か。でも主人公のメンタルが弱っているのと、元々小食なのか「お腹すいてないわ」と言ってほとんど食べてくれない。チキンが出てくるシーンがあるけど、食べるのはおしゃべりなウザい男でかなりムカッとなります。しかも窓から骨を捨てる。

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『レベッカ』、前妻レベッカの召使だったダンヴァースさんが恐い。見た目なんかが『エスター』によく似ている。主人公はよく泣くし、メンタル弱いんだけどやられているばかりじゃないところは好きだな。泣いてからキリッとするシーンは見物。ローレンス・オリヴィエさまは素敵だった。

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『レベッカ』は主人公のファーストネームが一度も出てこないのが面白いし、上手いなあ。ヒッチコック映画といったら、サスペンスだけど、サスペンスというよりゴシックロマンス。

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『レベッカ』でうざい男を演じたジョージ・サンダース、72年に自殺しているけど、遺書の内容がすごくシニカルでイギリス人って感じ。以下引用「世界よ、退屈だからオサラバするよ。もう十分長生きした。このステキな糞溜めの中で、君たちが不安に頭を抱えたままにしておこう。せいぜいお幸せに」

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【食で観るヒッチコック映画 『マーニー』】いろんな会社に勤めるふりをしては金庫から金を盗む不感症の女泥棒マーニー。次に侵入した会社の若手社長マークは彼女の正体を知りつつも、彼女を雇い、救おうとする…。

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【食で観るヒッチコック映画 『マーニー』】食事のシーンはほぼなし。一度ディナーの場面があるものの、数秒で終わる。食事は出てこないが、マーニーママがマーニーを平手打ちしてパイ作りに使う果物が床に落ちる。またママが夕食ができたことをマーニーに伝えるとき、影しか映っていないのが不気味。

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『マーニー』、セクシーすぎる若手社長が女泥棒の不感症を治そうとする話で、ハーレクインロマンスのような内容だった（読んだことないけど想像で）。ショーン・コネリーの唇がアップになるシーンがあるのですが、エロすぎる。このシーンだけで結構満足。

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『マーニー』、ティッピ・ヘドレンは相手役がショーン・コネリーと聞いて最初は「無理よ」と思ったらしい。そりゃショーン・コネリーを相手に、憎んだり拒絶したりする役を演じるの難しいよ。普通にウェルカムです。

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『マーニー』、『白い恐怖』系の精神分析サスペンス。マーニーは赤いものと雷と男を受け付けない。メイキングで語られていたけど、ヒッチコックでこの手の作品は受けが良くないみたい。

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『マーニー』もまた衣装はイデス・ヘッド。ヒッチコック映画は衣装を見る楽しみもある。

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食で観るヒッチ映画番外編として『ヒッチコック』を。『ヒッチコック』の伝記映画というよりサイコができるまでといった内容。アルマ、ウィット、ヒッチの三角関係は映画向きに描かれたものみたいですね。ヒッチのグルメな様子を観れたのが嬉しかった。夜中にドカ食いするシーン好き。

ズバリ @zubari21

食関連だと、ヒッチとジャネット・リーがキャンディ・コーンを食べるシーンが。「アンソニー・パーキンスからもらったの」というセリフがあるけど、『サイコ』でノーマンがキャンディ・コーンを食べるのはアンソニー・パーキンスのアイデアだったらしい。