教採の願書にも、多くの都道府県(政令市)で、自己PRや志望動機などを書く欄が設けられていて、エントリーシート的なものがあります。教採の願書も合格のためには非常に重要なものです。いい加減に書いていては、不合格への直行コースとなります。
2013-04-02 12:32:31民間企業へのいわゆる就活であれば、エントリーシート(ES)を書くことの重要性は広く認知されています。でも、教採の願書を書くに当たっては、その重要性を認識していない人が圧倒的に多いのです。就活でも教採でも同じことです。願書(ES)がダメな人は採用されません。
2013-04-02 12:34:14教採においての願書(ES)の重要性は3つにまとめられます。 1.どんな人かのイメージが形になって残るものである。2.面接の時の質問材料になる。3.特別枠や筆記試験免除で受験する場合において合否を左右する要因になる。
2013-04-02 12:37:461.どんな人かのイメージが形になって残るものである。 これを軽視している人が結構多いのです。確かに、人物評価のメインは面接ですが、面接は面接官の印象や記憶にしか残りませんが、願書やESは形ある記録として手元に残るのです。形ある物の影響力は非常に強いものがあります。
2013-04-02 12:39:18プレゼンだって同じです。確かに、話し方やプレゼンターの技術も重要ですが、プレゼン資料がある場合、人はプレゼン資料を見ます。事前にも、最中にも、事後にも見ます。そして、形あるこの資料がプレゼンの良し悪しの判断を決めることも多いものです。人は形がない音声よりも文字に影響されます。
2013-04-02 12:41:19確かに、プレゼンや面接の最中は文字よりもプレゼンターの声や表情が圧倒的に重要です。でも、プレゼンや面接の後に、評価に迷ったりするときは、やはり、目の前にある形ある記録(文書)の力は侮れないものとなります。形あるものは形なきものの見え方を左右するのです。
2013-04-02 12:43:16ですから、どんなに面接に自信があり、自分の顔に自信があっても(笑)、文書である願書(ES)がボロボロでは、せっかくの語りや美貌を台無しにします。人は、文書によって大きく影響を受けることを忘れてはいけません。
2013-04-02 12:44:40面接での言い間違いや舌足らずの表現は、忘れてもらえます。全体の印象が良ければ、ちょっとしたミスでは致命傷にはなりません。しかし、願書やESにくだらないこと、つまらないことを書いたら、それは存在し続けますから、致命傷になり得ます。
2013-04-02 12:46:36はっきり言っておきます。願書やESに優れたことを書いていない人は、まず、不合格になります。そんな人は、採用試験を受ける前提条件を欠いていると言ってもいいかもしれません。ゆっくりと準備をして、助言も添削も受けることができる願書やESがダメなら、その人はダメ人間だと思われます。
2013-04-02 12:48:25準備もできる、助言ももらえる、添削も受けることができるのに、急場ごしらえでくだらない文章を書いて提出する。こんな人は、やる気がない、能力がない、そして、助けてくれる人(先生・先輩など)もいない人だと思われるでしょう。私が採用側なら、願書がダメな人は絶対に採用しません。
2013-04-02 12:49:48ですから、願書はしっかり準備して優れたものにする必要があります。願書は年賀状でも暑中見舞いでもありません。出せばいいというものではないのです。
2013-04-02 12:51:432.面接の時の質問材料になる。 これは多くの人が認識していますよね。あなたが願書やESに書いたことが面接の際の面接官の質問に影響します。願書に書いたことが聞かれることも多いですし、願書に丁寧に書いておけば面接で突っ込まれることがなくなるという場合もあるでしょう。
2013-04-02 12:53:18いずれにしても、願書やESに書くことが、面接時のやりとりに大きな影響を与えます。触れて欲しいこと、触れて欲しくないことなどを戦略的に考えて、願書は書かなければなりません。例えば、触れて欲しくないことは願書できちんと説明しておけば、それで納得して更なる質問はないかもしれません。
2013-04-02 12:54:55また、深く聞いて欲しいことがあるのであれば、質問を上手く誘発するような書き方をしておけば、面接官を自分の有利な方向へ誘うことも可能です。
2013-04-02 12:55:44願書(ES)は、単なるつぶやきではありません。これから対面することになる面接官との戦略的なコミュニケーションなのです。この戦略的思考がなければ、願書は、あなたを不合格に導く落とし穴となります。
2013-04-02 13:01:503.特別枠や筆記試験免除で受験する場合において合否を左右する要因になる。 近年は、特別枠や筆記試験、1次試験の免除という制度もよくありますよね。大学推薦で筆記試験免除とか、昨年1次試験に合格しているから今年は免除とか、講師経験があるから筆記試験(1次試験)を免除などです。
2013-04-02 15:24:22こういった場合には、願書が優れていないと合格することはほぼありません。筆記試験が免除というのは、筆記試験で満点を取ったことにするということではありません。筆記試験以外で合否を決めるということです。ですから、願書の比重は相対的に上がるわけです。ここを理解してない人が落ちます。
2013-04-02 15:25:49筆記試験や1次試験が免除だからラッキー!と思うところまでは良いのですが、免除だからこそ、ではどこで自分の資質や能力をアピールするのかを考える必要があるのです。筆記試験免除ですからペーパーテストで高得点を取って能力を証明することはできません。願書が能力証明の大きな舞台になります。
2013-04-02 15:27:20せっかく筆記試験や1次試験の免除を受けても不合格になっている人を何十人も知っています。そういった人たちは、筆記試験が免除ということの怖さ・厳しさを知らないのです。筆記試験があれば、経験がなくても、話下手でも、筆記試験で高得点を取ることによって2次試験にいくチャンスはあります。
2013-04-02 15:28:56でも、筆記試験が免除であれば、筆記試験以外で評価をしてもらわなければいけません。あなたには筆記試験の得点以外にどんなアピールポイントがあるのですか?という問いに答えなければいけないのです。そのためには、願書やESで自分を効果的かつ戦略的にアピールする必要があります。
2013-04-02 15:30:44私は毎年、あることを予言し、そして、ほとんどの場合、的中させています。どんな予言かというと、「筆記試験(1次試験免除)の人で、願書(ES)がダメな人は、必ず教採に不合格になる」という予言です。
2013-04-02 15:32:15大学推薦枠や講師枠、その他の特別枠で受ける人は、願書やESを特に上手く書いてください。それが合否を左右します。
2013-04-02 15:33:08一般枠で受ける人も願書(ES)は重要です。教採受験者のプロフィールは大体同じです。誰かが特にものすごく秀でているということは稀です。「どんぐりのせいくらべ」というと大変に失礼ですが、ほとんどの人が教師初心者で若者です。プロフィールだけでは差は付きません。だから願書が重要なのです。
2013-04-02 15:34:53同じような大学を卒業し、同じような志をもっているけれども、「私はここが違う。私のユニークな点はここ。私はここで勝負したい。」そういったものが感じられる願書でなければ、教採という競争を勝ち抜くことはできません。
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