Cinema Memo (2009～2012）

Minita🌿 @minita_

♔2012映画ベスト10♔　 ①裏切りのサーカス　②きっとここが帰る場所　③預言者 ④この空の花－長岡花火物語　⑤テトロ　過去を殺した男　⑥戦火の馬　⑦アニマル･キングダム　⑧虹色ほたる～永遠の夏休み～　⑨Fish Tank　⑩テイク・デイス・ワルツ、ライク・サムワン・イン・ラブ

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「フランケンウィニー」★4　♪モンスター、この私の可愛い人～♪　好き好き。監督が少年時代に好きだったであろう怪獣やモンスター達への愛情がたっぷり詰まっていて泣けるわ。そして、なんといってもところ狭しと駆け回る愛嬌たっぷりなスパーキーがね、本当に可愛い。（腐乱犬なのに！）。

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「最愛」★2　売血によりHIVが蔓延した貧しい農村を舞台に、感染してしまったことで周囲に差別され孤立した状況でも、深く愛情を育む二人の物語。久々に相性の悪い映画にあたってしまった。悲恋物ってやっぱり無理なのかな・・・。チャン・ツィイーは美しかったけれども。

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「ルビー･スパークス」★4 自分が執筆する小説の理想の女の子が目の前に現れる夢のような設定！だけど、もし恋する相手を自分の思い通りにできるとしたら？それは幸せ？という問いをつきつけられる。キュートなZ・カザンとぐだぐだなP・ダノ、二人がとてもラブリー。この映画、大好きです！

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「人生の特等席」★3 逆転サヨナラホームラン的展開はややのれなかったですが、出てくるキャラがみな魅力的。お互い大切に思いながらも不器用にしか表現できない父娘がいいね。御大が唸るだけでどうしてこんなに嬉しいのでしょう。あとエイミーとジャスティンが野球クイズで盛り上がる様子が好き。

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「裏切りの戦場　葬られた誓い」★4 痺れた。タイムリミットがある中、平和的に人質を解放しようとぎりぎりまで交渉する大尉と行動を共にするような臨場感。同様にハラハラし、憤り、身を引き裂かれる思いをする。切替えてからの戦闘シーンのやるせなさ。個の命を蔑ろにする国なんて滅びてしまえ。

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「秘密のオブジェクト」★3 　女性側の欲望をあっけらかんと描いた点には好感。チョン・ソグォンが超キュートなので全てOK。「ふがいない僕は空を見た」★3 　生きづらい現実に窒息しかかっている人々の群像劇。個々の物語の配分がややアンバランスかな。現実逃避であっても一息つくのって大事！

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「高地戦」★4 素晴らしかった！38度線を決める小さな領土を奪い、奪われ、奪い返し、死体のみが淡々と積み上がる終わりのない地獄。もはや戦う理由さえわからず、生き残るために戦う兵士達は皆、血が通っている。一筋の光明がさしたと思った直後に訪れるあの絶望感を映画館で是非体感して欲しい。

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「アナザー・ハッピー・デイ　ふぞろいな家族たち」★3 顔をあわせたくない面子集結の結婚式で各々問題を抱えている人達が次第に感情を処理しきれなくなり、家族の絆がギシギシと崩壊寸前になるあのいたたまれなさ！心底、あの場にいたくないと思った。もう少し笑えたら。E・ミラー君はラッパー？

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11月は23本鑑賞。演劇１＆演劇２，ミステリーズ　運命のリスボン，情熱のピアニズム，カリフォルニア･ドールズ，ラヴィ･ド･ボエーム，ル･アーヴルの靴みがき，白夜，教授とわたし、そして映画，007 スカイフォール，バリエラ、水の中のナイフ。

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「恋のロンドン狂騒曲」★3 いい大人達が恋にはまってとっぴんしゃん。ウディの意地悪ーでも可笑しい♪Ｎ・ワッツの評判の顔芸を堪能。夫との口喧嘩シーンの立て板に水のような台詞の応酬や室内を縦横無尽に動くカメラの見事さ。そして自爆しちゃうシーンの切なさと格好悪さときたら最高である。

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「ギマランイス歴史地区（仮題）」カウリスマキ『バーテンダー』が１番楽しくて好きだったけれど、時間をおいてもなお印象に残るのはペドロ・コスタ『命の嘆き』。頭のいかれた男が幻聴とかわす会話が延々と続き、こちらまでまいりそうだった。

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高橋泉監督「あたしは世界なんかじゃないから」他人とうまく交流できずに自分が世界からちぎれていく感覚。最初ナイーブさについていけないなと思ったけれど次第にこの復讐劇をどう着地させるのか目が離せなくなった。とにかく届けたい！という監督・演者達の思いのGが凄く。高根沢君の名前を覚えた。

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バトー・ムーシュのシーンが脳内連続再生。ブレッソン監督「白夜」は中毒性のある不思議な映画だったな。男女が寄り添うパリの夜の空気、川面に映る揺らめく光、ポルトガル語の歌、マルトの白い裸体。全てに滑らかな手触りを感じるというか。もう１度見たいと思っていたから公開延長は嬉しい～♪

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「任侠ヘルパー」★3 ちょっとチャカチャカしすぎかなと思ったけど、介護を要する高齢者をカモにした貧困ビジネスを扱う等、物語は見応え有り。草薙＆風間＆夏帆のいつもとは違うキャラも新鮮。「その夜の侍」★2 映像も好きだし、役者の演技も素晴らしかったけれど、びっくりするぐらいのれず。

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続）きっと進んでは後退するの繰り返しなんだろうな。ひとつの作品を作り上げるだけでも大変だろうに、彼の活動は劇作家、演出家の範疇をはるかに超えている。「河原乞食なんだからもらえるものはもらうし、なんでもやる」と静かに語るところは鳥肌がたった。

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続）人間は様々な役割を演じる生き物でその役割＝仮面の総体が人格だという平田オリザ氏の言葉が面白い。中高生に、教員に、学者に、政治家に、彼は演劇の重要性を刷り込む。凄いのは相手の個々のニーズに合わせていること。そうして演劇発展の土壌をこつこつと開墾し続ける。→

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「演劇１」「演劇２」★4 めちゃめちゃ面白い！幾度も同じ場面を繰り返し、台詞の間や速度を細かく設定していく稽古は一針縫って半針戻る半返し縫いのよう。あんなに自然にみえる会話がここまで精密に作りこまれているとは。（２ではロボットにも同様な演出がなされる！）→

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「ル・アーヴルの靴みがき」★4　青色が綺麗。不法入国の少年を助けようとする靴みがきの男。普段はつれないのにいざとなった時に手を差し伸べる近所の人々のさりげない優しさ＆起こる奇跡に幸せな気分に。カサブランカを彷彿させるシーンも好き。映画にはいりこんであの港町のＢＡＲで私も飲みたい。

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「映画と恋とウディ･アレン」★3　才気溢れてシニカル、かつチャーミングなウディの素顔が垣間見れて面白い。「演技指導はほとんどしない」のに女優の魅力を最大限にひきだすのは不思議。「ひとめで好きになっちゃて、どうしたら好きになってもらえるか必死だった」と、ダイアン･キートンが！

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「情熱のピアニズム」★4 ペトルチアーニのピアノは気持ちがかきたてられるような熱を持つ。人生を楽しみつくしたい！というエネルギーの伝播。亡き彼の事を語る友人や恋人達が皆笑顔なんだよー。こんな曲を「君のために弾くよ」とか言われたら降参です！ http://t.co/RzcDYfoY

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「ミステリーズ　運命のリスボン」★4　贅沢な時間！孤児ジョアンに関わる人が一人ずつ増え各々の秘密が顕わになるにつれ、運命が交錯し様々な紋様を織り成し延々とドラマが拡がっていく。色艶やかな万華鏡を覗きみているかのよう。流麗なカメラワークや19世紀前半を再現した美術にも惚れ惚れ。

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「声をかくす人」★3 リンカーン大統領暗殺事件の裁判。見応えずっしり。堅実。怒りと憎しみのあまり、誰かを破滅させ溜飲をさげる目的で団結した集団の前では、人の命、法の下の平等はこんなにも脆弱なのか。その理不尽さと怖さを我々の喉下につきつける。被告役ロビン･ライトの静かな演技がいい。

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「キック･オーバー」★4 メル･ギブソンが車でぶっちぎる、拳銃をぶっぱなす、全力で走る、いとも簡単に悪人どもの裏をかく（１番ワルともいう）！楽しくないわけがない♪（苦悩故か）彼の顔に刻まれた深い皺は凄みを感じる。笑顔でも。無法者達が暮らす村のような猥雑で混沌とした刑務所も最高。

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続）デジタルで撮る利点として長時間撮影でき、翌日のラッシュを待たずしてその場で映像を見て演出等の修正ができることを複数の監督が挙げていたが黒沢監督はラッシュどころかデジタルでも編集の段階まで見ない、現場ですぐ見たら編集の冷静な目線になってしまうのが嫌だとのお話が面白く。