白蛇のかみさまと巫女独のお話。

パラレルギルッツ(未満?)妄想TLです。
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蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

【神様普(白蛇)×巫女独妄想】人里から離れた小さな神社に住んでいる巫女。名をルートヴィッヒと云い、太陽に当たるときらきら輝く金の髪と青い瞳をしていた。彼は少年時代に流行り病で両親をなくし神社で1人で生活していた。しかし、その事をさびしいと思った事はなかった。

2010-09-11 15:38:47
蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

何故ならこの神社にはいつも「誰かの気配」があったから。自分を見守る影のような、温かな存在がいた。そして時々その「誰か」が姿を見せずに声だけで現れる事があった。たあいのない話だったが、一人ぼっちの巫女はとても楽しく感じた。そして月日が過ぎ、少年だったルートは青年に成長した。

2010-09-11 15:42:16
蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

そしてある日の事、いつも感じる「誰か」の気配をいつもよりも「濃く」感じた。うすぼんやりとした気配ではなく「確実に自分の近くにいる」気配であった。ようやく逢えるんだ…と、嬉しくなった。いつも自分の事を見守り、時々話しかけてくれたその「誰か」に逢える日が来たのだから。

2010-09-11 15:46:38
蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

「なあ、お前。そこにいるんだろう?隠れてないで出てきてくれ。早く俺に姿を見せてくれ。お前が一体どんな顔をしてるのか見てみたいんだ。」気配のする方をむき、声をかける。…しかし、一向に返事はない。いつもよりも「気配」を感じるのに。どうして顔を見せてくれない?俺はお前に会いたい。

2010-09-11 15:50:11
蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

ルートは段々と悲しそうな表情になって行く。寂しくて、目から涙があふれ頬を伝う。「どうして、姿を見せてくれないんだ?寂しい、ひっく‥さびしいよ…。」子供のように泣きじゃくるルート。……その時であった。声がした。聞き慣れた声。「そんなに泣くんじゃねえよ。俺にそんなに逢いてぇのか?」

2010-09-11 15:54:48
蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

ルートは涙をぬぐいながら返事した。「逢いたい、お前に逢いたい…」と。すると天井からするする…と音を立てながら一匹の白く赤い眼をした蛇が現れた。そしてルートの足元へと近づく。「…驚いたか?ルート。まさか俺様がこんな姿とは思わなかったろ?」しかしルートは驚かなかった。

2010-09-11 15:59:21
蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

驚くどころか、足元へ近づいてきた白蛇を見つめて嬉しそうに微笑んだ。「そうか‥お前がそうだったのか。…いつも見守っていてくれて、ありがとう。」そう言うと白蛇の頭をそっと撫でた。「ば、ばっか…ガキ扱いすんじゃねーよ!これでも俺はこの社の神なんだぜ?///」これが、白蛇様とルートの

2010-09-11 16:03:22
蓮根慶@絶賛低浮上中 @imopuma

2度目の「出会い」だった。そして白蛇様(名をギルベルトという)とルートはこれからもずっと一緒に暮すのでした。めでたしめでたし。

2010-09-11 16:05:06