賃金と雇用の圧力のせいで大学に行かない自由が無くなってくるというのは、教育や文化を大切にするというのとは違う

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渡邊芳之 @ynabe39

もう一歩踏み込んで「大学に進学したために貧困に陥る」例が増えていることも誰かが指摘しないといけない。親の世代では回収できた「教育投資」がもう回収できなくなっている。

2010-09-07 07:20:02
渡邊芳之 @ynabe39

子どもが18歳で独立すればそれなりに自力で生活できた親たちが,もう4年間,それも高校までとは比較にならない教育負担を強いられることによって貧困に追い込まれているパターンも無視できない。

2010-09-07 07:22:23
渡邊芳之 @ynabe39

希望するものは誰でも大学に,というスローガンそのものは間違っていないが,「希望しなくても誰もが自己負担で大学に行かないといけない社会」は貧困を拡大再生産する。

2010-09-07 07:23:43
渡邊芳之 @ynabe39

昔は親の経済状態は「大学に行けるかどうか」に反映されたが,いまは親の経済状態は「よい大学に行けるか」に反映される。貧困層ほど高い学費を払う,貧困層ほど学費の支援を受けにくい,という矛盾。

2010-09-07 07:25:30
渡邊芳之 @ynabe39

必要なのは「学校教育の長期化」ではなくて「働きながら学べる,働きながら技術を身につけられる」システムを充実することだ。「専門職業人養成大学」より18歳から働いても専門職業人になれる社会を。

2010-09-07 07:31:02
渡邊芳之 @ynabe39

子どもを大学にやるために夜遅くまでパートに出ているお母さん,子どもを大学にやるために食費を切り詰めレジャーもあきらめる家族がこんなにいる社会のどこがよいのか。結果としてさまざまな内需に回るべき資産が教育だけに吸い上げられてしまう。

2010-09-07 07:33:41
渡邊芳之 @ynabe39

借金してまで大学に行ってももうその借金は返せませんよ,と誰かが言わないといけない。

2010-09-07 07:39:06
渡邊芳之 @ynabe39

「自分が大学に行きたくて借金して行って借金は働いて返した」という体験談の裏側には「行きたくもない大学に借金して行ったが仕事はなく借金も返せない」という別の体験談が必ずある。

2010-09-07 07:55:02
渡邊芳之 @ynabe39

子どもの進学を考える時に,もし進学させなかったら学費分のお金を何に使えるか,それと比較した時に子どもを大学にやることにどんなメリットがあるか,と冷静に考えられる親はまずいない。そこにつけこんでいるのが「産業としての教育」。

2010-09-07 08:26:36
闇のapj @apj

社会の側で要求するレベルにさほどの変化がないなら、ゆとり教育にすれば、同じ知識を身に付けるために必要な時間と金が増える。 RT @neconosaya: @ynabe39 子供の教育機関の長期化・教育費用の高等化は、若年者の労働至上参加への参入規制だったのですね。

2010-09-07 10:28:35
闇のapj @apj

今は、本人の投資がかろうじて改修できても、子供の大学進学を再生産できない賃金で大卒を募集するてのがざらにある。RT @ynabe39: でも今の大学進学率を支えているのは「大学行きたければ借金してでも行く価値はあるだろう。そして働いていくらでも返せるだろう」という世界観なのだ。

2010-09-07 10:31:25
闇のapj @apj

学歴で初任給に差があったり、求人の数に差があったりするので、そもそも別の話だったとしても、別の話になってないという現実がある。 RT @geoidflower: 生涯賃金と学問なんてそもそも別の話なのに、変にフォーカスしすぎ。

2010-09-07 10:43:28
闇のapj @apj

その通りだと思います。私の問題意識もそこにあります。 RT @geoidflower: では是正すべきは、学歴と求人格差の是正についてですね。また、批判すべきは、子供の生涯年収確保に大学進学を促す親たちと、大学ビジネス一般の風潮。

2010-09-07 11:51:55
闇のapj @apj

@cochonrouge 博士後期進学は生涯賃金を考えて、銭勘定しながらやれ、と学生に言ってます。ポスドクの期間が結婚して子どもを育て始める時期とまともにかぶることも。就職難のせいで、博士前期進学希望者にも同じ問いをしなければならなくなってきてるのが頭の痛いところ。

2010-09-07 11:57:25
闇のapj @apj

多少貧しくなっても好奇心で進学して心の豊かさを得る、というのは大事だし価値あることだと思うんですが、賃金と雇用の圧力のせいで大学に行かない自由が無くなってくるというのは、教育や文化を大切にするというのとは何か違う気がしてしかたがない。うまく説明できないんですが。

2010-09-07 12:00:38