渡邊芳之先生@ynabe39の「こうした「病気の自称」が「不適応の因果関係の発見」ではなく「現状の不適応から立ち上がるラベリング」であることは言うまでもなくて,こうした人たちにはまず「現状の不適応」があって,それがアダルトチルドレンとかアスペルガーといった「ラベリング」によって救済される,という構造だ。」
この「自称アダルトチルドレン」「自称アスペルガー」などの問題をきちんと整理した研究ってあるのかな。昨日「当事者」が心理学者だけでなく社会学者もdisっていたところをみると,社会学にはあるのかもしれない。じっさいこれは社会学的な問題でもあるだろう。
2013-05-01 07:42:39こうした「病気の自称」が「不適応の因果関係の発見」ではなく「現状の不適応から立ち上がるラベリング」であることは言うまでもなくて,こうした人たちにはまず「現状の不適応」があって,それがアダルトチルドレンとかアスペルガーといった「ラベリング」によって救済される,という構造だ。
2013-05-01 07:44:10現状の不適応は変わらなくてもラベリングによって「その責任を問われ批判される自分」から「配慮され共感されるべき自分」に転換できることの機能は非常に明確で,多くの人がそれに頼ろうとするのは自然だろう。
2013-05-01 07:45:44ただ,その機能だけが求められるのなら「自称アスペルガー」「自称アダルトチルドレン」でなくても「自称知的障害」「自称精神障害」でも変わらないわけだが,そこでアスペルガーやアダルトチルドレンのほうが選択されるのも自然である。
2013-05-01 07:47:09前世紀のの末くらいから「知的障害や見当識障害のない心の障害」がクローズアップされたことで,社会的に排除されずに「病気の自分」をアピールして不適応の自己責任を回避し,他者に配慮や共感を要求することのできる「ネタ」が増えたことは事実だと思う。
2013-05-01 07:49:20「不適応さえあれば誰でも当事者を自称できる」というのもこれらのラベルの便利なところである。まあ他の問題でも当事者を自称する人に「あなたは当事者ではない」ということは難しいと言うか,実質的に不可能なわけだから。
2013-05-01 07:52:25「苦しんでいる人が救われる」こと自体はいいことだと思うが,基準やバランスを欠くとじっさいに「当事者」も不幸になるし社会的にも問題を引き起こすと思う。ロフタスの「偽りの記憶」はその極端な例。
2013-05-01 07:53:4890年代のアメリカで子どもが大人になってから自分の両親を児童期の虐待の罪で告発するという事件が相次いだが,その中にはまったく虐待の事実がなかったものが多く含まれていた。子どもたちはなぜ自分の親を告発したのか。
2013-05-01 07:55:13その原因の少なくとも一部は「多重人格」などの不適応の原因が幼児期の虐待にあるという学説が有力になって,カウンセラーたちが当事者に「幼児期に虐待されてなかったか」「虐待されただろう」と「誘導尋問」したことにあると言われている。
2013-05-01 07:57:21ここでも「じっさいの問題」は過去にではなく現在にあるのだが,それが「過去の出来事の結果」と位置づけられて,その過去に責任を負わせることで現在の自分が救われる,という図式にカウンセラーも含めて多くの人が乗っかってしまったわけだ。
2013-05-01 07:58:29広い意味での「心理学者」が引き起こしたそうした問題を「心理学者」のロフタスが解き明かしたことは学者としての倫理観の産物でもあると思う。ロフタスは当事者や関係者から大変な批判を受け,生命の危険を感じることもあったと言う。
2013-05-01 07:59:43@ynabe39 http://t.co/8PLcz55WnW http://t.co/197LPQdlpy http://t.co/YMPR80Ywif 三つ目は学生の懸賞論文ですが…。
2013-05-01 08:19:47この「何かと何かが対になっていると気づく」みたいなことの直後には脳がキュルキュルと音をたてて活動しているような感じがする。もちろんそんなことは実際にはないので「イメージ」なんだが。
2013-05-01 08:25:24だから「自称精神障害者」はあまりいないんですよね。 RT @midomido0239: 一回目の発病時、友人は沢山去って行きました。私も友人の立場ならそうしたかもしれません。発症後もリアル友達で付き合っているのは5人しか…
2013-05-01 08:26:21@ynabe39 働いている(カミングアウトしていない)精神障害者は、昼薬をトイレで飲んだりしています。マジ本当の話。。。
2013-05-01 08:46:36ACOAも起源は「自助・共助のための道具」だったのだと思う。過去の分析も、あくまで現在の「自己・協同」変革のための処方箋(としての「形成された自己の「設計図」」)を得ることが目的だったはず。
2013-05-01 08:49:20そういうものが、容易に別のものに転化しやすいダイナミクス(構造不安定性)があるとすれば、それ自体重要な研究テーマになりうるだろう。
2013-05-01 08:49:44でも自分の当事者性によって相手が黙ってしまう、という瞬間がとくに学問の場で生じることにはすごくヤバさを感じたので最近は気をつけている。まあ嫌な奴をやっつけるためには有効に使うけどw。
2013-05-01 09:01:31【嫌な奴をやっつけるために当事者性を有効に使う】@ynabe39私は「差別」という呪いのかけ方に反対で、ひるまないで露骨な発言をすることにしているから、「弱みに噛みつくチャンス」をみつけたぞと敵を喜ばせてしまうのでしょうね@ynabe39
2013-05-01 09:39:03【当事者を使う方法:戦争で肉親を失った遺族の情念を戦争体制を賛美する右翼派が使って反対勢力をひるませる。福島原発事故で被曝させた側が汚染状況を告発する側を「福島差別」と恨ませるようにする。「当事者」に感情的な恨みをぶつけさせると、どんな正論も黙らせることができる】@ynabe39
2013-05-01 09:52:52