渡邊芳之先生@ynabe39の「こうした「病気の自称」が「不適応の因果関係の発見」ではなく「現状の不適応から立ち上がるラベリング」であることは言うまでもなくて,こうした人たちにはまず「現状の不適応」があって,それがアダルトチルドレンとかアスペルガーといった「ラベリング」によって救済される,という構造だ。」

私の場合も自分が発達障害を持つ子どもの親であるという「当事者性」を子どものためにも自分のためにも実に便利に利用している。 by
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まとめ http://togetter.com/li/495990 のもととなった前日のツイート群 渡邊芳之先生@ynabe39の「こうした「病気の自称」が「不適応の因果関係の発見」ではなく「現状の不適応から立ち上がるラベリング」であることは言うまでもなくて,こうした人たちにはまず「現状の不適応」があって,それがアダルトチルドレンとかアスペルガーといった「ラベリング」によって救済される,という構造だ。」 http://togetter.com/li/495990 3388 pv 7

渡邊芳之 @ynabe39

この「自称アダルトチルドレン」「自称アスペルガー」などの問題をきちんと整理した研究ってあるのかな。昨日「当事者」が心理学者だけでなく社会学者もdisっていたところをみると,社会学にはあるのかもしれない。じっさいこれは社会学的な問題でもあるだろう。

2013-05-01 07:42:39
渡邊芳之 @ynabe39

こうした「病気の自称」が「不適応の因果関係の発見」ではなく「現状の不適応から立ち上がるラベリング」であることは言うまでもなくて,こうした人たちにはまず「現状の不適応」があって,それがアダルトチルドレンとかアスペルガーといった「ラベリング」によって救済される,という構造だ。

2013-05-01 07:44:10
渡邊芳之 @ynabe39

現状の不適応は変わらなくてもラベリングによって「その責任を問われ批判される自分」から「配慮され共感されるべき自分」に転換できることの機能は非常に明確で,多くの人がそれに頼ろうとするのは自然だろう。

2013-05-01 07:45:44
渡邊芳之 @ynabe39

ただ,その機能だけが求められるのなら「自称アスペルガー」「自称アダルトチルドレン」でなくても「自称知的障害」「自称精神障害」でも変わらないわけだが,そこでアスペルガーやアダルトチルドレンのほうが選択されるのも自然である。

2013-05-01 07:47:09
渡邊芳之 @ynabe39

前世紀のの末くらいから「知的障害や見当識障害のない心の障害」がクローズアップされたことで,社会的に排除されずに「病気の自分」をアピールして不適応の自己責任を回避し,他者に配慮や共感を要求することのできる「ネタ」が増えたことは事実だと思う。

2013-05-01 07:49:20
渡邊芳之 @ynabe39

「不適応さえあれば誰でも当事者を自称できる」というのもこれらのラベルの便利なところである。まあ他の問題でも当事者を自称する人に「あなたは当事者ではない」ということは難しいと言うか,実質的に不可能なわけだから。

2013-05-01 07:52:25
渡邊芳之 @ynabe39

「苦しんでいる人が救われる」こと自体はいいことだと思うが,基準やバランスを欠くとじっさいに「当事者」も不幸になるし社会的にも問題を引き起こすと思う。ロフタスの「偽りの記憶」はその極端な例。

2013-05-01 07:53:48
渡邊芳之 @ynabe39

90年代のアメリカで子どもが大人になってから自分の両親を児童期の虐待の罪で告発するという事件が相次いだが,その中にはまったく虐待の事実がなかったものが多く含まれていた。子どもたちはなぜ自分の親を告発したのか。

2013-05-01 07:55:13
渡邊芳之 @ynabe39

その原因の少なくとも一部は「多重人格」などの不適応の原因が幼児期の虐待にあるという学説が有力になって,カウンセラーたちが当事者に「幼児期に虐待されてなかったか」「虐待されただろう」と「誘導尋問」したことにあると言われている。

2013-05-01 07:57:21
渡邊芳之 @ynabe39

ここでも「じっさいの問題」は過去にではなく現在にあるのだが,それが「過去の出来事の結果」と位置づけられて,その過去に責任を負わせることで現在の自分が救われる,という図式にカウンセラーも含めて多くの人が乗っかってしまったわけだ。

2013-05-01 07:58:29
渡邊芳之 @ynabe39

広い意味での「心理学者」が引き起こしたそうした問題を「心理学者」のロフタスが解き明かしたことは学者としての倫理観の産物でもあると思う。ロフタスは当事者や関係者から大変な批判を受け,生命の危険を感じることもあったと言う。

2013-05-01 07:59:43
渡邊芳之 @ynabe39

いけない服薬忘れ。 RT @hamurabi_subst: @ynabe39 おくすりに胸キュン

2013-05-01 08:19:55
渡邊芳之 @ynabe39

なるほど「障害受容」の問題と「障害自称」の問題は対になっているんだ。これは新たな発見。

2013-05-01 08:21:28
渡邊芳之 @ynabe39

この「何かと何かが対になっていると気づく」みたいなことの直後には脳がキュルキュルと音をたてて活動しているような感じがする。もちろんそんなことは実際にはないので「イメージ」なんだが。

2013-05-01 08:25:24
渡邊芳之 @ynabe39

だから「自称精神障害者」はあまりいないんですよね。 RT @midomido0239: 一回目の発病時、友人は沢山去って行きました。私も友人の立場ならそうしたかもしれません。発症後もリアル友達で付き合っているのは5人しか…

2013-05-01 08:26:21
渡邊芳之 @ynabe39

私の場合も自分が発達障害を持つ子どもの親であるという「当事者性」を子どものためにも自分のためにも実に便利に利用している。

2013-05-01 08:43:51
mido @midomido0239

@ynabe39 働いている(カミングアウトしていない)精神障害者は、昼薬をトイレで飲んだりしています。マジ本当の話。。。

2013-05-01 08:46:36
rmsi_isng @rmsi_isng

ACOAも起源は「自助・共助のための道具」だったのだと思う。過去の分析も、あくまで現在の「自己・協同」変革のための処方箋(としての「形成された自己の「設計図」」)を得ることが目的だったはず。

2013-05-01 08:49:20
rmsi_isng @rmsi_isng

そういうものが、容易に別のものに転化しやすいダイナミクス(構造不安定性)があるとすれば、それ自体重要な研究テーマになりうるだろう。

2013-05-01 08:49:44
渡邊芳之 @ynabe39

でも自分の当事者性によって相手が黙ってしまう、という瞬間がとくに学問の場で生じることにはすごくヤバさを感じたので最近は気をつけている。まあ嫌な奴をやっつけるためには有効に使うけどw。

2013-05-01 09:01:31
🍠ぢun😷🍶🈳🈳🍺🐸 @jun_1123

@ynabe39 最近、「子どもの心を持つ大人(=純粋な自分)」て意味でACを自称している人を見かけました。

2013-05-01 09:19:16
内藤朝雄 @naitoasao

【嫌な奴をやっつけるために当事者性を有効に使う】@ynabe39私は「差別」という呪いのかけ方に反対で、ひるまないで露骨な発言をすることにしているから、「弱みに噛みつくチャンス」をみつけたぞと敵を喜ばせてしまうのでしょうね@ynabe39

2013-05-01 09:39:03
内藤朝雄 @naitoasao

【当事者を使う方法:戦争で肉親を失った遺族の情念を戦争体制を賛美する右翼派が使って反対勢力をひるませる。福島原発事故で被曝させた側が汚染状況を告発する側を「福島差別」と恨ませるようにする。「当事者」に感情的な恨みをぶつけさせると、どんな正論も黙らせることができる】@ynabe39

2013-05-01 09:52:52