地獄めぐり制作秘話。
タイトーに入社して最初に作ったのが「地獄めぐり」横スクロールのアクションシューティングゲーム
2013-05-02 01:19:34地獄めぐりはもともと「冥府魔道伝」ってタイトルで、入社時には開発も進んでたんだけど、どうにも面白くならなくて没になる直前のところ、ダメもとで新人の僕に「なんとかまとめろ」ってお鉢が回ってきたのがはじまりでした。
2013-05-02 01:22:55ご存じでしたか!僕のプロデビュー作です! RT @yokotaro: @kenji_kaido え?地獄めぐりですか?あれって随分古いタイトルじゃないですか?
2013-05-02 01:24:04その冥府魔道伝の世界観と、すでに出来上がっていたキャラと、ジャンルだけを引き継いで、あとは好きなように作りはじめることになりました。
2013-05-02 01:27:34まずプレイヤーキャラのデザインをかわいいめの二頭身キャラに変えて、それまで直線的に数珠をショットしていたのを、バウンドする珠に変更したのが最初に手を付けたところ。この新ショットシステムでなんとかなりそうな手応えを得ました。
2013-05-02 01:31:40レベルデザインはいちから全取っ替えで作り直しました。地形パーツのドット絵は自分で描いたんだよー。1面目は荒寺の墓場ステージ。導入だから簡単な構成にしつつ、上級者向けに隠しルートを仕込んだり工夫してみたり。
2013-05-02 01:36:48すでに地獄で戦うアクションシューティングって世界観は決まってたから、2面目は三途の川。いきなり舟に乗って進む特殊面…ここはトゲのついた鉄球が水面を流れてきて当たるとミスになるんだけど、いままで誰にも「なんで鉄球が水に浮いてるの??」とツッコまれてないという…w
2013-05-02 01:41:483面目は火炎地獄。ここはダライアス面とか呼ばれているwそんで分岐ルートがあるんだけど上方向ルートにいく動く床は、同期のプログラマーさんがうまいこと調整して、ノーミスでいけば立ち止まらずにぴょんぴょん気持ちよく渡れるようになってました。
2013-05-02 01:46:00ショットをなんで珠にしたかというと、きれいでおいしそうだから!それで3種類の特殊攻撃と、そのストック数で珠の大きさが変わるシステムを思いついた。つまりボムを貯めればショットがパワーアップするし、使えばパワーダウンする。リスクとリターン。あったまいい~
2013-05-02 01:49:424面目は血の池地獄。ここは気分をかえて左方向に進んでいく面。アクション主体で、レースゲームのように急いでくぐり抜けないと無敵キャラに追いつかれる、という趣向に。このめんはギーガーぽくってちょっときもちわるいよね。
2013-05-02 01:53:575面目は氷地獄。火炎地獄があるなら氷もあるでしょ!って発想。ゲーム的にはツルツル滑るいやらしい面ですね。ここにスライムのような敵、氷室まんじゅう、というやつがいるのですが、これは僕の田舎である金沢で夏に食べる和菓子が元ネタです!氷室の日ってのがあってその日に食べる
2013-05-02 01:59:466面目は迷い地獄。迷路ステージです。広い上に迷路なので、方眼紙に手書きでマップを描いて検証してから実装しました。発売後に某メストさんの取材に「攻略の参考にしてください」と手書きマップを渡したら、そのまま掲載されちゃいました!わーい
2013-05-02 02:04:257面目は最終ステージ。なに地獄だったか忘れてしまった(^^;; みんなでよってたかってめっちゃ難しくしたのだけは覚えてるw この面あたりでリソースが尽きて、最終ボスをどうしよう?って悩んだかなー。それでさあ閻魔大王との戦いだ!ってときに墓石だけの謎解き面を入れて誤魔化したw
2013-05-02 02:11:08閻魔大王もリソース不足でろくにアニメもできず、鉄球で攻撃してくるだけに…。これじゃしぼすぎる、ってんであちこちからリソース削ってかき集めて最終ボスと龍を作り、ラストはお互いが変身してシューティングバトル!って演出になりました。
2013-05-02 02:15:23地獄めぐり、いまおもえばかなり難しい難易度のゲームでしたね。まさに地獄級。もうちょっと簡単にしたかったんだけど、インカムとの兼ね合いで泣く泣くあの難度になったのでした
2013-05-02 02:18:59地獄めぐりを作ってたころは高二病真っ盛りだったので、ネーミングなんかもテキトーに。1P覚蓮坊(かくれんぼう)2P東仙坊(とうせんぼう)、魔破雷打、とかはダジャレだし狗炎火(くえんか)とかもかっこよさそうな漢字並べたら食えんかって意味になってひゃっほいして決めたみたいな。
2013-05-02 02:33:14地獄めぐりのタイトルロゴとゲームオーバー時の「終」の字は、社内のデザイン部に書道の上手いおねーさんがいて、その人に墨で書いてもらったのをスキャンしたものです。当時はスキャナーといっても光学式じゃなくて、磁気トレースして座標を拾っていってドットに落とし込むみたいなマシンでした。
2013-05-02 02:45:27