ぼくがかんがえた至近未来的公安9課

現場猫教授 @Dr_crowfake

統一朝鮮成立後の経済不況と社会不安に乗じて台頭する対日対中憎悪、それが収斂され生み出されるテロ組織、そしてその動きに呼応するように日本でも排外感情が悪化し在日朝鮮人へのテロが横行するような時代に、旧来の公安警察では対応できないと組織される公安・警備双方の機能を兼ねる組織。

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国家公安委員会直属のカウンターテロ組織「対テロ課（CTU）」彼らは日本の極右からも朝鮮人過激派からも権力の尖兵として指弾されつつ、粛々と護民の義務を果たす……それは単に警備にとどまるものではなく、捜査活動によって得られた情報を元にした攻撃的作戦も含んでいる。

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ちなみにこの世界線だと国家公安委員会はかなり機能も能力も拡大している。

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CTUには捜査専門ユニットと警備・襲撃専門ユニットが存在し、それらを統括する理事官が上部に存在し、最終責任はCTU課長が取ることになる。課長は警視正、理事官は警視、捜査・襲撃部門の各責任者は警部。

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「俺達は暴力だ。それはどうやったって拭えない本質だ。その暴力をいかに穏便に振るうか、被害者を少なくできるか、それが俺達の仕事なんだ」というモットーで行動するCTU課長・上津幹久45歳独身。愛書家で嫁に逃げられた過去あり。よくベンヤミンやフーコーといった哲学者の箴言を引用する。

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「我々は攻勢の組織です。守りに入っていては一方的にやられるだけだ！」という信条のもと、独走も辞さないCTU理事官秋山光則35歳独身。ワーカホリックのため未だに嫁の貰い手がない。突入班からは信頼されているが、自分は明らかに出世コースから外れた、それでも警察の正義を疑わない猟犬。

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「攻勢の組織といっても、戦場の霧を晴らすのには一苦労でね。血の気が多いのはいいけど、ドツボにはまってもそのときゃあんたの責任だから」というCTU理事官桐島ミズホ35歳独身。事件の真実を知ることに情熱を燃やす性格。捜査畑からの信頼は厚いが秋山との相性は最悪。上津がうまく操っている。

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「で、理事官殿、どいつを殺ればいいんですかね？」そう剽げて問うのはCTU突入隊指揮官の鹿島正午。部下に1個小隊の対テロ専任部隊を引き連れ、その任務と部下の人命に直接の責任を負う立場にある。血の気の多い秋山理事官を要所要所で牽制しながら、任務となれば血の雨を降らすことに躊躇しない。

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「それを今調べてるところ」そうぼやくのはCTU捜査ユニット指揮官の有坂しのぶ32歳独身。上津が公安外事から無理やり引っ張ってきたエリート。期待に応え猛烈な捜査能力と推理能力を発揮しており、なおかつ性格円満と非の打ち所がないが、彼女の関わる作戦は必ず犠牲が出るという凶運の持ち主。

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上津課長はヘビースモーカーでガラムを愛飲するダメ人間であり、上津は自己の嗜癖から人を選んでいるらしく、秋山理事官も桐島理事官もヘビースモーカー。鹿島突入隊長は仕事柄ノンスモーキングを心がけているが、有坂はセブンスターを1日2箱開けて死相が浮かんでいるので会議の時は大変気まずい。

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でまあ、こんなgdgd人間たちの組織がまずもって何に対処するかというと、先鋭化してる朝鮮系犯罪組織の摘発とか、排外主義団体の犯罪計画阻止とかであり、上津にいわせれば「その場しのぎの弥縫策だ、いずれは負ける撤退戦さ。だが、それでもやらにゃあならん。国のためにも俺のためにも」と達観。

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「有坂班、どうだ」「こりゃ黒ですね。「美しい日本を守る会」こいつら、ロシアからかなりの武器弾薬を買い付けてます。ルートを当たるのには苦労しましたが」「君等の苦労は後でねぎらう。突入が必要と判断されるか」「必要ですね」「ではその旨上津課長に報告する」桐島は通話を切った。

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「上津課長。内定を進めていた例の件についてですが、はっきりと黒の証拠が出ました。裁判所に要請し、創作礼状を出していただきたいのですが」「うん。だが、手荒なことはいかんよ」「なにを手ぬるい！」秋山が激高するのを手で抑え「こちらの損害を減らすべきだといってるんだ」と上津は答える。

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「桐島くん、黒だと間違いないと判断した君の判断は認めるよ。だけどここで突入班を直接投入するのは危なっかしい。強制捜査というかたちで、被疑者に手も足も出ない状態で制圧してしまうことは可能かな？」「有坂なら十分できると思いますが……」「じゃあそれで行こう。部員に被害を出したくない」

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「ああでも突入班員はガサ入れの周辺で待機させておいて。どんなインシデントが起こるかわからない。ましてやあの有坂の指揮する捜査だからね」上津の言葉に、桐島は頷く。一方、秋山は憤懣やるかたない。「ここで突入部隊を入れれば確実に現逮できます」「敵情も知らずにドンパチ？　いかんよ」

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上津は云う。「俺達は、結局は暴力集団だ。その暴力遂行を認める法の秩序があってこそ、俺達は任務を遂行できる」「礼状が届けば、突入部隊で「捜査」できます」食い下がる秋山を呆れてみて「やっぱやめとくわ。不起遭遇戦は被害がでかい。どさくさでガサ入れのほうがうやむやにできる」と切り捨てる。

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「警察権力ってのはある種の威厳があってね、それを前にすると腰砕けになる奴は多いのよ。特にああいうゲリラかぶれの連中はね。突入班を突入させたら不起をついて制圧できるかもだけど、班員を無駄に危険に晒すことになる。なら、向こうのモラルを崩すほうがいいと思ってさ」と説諭する上津。

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「しかしそれでは捜査班が不起の危険に遭遇する可能性が」そう食いつく秋山に対し「そうねえ。防弾ジャケットとレイドジャケットの威力に期待するかね。どうにもならなくなれば、それこそ君たちの出番だし。ああ、これでも最善策のつもりだよ？」と笑う上津。

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結局「美しい日本を守る会」のガサ入れは、有坂の的確な指揮のもと相手の不起を付く形で成功した。途中血迷った敵が拳銃を撃とうとしたが、捜査班によって留められ、1名軽傷で済んだ。「桐島くん、有坂くん、ご苦労。有坂くんには、負傷した班員に私からの見舞いを預かって欲しい」上津はそういった。

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しかしその結末に、秋山は不満そうである。「あんな連中、令状さえあれば鏖にできたのに」上津は溜息をつく。「もっと大きな視点から物事を見なけりゃ。このまち、東京首都圏にどんだけの不穏分子がいると思ってるの。殉教者を創りだして奴らに勢いを与えるなんざ御免被るね」上津はガラムを吹かした。

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カラムの甘ったるい臭いに秋山は顔をしかめる。「確かに課長の判断は今回は正しかった。ですがいつもこのような」「私はルーチンワークで物事を処理するような人間じゃないよ。時と場所に応じて作戦を決定する。君たちの起動打撃力が必要となる作戦はかならずある。その時まで、待て」「わかりました」

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ガラムの香りに辟易しながら立ち去る秋山を見送り、上津は懸案を手元のホロで確認しながら呟く。「この案件なら、秋山くん好みかな」そこに映しだされたホロには「統一朝鮮過激派テロ集団、日本に潜入」という情報が映し出されていた。

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機龍警察2次創作でやるのは難しそう。警察内部にそんな変なユニットが複数できると本編の特異性が失われてしまう。

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でもあれだな、第2種機甲兵装の技術を応用した強化服着用の突入班員とかは素敵だな（ケルベロスサーガ脳）