片瀬さんの「福島県での甲状腺がん検診のこれまでの結果で、甲状腺がんの発生が多発と言えるのか?」を巡るやりとりのまとめ

yoka72さんとタイトルの件に関して長々とやり取りしてきました。僕の最終見解という形で連投しましたので、まとめておきます。次の4つのパートに分かれています。    津田氏の文書について    片瀬さんのブログ記事について    yokaさんの批判について    おまけ
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津田氏の文書について

福島県での甲状腺がん検診の結果に関する考察 ver.3.02

岡山大学大学院・津田敏秀
http://www.kinyobi.co.jp/blog/wp-content/uploads/2013/03/fefc48e1bcaef4b4191bb12c61f176731.pdf

上海II @shanghai_ii

まず、こちら(http://t.co/XhM9hIjkNz)の津田敏秀氏の文書について、片瀬さんの取り上げたことのポイントとなることについてまとめます(僕が言いだしっぺでもあるんですが)。

2013-05-02 12:11:38

僕の「言いだしっぺ」↑については最後に付けておきます。

上海II @shanghai_ii

津田氏は、「がんのように比較的珍しい病気の場合、有病割合と発生率の関係は、以下のように近似できます」として、として次の式を挙げている。   有病割合≒発生率×平均有病期間

2013-05-02 12:12:54
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii 小児の甲状腺がんは非常に珍しいがんですので、上記の式の近似はきわめて良いと思われます。」とあるので、成人の甲状腺がん予定していないようにも見えるが、

2013-05-02 12:13:41
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii 「問題は平均有病期間Dの値です。これを例えば50年というような長い期間にしてしまうと、一生かかってがんになることになり、これは果たしてがんと言って良いのかどうか分からなくなります。」とあり、その例として成人(老人)の胃癌の話をしている。

2013-05-02 12:14:01
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii 甲状腺がんの平均有病期間Dについては50というような数字は想定外ということを含意してると読める。

2013-05-02 12:14:41
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii  その上で、スクリーニングによる有病割合(100万に当たり)の数字を上式に代入し、Dにひとまず7(年)を入れ、スクリーニング結果から発生率を推定し、求めた発生率を実際のこれまでの発生率である100万人に1人と比較(割り算)する。

2013-05-02 12:15:12
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii その結果出てきたのが、11.24倍という比。この発生率に対するスクリーニング結果の比については、「疫学調査の結果を数多く見てきた私にとっては、2倍あるいは3倍以上の多発になりますとかなりはっきりした多発に見えます。」という判断を示している。

2013-05-02 12:15:47
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii ポイントを整理すると、1)平均有病期間Dは50を超えない→がんと言えるのかわからなくなる。2)スクリーニング結果から求めた発生率と実際の発生率(医療統計のデータ)とを比較して、2倍あるいは3倍以上は多発と判断する。

2013-05-02 12:18:46

片瀬さんのブログ記事について

リンク はてなダイアリー 福島県での甲状腺がん検診のこれまでの結果で、甲状腺がんの発生が多発と言えるのか? - warblerの日記 現在、福島県の子供達に甲状腺がんの発生が増えているのかどうかについて、疫学者の津田敏秀氏から次の考察..
上海II @shanghai_ii

では、次に片瀬さんの津田批判を見てみます。  warblerの日記 「福島県での甲状腺がん検診のこれまでの結果で、甲状腺がんの発生が多発と言えるのか?」 http://t.co/jE7DdXBBd6

2013-05-02 15:29:59
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii まず、津田氏のD=7で11.24倍で多発という判定に対して、Dの値を成人のデータで検証する。

2013-05-02 15:31:16
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii 使用データは次のもの。  成人の検診における超音波検査における甲状腺がん発見確率(有病割合)。「日本における甲状腺腫瘍の頻度と経過−人間ドックからのデータ」の表3 http://t.co/AwAyuWrd1h

2013-05-02 15:31:42
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii データを代入すると、D=69となる(津田氏のポイント1に違反)。成人データで求めたこのDを用いて子供データに代入すると1.1倍となり、津田氏の判定基準であった2〜3倍を超えない(津田氏のポイント2に違反→つまり、津田氏の結論が間違いとなる)。

2013-05-02 15:32:54
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii また、補足として、津田氏の挙げたD=7を代入する。この場合、成人データは9.9倍となり、津田氏の判定基準を大きく超えて、多発判定となってしまう(この場合は、D=7あるいは方法自体の妥当性が疑われる)。

2013-05-02 15:33:26
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii 整理すると、津田氏の方法とD値が正しいと仮定すると、成人データは多発となる。→Dの選択を 間違えたのだと仮定しなおす。成人データの1倍値である69を選択(ポイント1に違反するが)、この場合は、 子供のデータが多発ではなくなり、津田氏の結論に違反。

2013-05-02 15:34:26
上海II @shanghai_ii

@shanghai_ii 片瀬さんの論立ては以上のようなものだと言える。

2013-05-02 15:34:38

yokaさんの批判について

こちら↓にほぼ全部のやりとりが掲載されています。

まとめ 上海さんに依頼されたので不本意ながらまとめを作りました。 https://twitter.com/shanghai_ii/status/329427622763302914 『「背理法」をよく理解されていなかった様ですね。「背理法」とは、反証法の1つなのですが、こういう論理的な考え方に不慣れだと理解しずらいかもしれません。』の根拠を求め続けているのですが、何故かこちらで経緯をまとめろと言われたので、誠に不本意ながらまとめました。 早く私が「背理法を理解していない」事を証明して頂きたいです。 http://togetter.com/li/495930 2618 pv 10
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