- RyuSeiryu_mdk
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グリモア…グリモワール、フランス語で「魔術の書物」と言う意味の単語で、特に中世にヨーロッパで流行した魔術書の事を指すことが多い
2013-05-03 15:07:03グリモワール(grimoire)という言葉の由来については「文法、書」を意味するフランス語のgrammaireから派生したとの説が有力だな
2013-05-03 15:08:25フランスではかつてgrammaireはラテン語で書かれた書物を指し、中世ヨーロッパで「文法」といえばラテン語の文法や教養を意味したんだ
2013-05-03 15:08:59しかし、一般の人々にとってラテン語は聖職者などの限られた人だけが読めるだけだった。分かりやすく言うと……そうだな、日本で言うところのギャル語のような感じではないのか?それがあることは知っているが読めないと言う辺りが
2013-05-03 15:11:22そのような扱いだった「文法」が民衆の中でしばしば「魔法」と関連付けられたであろうことは、イギリスでgrammarの異形gramaryeが「魔法」の意味で用いられたという事実からもうかがい知れるだろう
2013-05-03 15:16:02また、フランス語では grimoire という言葉は「わけのわからない書物」「判読不能な文字」の比喩としても用いられるらしい
2013-05-03 15:18:01先程、グリモワールは中世ヨーロッパで流行したと言ったが、12-13世紀ごろには既に存在した形跡があるし、後述するレメゲトンに至っては17世紀に入ってから書かれたものもあるため、製作時期は必ずしも中世と言う訳では無いようだ
2013-05-03 15:23:37グリモワールは狭義には「悪魔や精霊、天使などを呼び出して、願い事を叶えさせる手順、そのために必要な魔法円やペンタクル(護符)やシジル(図形)のデザインが記された書物」とされる
2013-05-03 15:28:12ああ、言い忘れたがグリモワールが示す範囲な。悪魔学書、魔術や呪術などに関する知識、奥義を記した古文書、書物全般のことを指す場合もある。
2013-05-03 15:32:58『大奥義書』の別書、『赤い竜』に出てくる呪文… 「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」(Eloim, Essaim, frugativi et appellavi)というのは知っている者も多いと思う。
2013-05-03 15:35:54グリモワールの中で日本で有名なのは全五部で構成される「レメゲトン」の第一部、「ゴエティア」ではないかと思う。ゲーティアなどとも発音されるな
2013-05-03 15:41:36『ゴエティア』 (Goetia)別名『悪霊の書』(Liber malorum Spirituum)とも呼ばれ、先述した通りレメゲトンの第一部とされるが…レメゲトン自体が5つのグリモワールを纏めただけのものでな、他の4冊との関係性は薄い
2013-05-03 15:43:34内容は、イスラエルの王ソロモンが使役したとされる72柱の悪魔について。 「ソロモン72柱」と言うのを聞いたことはないか?過去の講義でも何度か使った気がするが。
2013-05-03 15:48:34ちなみにこのゴエティアは魔法結社黄金の夜明け団に所属していた魔術師アレイスター・クロウリーによって出版された。まあこれは、同じく黄金の夜明け団に所属していたマグレガー・メイザースが翻訳したものを出版したとされているな
2013-05-03 16:01:06ああ、某マンガの吸血鬼なエクソシストの名はこの魔術師から来ているのだろうな。あと魔法使いをレンタルするラノベのゲーティア首領は既に作中でマグレガーとの関係を明記されているな
2013-05-03 16:04:27