「愛するということ」(エーリッヒ・フロム)読書メモ

『』かっこが引用文です。個人的なメモです。たまにひとりごとが交じります。
1
いちのせき @Ichinoseki

『何も知らない者は何も愛せない。何もできない者は何も理解できない。理解できる者は愛し、気づき、見る。ある物に、より多くの知識がそなわっていれば、それだけ愛は大きくなる。……すべての果実は苺と同時期に実ると思い込んでいる者は葡萄について何一つ知らない。』(パラケルスス)

2013-04-23 14:37:58
いちのせき @Ichinoseki

『技術を習得する過程は、二つの部分に分けることができる。一つは理論に精通すること、もう一つはその習練に励むことである。しかし、そのほかに、第三の要素がある。それは、その技術を習得することが自分にとって究極の関心事にならなければならない、ということである。』

2013-04-23 15:20:31
いちのせき @Ichinoseki

『孤立はあらゆる不安の源である。孤立感を克服するもっとも一般的な方法は、集団に同調することである。個人の自我はほとんど消え、孤独という恐ろしい経験から救われる。』

2013-04-23 15:31:52
いちのせき @Ichinoseki

『貧困は人を卑屈にするが、それは貧困生活がつらいからだけでなく、与える喜びが奪われるからである。』

2013-04-23 15:47:53
いちのせき @Ichinoseki

『与えることによって、かならず他人のなかに何かが生まれ、その生まれたものは自分にはね返ってくる。与えるということは、他人をも与える者にするということであり、たがいに相手のなかに芽ばえさせたものから得る喜びを分かち合うのである。』

2013-04-23 15:51:57
いちのせき @Ichinoseki

『責任は、尊敬が欠けていると、容易に支配や所有へと堕落してしまう。尊敬とは、ありのままの姿をみて、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。尊敬とは、他人がその人らしく成長発展してゆくように気づかうことである。自分が独立して自由であってはじめて人を尊敬できる。』

2013-04-24 16:36:43
あとりえ 悠 @you1no

今日の愚息のツイートはなかなか腑に落ちる(訳がわかる)よい言葉が並んでいるが、よその人の言葉なのだろうな?

2013-04-24 19:08:24
いちのせき @Ichinoseki

はい。『 』はよその人の言葉です(笑)

2013-04-24 20:38:13
いちのせき @Ichinoseki

『「対立」がなぜ双方に好ましくない結果しかもたらさないかといえば、ほとんどの人の「対立」が、じつは、真の対立を避けようとする企てにすぎないからである。もともと解決などありえないような些細な表面的なことがらで、仲たがいしているにすぎないのである。』

2013-05-01 09:28:31
いちのせき @Ichinoseki

『人間が自分たちの存在の中心と中心で通じあうとき、そこにはじめて人間の現実、人間の生がある。それは、たえまない挑戦であり、活動であり、成長であり、共同作業である。調和があるのか対立があるのか、喜びがあるか悲しみがあるかといったことは、根本的な事実に比べたら取るに足らない問題だ。』

2013-05-01 09:34:46
いちのせき @Ichinoseki

『現代人はむしろ三歳児に近い。助けが必要になると、泣いて父親を呼ぶが、そうでないときは一人で満足して遊んでいる。』 (父親:規律を重んじたり、期待をかける存在、父権的な父親としての文脈から。)

2013-05-01 09:43:25
いちのせき @Ichinoseki

『現代人は自分を商品化してしまった。自分の生命力を投資だと感じ、自分の地位や人間市場の状況を考慮しつつ、その投資によって最大限の利益をあげようと必死になっている。最大の目標は、自分の技能や知識を、また自分自身を、つまり「人格のパッケージ」をできるだけ高い値段で売ることである。』

2013-05-01 09:47:04
いちのせき @Ichinoseki

『技術の習練を積むには「規律」が必要である。現代人は規律正しく毎日八時間決められた仕事をしていると思われるが、ひとたび仕事を離れると、ほとんど自制心をもたない。働いてないときは、だらだらと怠けていたいと思っている。もっと聞こえのいい言葉を使えば、「リラックス」したいのである。』

2013-05-01 12:37:44
いちのせき @Ichinoseki

『「集中」も技術の習得には必要である。現代社会は、まとまりを欠いた散漫な生活を助長しており、誰もが一度にたくさんのことをしている。本を読み、テレビを観てらおしゃべりをし、タバコを吸い、酒を飲む。集中の欠如をいちばんよく示しているのが、一人でいられないという事実だ。』

2013-05-01 12:45:36
いちのせき @Ichinoseki

『「集中」するとは、いまここで、全身で現在を生きることである。いま何かやっているあいだは、次にやることは考えない。自分にたいして敏感にならなければ、集中力は身につかない。』

2013-05-01 12:51:23
いちのせき @Ichinoseki

『自分にたいして敏感になるとは、疲れを感じたり、気分が滅入ったりしたら、それに屈したり、陥りがちな後ろ向きの考えにとらわれないで、「何が起きたんだろう」と自問することである。変化に気づくこと、手近な理屈に飛びついて安易に合理化しないこと。内なる声に耳をかたむけること。』

2013-05-01 12:56:06
いちのせき @Ichinoseki

「内なる声」入りましたっ( ´ ▽ ` )ノ

2013-05-01 12:57:27
いちのせき @Ichinoseki

この本、50年以上も前に書かれているんだよなぁ。「現代社会」はここから始まってるとみていいのか。

2013-05-01 13:07:19
いちのせき @Ichinoseki

(ラジオは勝手にテレビに変えて引用しました。もっというと、ネット、でもよかったかもしれない。)

2013-05-01 13:07:45
いちのせき @Ichinoseki

『狂気に陥った人や眠っている人は、外界を客観的に見ることがまったくできない。しかし、私たちはみんな、多かれ少なかれ狂っており、程度差はあれ世界を客観的に見ることができない。いいかえれば、ナルシシズムによって歪められた世界を見ている。』

2013-05-01 13:12:16
いちのせき @Ichinoseki

『「ナルシシズム」、自分の内に存在するものだけを現実として経験する。外界の現象はそれ自体では意味をもたず、自分にとって有益か危険かという観点からのみ経験される。』

2013-05-01 13:13:54
いちのせき @Ichinoseki

『客観的に考える能力、それが理性である。理性の基盤となる感情面の姿勢が謙虚さである。謙虚さを身につけたときにはじめて、自分の理性をはたらかせることができ、客観的にものを見ることができるようになる。』

2013-05-01 13:17:13
いちのせき @Ichinoseki

『「根拠のない信念」は、ある権威、あるいは多数の人びとがそう言っているからというそれだけの理由で、何かを真理として受け入れることである。 「理にかなった信念」は、大多数の意見とは無関係な、自分自身の生産的な観察と思考とにもとづいた、他のいっさいから独立した確信に根ざしている。』

2013-05-02 09:17:07
いちのせき @Ichinoseki

『信じる:自分自信を「信じている」者は、他人にたいして誠実になれる。自分自身にたいする信念は、他人にたいして約束ができるための必須条件である。 他人を「信じる」ことのもう一つの意味は、他人の可能性を「信じる」ことである。』

2013-05-02 09:23:46