美術手帖1996年5月号:美術館カレーから美術館学芸員まで
この連休中(※出勤である)、調べ物をしていたら見つけてしまった……カレー美術館文献を。「恐るべし上野精養軒」(美術手帖、1996年5月号、34ー35頁)と題された中嶋有氏によるコラムである。
2013-05-06 22:36:53引用:東京国立博物館のレストランは東洋館の隣にある上野精養軒である。カレーライス(530円)の食券を買う。(…)ここは静かで寛げるのだが、食券を買うことといい、子供向けのような甘口のカレーといい、レストランというよりも食堂と呼ぶ方が似合っている。
2013-05-06 22:39:04続き:国立科学博物館の食堂も上野精養軒であった。(…)食堂は満員だったので甘口のカレーライス(520円)とハヤシライス(680円)を素通りして、出口の先にある「かはくカフェ」に入ってサンドウィッチセットを注文した。この場所までは子供の声も届かず、落ち着けるのがうれしい。
2013-05-06 22:41:23続き:国立西洋美術館のレストランもまたもや上野精養軒であった。(…)カレーライス(550円)ハヤシライス(680円)(…)とここまで来て気がついたのだが、どうして、同じ上野精養軒なのに、場所が違うだけでカレーライスの値段も微妙に変わっているのだろう。
2013-05-06 22:43:02続き:ふたたび東京都美術館に戻ってくる。(…)東京都美術館のレストランが上野精養軒でないこと(…)200人近くは入れそうな巨大な学食といった雰囲気の天来でカレーライス(520円、大盛りは650円)を食べ(…)ここのカレーライスも辛くはなく、独特なスパイスの味がする。
2013-05-06 22:45:52天来→店内 RT @ykkykym: 続き:ふたたび東京都美術館に戻ってくる。(…)東京都美術館のレストランが上野精養軒でないこと(…)200人近くは入れそうな巨大な学食といった雰囲気の天来でカレーライス(520円、大盛りは650円)を食べ(…)ここのカレーライスも辛くはなく//
2013-05-07 17:37:41続き:やはり美術館は作品を鑑賞するためだけの場所であって、食事をするための場所ではなかった。そんな当たり前のことに、初めて気付いたようなふりをして飲んだギネスビールが、その日口にした物の中で格別にうまかったことだけは確かである。
2013-05-06 22:47:38東博、科博、西美の精養軒、都美のレストラン、どれも行ったことあるな。子供の頃に科博でカレー食べたことは覚えている。都美が一番居心地良かったような記憶。広いから?
2013-05-06 22:50:23@ykkykym 1件だけカレーに焼売が入っていて、精養軒じゃなく、崎陽軒であることに気がついた的なギャグネタは無いんですか?
2013-05-06 22:49:54@ykkykym そうでしたか。。。前の職場がよく精養軒にケータリング頼んでいたのですが、よく「間違えて崎陽軒呼んでしまって焼売だらけだったらどうする?」みたいな話をしていたのを思い出したものでつい(^_^;)
2013-05-06 22:52:58この「美術手帖」1996年5月号は「特集:生きている美術館」。「コレクションが生きている」「調査・研究が生きている」「企画が生きている」といった記事のほか、「学芸員・専門家からのアンケート回答より」6頁が掲載されている。学生だった当時、読んだ記憶がある。
2013-05-06 22:55:30【BT 1996-5】日本の学芸員(…)むしろその作業の多くは固着した美術史観、ディスクールに寄与するばかりで、そこには独自の審美性も史観も欠如していて(…)そのことを未だ基礎作りの時だとして自ら抑止した結果、(…)行政側の無理解の枠自体によく適う内容となっている。(天野一夫)
2013-05-06 23:06:11【BT 1996-5】最近、自分が担当する仕事かそれに関連する事柄しか語らない学芸員が増えているように感じられ、とても危惧しています。(貝塚健 ブリヂストン美術館)
2013-05-06 23:07:13【BT 1996-5】日本では学芸員というと、美術に関する知的エリートとしての特権階級意識が非常に強い。(…)このヒエラルキーを逆転させ、(…)学芸員とは、その逆三角形の最下層に位置し、三角形を開いたものにしてゆくことに努める仕事であるべきだ。(清水哲朗 セゾン現代美術館)
2013-05-06 23:10:41【BT 1996-5】美術館がじつは学芸員個人個人の眼によってしか奉公を定められないのだということは、まだ充分に理解されていません。(前山裕司 埼玉県立近代美術館)
2013-05-06 23:12:20奉公→方向 RT @ykkykym: 【BT 1996-5】美術館がじつは学芸員個人個人の眼によってしか奉公を定められないのだということは、まだ充分に理解されていません。(前山裕司 埼玉県立近代美術館)
2013-05-06 23:15:29【BT 1996-5】10年ほど前、キュレイター・ファッションが雑誌で取り上げられた頃から、美術館が増えるとともに学芸員の質が低下した。(横山勝彦 練馬区立美術館)
2013-05-06 23:14:23