千代姫2歳の嫁入道具、「初音の調度」
@mysin1925 三代将軍家光の長女千代姫は数え年で3歳、イマドキの言い方だと満2歳6か月で尾張徳川家二代の光友に嫁いでいます。
2013-05-06 17:10:25@mysin1925 初音の調度はそちらの地元の名宝ですね。大名の子女の婚礼調度はその子が生まれた時点から制作が始まりますが、あれだけのセットを千代姫が3歳になる前に完成させたことが信じられなくて、よく覚えていました。まあ嫁入り年齢の下限(まだあるか?)としても印象的ですが…。
2013-05-06 17:16:50@mysin1925 ちなみに当時は大名家と言えども子供の死亡率は高いので、オーダーしたものの、その子の死によって死蔵されることになった調度一式が蔵に残っていることなどもあり、なかなか切ないです…。
2013-05-06 17:21:27@mysin1925 製作を担当した幸阿弥家は足利将軍家から豊臣家、徳川将軍家まで仕えた非常に格式の高い蒔絵師なので、工房としても大所帯だったのだと思います。
2013-05-06 17:54:38@mysin1925 いわゆる「葦手」ですね。景色の中に文字を散らして絵模様にする。平安時代の漆工品(だけでなく料紙など)にも見られます。ちなみに雛型道具はもとは婚礼調度のミニチュアとして同じ工房で縮尺だけ変えて、婚礼調度と同数を作りました(続)
2013-05-06 18:04:08@mysin1925 それが輿入れの前に婚家へ送られ「これだけの道具を持っていく」という先触れになるわけです。輿入れ後、雛型道具は小物入れや生まれた子のままごと道具にしましたが、その中から代表的なものを選び、「雛道具」として雛人形に添わせて段飾りを仕立てたのが人形商だとか(笑)。
2013-05-06 18:07:02@mysin1925 まあ時間のある時のことですから(笑)。婚礼調度、珍しいところでは喫煙具(煙管)などもあります。現代の感覚ではお姫様の喫煙というと眉をひそめたくなりますが、当時は高価で貴重な嗜好品として上流ほど喫煙率は高く、女性も嗜んでいたようです。
2013-05-06 18:13:24@efuwara 私の大名道具に関する知識は水戸徳川家と細川家に取材した時のものですね。
2013-05-06 18:17:00