魅力ある世界と、シーンが作る名台詞@芝村裕吏
- yukiminagawa
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意外性とは、意外に普通なのね。です。 変なところじゃないですよ。そこを間違えると、駄目な世界、キャラになります。 インパクト強くて好感度高いけど、意外に普通。 重要です。
2010-09-12 20:46:31まず。世界を例にとってみましょう。 まずはインパクト。 強いインパクトの世界とはなんだろう。まあ、ビジュアルで言えば、色ですね。色を設計するのが最初の一手。
2010-09-12 20:56:20例えば今日は、白にしましょうか。 寂しいくらい墓標が延々と並んでいる世界です。雪が降っています。そこに思い詰めた顔の女の子がいます。 鼻は赤くなってもいいのに、肌は白く、目は灰色です。髪は真っ黒。白いコートを着ています。毛皮がふちにあてられています。
2010-09-12 20:59:47次に、好感度です。白い世界での好感度はどうやって稼ぐべきでしょうね。 答えは、これまた色なんです。白いの中に何の色を落とせば、いいかな。 今日の私は、赤にします。 女の子は涙がでてきてか、鼻をごしごしします。赤くなります。 かわいいけど、かわいくない。そこが、好感度。
2010-09-12 21:06:01意外に普通なのは、さっきの鼻が赤くなるところにからめるといいでしょうね。 そこは人間性の証明、普通の証明。 人形めいた顔が崩れれば、それでいいと、思います。
2010-09-12 21:07:44その上で納得度を高くする。この情景に納得する説明をつけないといけません。 この墓標達は惑星の寒冷化に対して行われた処置……実はコールドスリープの棺たちで、彼女は間違って一人、先に棺桶から出てしまいます。
2010-09-12 21:10:09で。続いて名台詞の作り方ですが。名台詞はですね。台詞ではなくて、実はシーンなんです。 読者は台詞がいいとか、いってますが、実はシーンの象徴の言葉を、ただ言ってるだけです。
2010-09-12 21:18:47やってみましょうか。さっきのサンプル世界観で、女の子が名台詞ぽいのをを吐きます。 シゲマタイプの少年に、村にいこうと、手を引っ張れ、泣きそうになりながら。 「私はここに残る。 明日、春が来るかもしれないから」
2010-09-12 21:24:46これは数分で出来たシーンなので、まだ深みがありませんが、このために長い積み重ねがあったりすると、刺さる台詞にまで育つでしょうね。
2010-09-12 21:25:23