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大屋雄裕氏、田岡俊次氏の「軍法会議」論を評す/ルーズベルトの任期の謎

名古屋大大学院法学研究科教授、ブログ「おおやにき」でも有名な大屋雄裕氏@takehiroohyaの時事コラム的連続ツイート。短い話題2つなので、まとめて一本にしました。 【大屋氏関連サイト】 http://www.axis-cafe.net/weblog/t-ohya/ http://www.nomolog.nagoya-u.ac.jp/~t-ohya/ http://blogos.com/blogger/takehiro_ohya/article/ 続きを読む
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その1「軍法会議」と憲法(田岡俊次氏の論考批判)

Takehiro OHYA @takehiroohya

予測された事態ではあったが、明白なダメ箇所あり。要注意。>軍法会議復活めざす 自民党憲法改正草案の時代遅れ ――軍事ジャーナリスト 田岡俊次|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン http://t.co/1y6xDUyCct @dol_editorsさんから

2013-05-05 19:30:44
リンク ダイヤモンド・オンライン 軍法会議復活めざす自民党憲法改正草案の時代遅れ――軍事ジャーナリスト 田岡俊次 自民党はもし今年7月の参院選で大勝すれば、憲法改正に進む構えだ。私は自民党が昨年4月に決定した「日本国憲法改正草案」のなかで、軍法会議の設置を想定していることは、草案中の重大な問題点の一つ、と考える。
Takehiro OHYA @takehiroohya

現行憲法で禁止されている「特別裁判所」とは、最高裁と上訴関係がないもの・独立した権限を行使するものと理解するのが通説。下級審において、特定の領域を専門に管轄することは許されている。さもないと家裁・知財高裁が憲法違反になってしまう。

2013-05-05 19:32:21
Takehiro OHYA @takehiroohya

自民党案は、国防軍の審判所から裁判所へ上訴する権利を保障しているので、現行憲法規定上も「特別裁判所」にあたるかは疑問。裁判官の資格要件や人事・予算系列によっては疑義ありという程度で、そこは憲法案には一切書いていない。

2013-05-05 19:35:34
Takehiro OHYA @takehiroohya

軍人自身が軍人を裁く制度が身内意識に引きずられるという指摘自体は正しいのだが、外部の人間が知識も持たずに裁くことの弊害というのもあり、たとえば医療事故解明についても医師による事故調査委員会の結論を刑事裁判に利用するとか、優先させるべきだという意見もある。

2013-05-05 19:37:13
Takehiro OHYA @takehiroohya

さらに言えば、その危険があるかも現時点では空白。たとえば審判所の審判官を裁判官から出向させることにすれば、危険性は低くなる(一方で専門性には限界が出る)。そこがわからないので怖いという指摘は正しいが、現時点で違憲性を云々するには限界がある。

2013-05-05 19:39:11
@panda_dare

@takehiroohya 予測というのはやっぱり「田岡元帥」ってところからですかね?それとも一般的な「知識人」基準でしょうか?

2013-05-05 19:34:39

その2「ルーズベルトの任期について」

北田暁大 @a_kitada

【素朴に教えを乞う】「ルーズベルトといえば…米政治史上、2期以上大統領職を務めた唯一の大統領である。(のちに…大統領は2期までと定められた)」という記事における「2期以上」「唯一」の意味が本気でわかりません。何か米政治史固有の意味が?http://t.co/a03yR6bLz4

2013-05-05 21:18:52
Takehiro OHYA @takehiroohya

@a_kitada @shinichiroinaba 以下、一般的に言われているところに従います。制定時の合衆国憲法第2条では、大統領の任期が4年であること、その選出方法や被選挙権について定められていたのみで、重任制限などは一切ありませんでした。

2013-05-05 22:47:38
Takehiro OHYA @takehiroohya

@a_kitada しかし、初代の大統領であったワシントンが3期目への選挙に出馬しなかったため、それ以降「大統領職は2期まで」という慣行が成立したと言われています。実際、32代ルーズベルトに至るまで、法的な禁止規定はなかったにもかかわらず、3回めの選挙に挑戦した大統領はいません。

2013-05-05 22:53:19
Takehiro OHYA @takehiroohya

@a_kitada FDルーズベルトは、3回目となる1940年・4回目の44年の選挙に出馬し、当選しています。戦時中であることを理由としたと言われていますが、51年に憲法第22修正が成立し、3選が法的に禁止されました。このため、彼以外に3回目の大統領選に出馬したものはいません。

2013-05-05 22:58:58
Takehiro OHYA @takehiroohya

@a_kitada あえて言えば、戦時中とはいえ確立した憲法慣行と看做されていたものを正面から無視した点から、彼(の治世)のパワフルな/独善的な性格を読み取ることはできるでしょう。37年のコートパッキング計画と同根、ではあります。

2013-05-05 23:06:15
稲葉振一郎 @shinichiroinaba

@takehiroohya @a_kitada 今更ですが「「2期以上」とは「2期を超えて」の間違いじゃね?」ってことですよね?

2013-05-05 23:15:08
Takehiro OHYA @takehiroohya

@shinichiroinaba @a_kitada それだけのことでしたか(笑)。であれば当然ながらその通りで、「2期を超えて」でないと憲法と(憲法慣行とも)整合しません。なおFDRは「2回を超えて選出」されただけでなく「2期を超えて大統領を務めた」者としても唯一です。

2013-05-05 23:19:48
Takehiro OHYA @takehiroohya

@shinichiroinaba @a_kitada 後者については第22修正後も出現する余地がありますが、51年以降に実例はありません。

2013-05-05 23:20:56
北田暁大 @a_kitada

@shinichiroinaba @takehiroohya 稲葉さんの仰る通り「えっ2期「を超えて」だよね」という含意でした。でググったうえで、実は期の数え方が違うのかとか逡巡していた次第です。とはいえ大屋さんにご教示頂いた詳細を知っていたわけではなく、ご厚意に感謝いたします。

2013-05-05 23:29:12
Takehiro OHYA @takehiroohya

@a_kitada @shinichiroinaba 「2期以上」については、3期目のことをこう呼ぶ誤用が往々あることもあって完全に読み飛ばしており、稲葉先生のご指摘で初めて気付きました。FDRの件はご存知だろうにと不審に思いつつ書いてしまった次第です。誰かの役に立つといいな。

2013-05-05 23:35:21
稲葉振一郎 @shinichiroinaba

というわけで「2期以上」と「2期を超えて」は違うよ。 / “【早読み/先読み アメリカ新刊】反ユダヤのルーズベルトの「化けの皮」を剥ぐ+(1/4ページ) - MSN産経ニュース” http://t.co/FfWw0lajmq

2013-05-05 23:40:44

コメント

T.U.Yang @tadatsome3 2013年5月7日
田岡氏の軍法会議に関する議論があまりにも短絡的なのには同意。ただ、知財高裁のような裁判所よりも、国防軍(仮称)の行動原理を反映した特別な刑法は残念ながら必要。どうせならそうした現実的意見をお伺いしたかったかな。
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たさか(隣人部員) @ktasaka 2013年5月7日
明白にダメな箇所って、まず田岡氏が「軍事ジャーナリスト」を名乗っているところじゃないのか(白目
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