憲法学たんの憲法記念日
「・・・そもそも自民党は、原発設置などの是非を問う住民の直接投票には慎重なタイプの政治家が多かったはずで、いつからポピュリズム政党になったのか。ここへきて突然に国民投票を振りかざされても矛盾を感じる」(石川健治) http://t.co/HTnLl4c6C0
2013-05-03 11:48:43まあただ私の見立てでは、今の安倍自民党は米国ティーパーティーのようなムーブメントの受け皿になっているようだから、むしろポピュリズム的な動きを見せてくるのはある意味理の当然というべきかもしれないわね。
2013-05-03 12:00:02仮に新憲法下で国民投票の無効を訴えたとして、国民投票法のどこの規定を違憲無効として吹っ飛ばせばいいのか分からないわね。
2013-05-03 12:29:00憲法改正の限界を超える憲法典の変動(とりわけ96条の変動)は端的に新憲法の制定(憲法廃棄=Verfassungvernichtung)と見るべきでしょうね。
2013-05-03 12:49:49言っておくけど革命は必ずしも武力蜂起によって行われるだけじゃないわよ。まあ、革命の用語法の問題かもしれないけど。
2013-05-03 12:50:38いわゆる憲法改正の限界について、どのような改正が限界に触れるかという論点は、取り敢えず芦部(五版)385頁以下での整理を参照しておくべきね。
2013-05-03 13:00:20ただ、さっきも言ったけど、憲法改正限界説を採るとしても、改正限界に触れたからと言ってその改正の形式的効力が否定されるんじゃなくて、その改正を新憲法の制定として捉えるという帰結になる(樋口三版、82頁)わね。
2013-05-03 13:02:43もっとも、改正前に勇ましい議論に冷や水を浴びせかけるだけの効果はある(樋口82頁)でしょうね。石川先生が「(96条は)憲法秩序のなかで最も高い城壁である。憲法96条改正論が、それに気がついていないとすれば、そのこと自体、戦慄すべきことだといわざるを得ない」と言っているように。
2013-05-03 13:05:23たしかに、憲法改正を勇ましく唱える政治家が、憲法改正の意義を理解しているとは言い難いわね(例:芦部知りません答弁)。だから憲法改正の限界を説くことは大きな意義がある。
2013-05-03 13:07:48ただ、政治家が本気で革命をやろうと思ったとき(そんなことないと思うけど)には、憲法改正限界論は旧憲法を守ろうとする人々にとってあまり実益のある議論じゃないわね。
2013-05-03 13:08:48一部の政治家たちが96条改正にやたらこだわるのは、法的な観点からは理解不能だけど、政治学的には理解ができるところね。
2013-05-03 13:11:55