「東電会見」木野さんのツイートをまとめました。

東電の汚染水処理問題などいい加減すぎる言い分。東電が事故処理を続けるかぎり、私たちは数十年間、同じような不安を抱え続けることになりそうだ。この状態が健全だとは、とても思えない。福島第一を東電から切り離すなり、東電を破綻させるなり、新たな対処が求められている。
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木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見】東電は5月2日に、汚染水の緊急時移送先として角形タンクの増設を発表( http://t.co/dxPdfvGXaA )。角形タンクは事故直後から使用していたけども、1年前に、スペース効率が悪いこと、漏えいリスクが高いことから丸型タンク(容量1000トン程度)に交換。

2013-05-08 11:51:34
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見2】角形タンクは以前に使用していたものの再利用ではないのかと聞いたら、会見担当の福田氏は、すべて新たに発注したと回答。GW明け7日、福田氏はこの回答が「不適切」だったとして、42トン+35トンタンクの57組のうち再利用が36組、110トンタンク6組はすべて再利用と訂正。

2013-05-08 11:55:14
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見3】角型タンクについては昨年の交換時に、角型タンクは漏えいリスクが高いという説明があったが、なぜそれをもう一度使うことにしたのか、漏えいリスクについてはどう考えているかという質問に対して、福田氏は「これまでに漏えいはない。その説明があったかどうかは存じてない」と回答。

2013-05-08 11:57:53
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見4】また「保安院に提出した実施計画は、あくまでも容量を増やすため」と記載していると説明し、角型タンクの漏えいリスクについて否定した。ちなみに東電は、以前は「角型タンク」といっていたのに、今は「ノッチタンク」と言い換えている。

2013-05-08 12:01:04
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見5】松本氏は、昨年2月27日に( http://t.co/J6HzrTbBM7 )角型タンクは四角い箱をつなげただけなので丸型タンクに比べると漏えいリスクが高いと見ている、と説明。4月5日には「8000m3の角型は構造上漏洩リスク高いので丸形にリプレース進めている」。

2013-05-08 12:13:16
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見6】漏洩リスクが高いと考えていたものを、今になって、それも当時のタンクを再利用するという結論に至った根拠がわからない。東電は、緊急時のタンクは緊急時用なのですぐに使うことはないとしているが、リスクの高い所に移送すると二次的な事故が起こる可能性もある。

2013-05-08 12:15:34
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見7】今回の貯水槽の事故について、ある専門家は、「東電は、地下貯水槽は漏洩しないと考えていたのではないか」と指摘する。だから、誤差範囲の大きな水位計を使用したり、薄いベントナイトシートしか敷いていなかったのではないか、と。

2013-05-08 12:17:36
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見8】産廃処分場でもそうだが、地下に構造物を埋めるような施設の場合、漏洩は起こるものと考えるのが普通。だから精密に検知できる漏洩検知機や、ミリ単位で計測可能な水位計などを設置する。地盤は1m程度まで難透水性に改良することもある。けれども東電は・・・

2013-05-08 12:19:20
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見9】東電は、そのいずれもやっていなかった。漏洩検知は、広い貯水槽の対角線に2カ所だけ設けた検知孔のみで、水位計は1000トン単位で汚染水が行方不明になるような誤差の大きいものだった。汚染水は、漏洩すればダイレクトに土壌汚染に結びつく。

2013-05-08 12:22:22
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見10】その後、月日が経てば海洋汚染につながる可能性もある。そうした事態を防ぐのが、漏れたときにどうするかを考える「多重防護」だという専門家もいる。漏れたらすぐに検知できるセンサー、漏れても土中深くにいかないようにする難透水性地盤などがそれだ。

2013-05-08 12:25:36
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見11】難透水性地盤が厚ければ、外部への拡散までには時間がかかる。例えば拡散までに100年くらいかかるようにすれば、その間に対処方法が見つかるかもしれない。もちろん、漏洩させないことが第一だけども。。。東電は、そうしたリスク対策をまったくとっていなかった。

2013-05-08 12:27:14
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見12】「多重防護」の観点から地下貯水槽の漏洩を考えると、東電の思想が原発事故前とあまり変わっていないのではないかと思える。

2013-05-08 12:29:12
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見13】東電は「地下貯水槽は漏れない」から高価なセンサーは必要ない、緊急時の対策も不要、そんなふうに考えていたのではないか。これは「原発事故は起きない」として、津波対策や事故時の対策を先送りにしたことと、発想がよく似ている。

2013-05-08 12:30:31
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見14】3月に発生した停電もそう。電源の多重化を進めているといいつつ、仮設の電源盤を事故から2年近くも使い続け、大規模停電の原因になった。東電は、たまたま送電系統の工事をしていたのでと説明していたが、一カ所が落ちると全体に波及する送電系統にして工事をしたのも問題だった。

2013-05-08 12:33:49
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見15】さらに、電源多重化は、東電の説明通りには進んでいない。3月に停電の原因になった、メタクラと呼ばれる電圧の高い電源盤などまでは多重化されているが、個別の施設につながる下流部分は単系統のままだ。修復が容易という判断があるのかもしれないが、不安は残る。

2013-05-08 12:36:51
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見16】物事を進めるときに、不安材料を排除するのは当然だが、東電はそれを設備のバックアップ追設ではなく、大丈夫だという要素を探してくるだけで済ませてしまうことがあるように感じる。大きな津波はこないと判断していた時のように。

2013-05-08 12:40:03
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見17】東電が起こらないと決めたことは起こらない。メルトダウン以前のこの発想が今でも変わらないことが、大規模停電や貯水槽事故で明らかになったのではないか。東電に事故処理を丸投げしている今の状態は、限界にきているように思えてならない。

2013-05-08 12:43:40
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見18】福島第一の事故処理には数十年を要する。東電が事故処理を続けるかぎり、私たちは数十年間、同じような不安を抱え続けることになりそうだ。この状態が健全だとは、とても思えない。福島第一を東電から切り離すなり、東電を破綻させるなり、新たな対処が求められている。

2013-05-08 12:45:19