「子どもシェルター」における児童保護の現状

角南和子先生(社会福祉法人カリヨン子どもセンター評議員・弁護士)による講演「『子どもシェルター』における児童保護の現状」についての、藤本由香里先生の一連のツイートをまとめました。 こちらのサイトもご参照ください。 実在児童の人権擁護基金のブログ http://jitsuzai-jinken.cocolog-nifty.com/ 社会福祉法人カリヨン子どもセンター http://www.carillon-cc.org/
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藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

今日は、「子どもシェルター」カリヨンの角南和子弁護士をお迎えして、児童保護の現状についてお話を伺いました。平日の昼間にもかかわらず、いらしてくださったみなさん、ありがとうございます。やはり、いろいろ具体的なお話を伺ってわかったことがありました。

2013-05-11 00:23:59
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

「子どもシェルター」としてのカリヨンができたのは、弁護士として少年事件にかかわったり、「子どもの人権110番」で相談を受けたりしているうちに、「非行」少年や、「虞犯」少年の中に一定数、家に戻すことができないから少年院や施設に送られる子がいることに気がついたことがきっかけだそうだ。

2013-05-11 00:30:56
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

もちろん、児童相談所に一時保護施設はあるし、児童養護施設もあるのだが、ある年齢以上の子どもはそこでは救えない。たとえば高校を中退してしまったりとか、18歳以上20歳未満で、養護施設にはいられないが、まだ親の親権から逃れられない場合。だからシェルターは中学卒以上の子どもを保護する。

2013-05-11 00:35:19
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

保護された子供の中には「えっ、大人が料理するの!?」と叫んだ子がいたとか(それまで子供がやるのが当たり前で、大人が料理したものを食べさせてもらったことがない)、毎日3食温かいご飯を食べるとか夜安心して眠れることがどれほど当たり前でなかったかとか、心が痛くなるようなお話も。

2013-05-11 00:40:46
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

もちろん性虐待にあっている子供もいて、その被害を聞き取って加害者を告発することには賛否両論がある。もちろん、そっとしておいたほうがいいという意見も、現場をみていると非常にわかる部分がある。でも、経験的には、辛くても加害者を告発し、有罪を勝ち取ると、その後の元気になり方が違う。

2013-05-11 00:43:46
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

性虐待にあった子供は自分を責めていて、自分はもう汚れてしまったと思ってしまっているので、大人がきちんとその子をサポートして「悪いのはあなたじゃない。加害者の方なんだ」ということが、「有罪」という形で実証されると、「自分が悪いわけじゃなかったんだ」と自信を取り戻すのだろう。

2013-05-11 00:46:36
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

カリヨンでは、性虐待にあった子供のサポートのために、その子が何度もつらい証言をしなくて済むよう、少しでも証言の負担を減らせるよう、「司法面接」というサポート制度も始めたそうだ。アメリカではこれがきちんと制度化され、子どもへの聞き取りは1回で済むよう、専門家が養成されているという。

2013-05-11 00:48:49
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

最後、角南先生は「子どもの『人権』ってなんだと思いますか?」子どもにはまず義務を教えるべきだという人もいるが、子どもにも権利がある。自分の「人権」が守れていない大人は子供の人権も守れない。「人権」とは、「安心・自信・自由」のこと――という角南弁護士の言葉が強く印象に残った。

2013-05-11 00:52:19
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

カリヨンでは子どもシェルター以外にも、シェルターを出た後、職業を持って生きていけるようにサポートするための自立援助ホームやデイケアなども行っており、構想中の事業もあります。実在児童の人権擁護基金では、カリヨン・子どもセンターを継続して支援し続けています。皆さまの支援に感謝します。

2013-05-11 00:58:46
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

【アラートメモ】もし、身近に悩んでいる子供や見過ごせない事態があったら、まず「子どもの人権110番」(03―3503―0110)にお電話を。弁護士さんたちが相談に応じています。平日は1:30~4:30、5:00~8:00.土曜日は午後1時~4時。日曜祝日はお休みです。

2013-05-11 01:03:36
藤本由香里 9月から再びニューヨーク @honeyhoney13

【アラートメモ補足】先ほど、子どもの人権110番を紹介しましたが、もちろん、近くの児童相談所でもOK.角南弁護士は、「とにかく児童福祉士さんたちを増やして! 一人の子どものケアにしっかり時間をかけられるようにして!」とおっしゃっていました。児童相談所は頑張ってます。

2013-05-11 01:10:10