アベノミクスについての会話

アベノミクスについてつぶやいたらリフレ政策を支持する人からメンションをもらったので自分のマクロ経済観をぶつけてみた。
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Masayuki Isobe @chiral

アベノミクスで株価が爆上がりしてるけど、金融市場のバブルに連動して実体経済もちゃんと向上するのかな。期待先行のまま実態を伴わず終わったらゆるいスタグフレーションになって結局お金持ちがお金を増やして終わり、という結果になってしまう。けど優良な投資先など国内にそんなにあるんだろうか。

2013-05-08 15:56:46
@ajshdddsdh

@chiral ケインズ現代経済:資産価格の視点からの展望(本多佑三)「大蔵省財政金融研究所」、株式市場と実体経済(上野達雄)この2つの論文にデータ付きで資産市場と実体経済との関連性が書いてあります。

2013-05-08 22:13:19
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh リフレを支持されてるのですね。新規産業が生まれてるように見えないまま金融緩和しまくってもスタグフレになるだけじゃん、というのが素人目線の素朴な疑問です。その答えが複雑な経済理論に依っているというのなら、小市民としては信じて待つだけですが。

2013-05-08 22:55:57
@ajshdddsdh

@chiral 今現存する企業の業績が低迷したのはデフレ期待が続いていたからです。インフレ期待に転換するには中銀と社会がインフレ率に関する契約を結び中銀がこれを履行しない場合には中銀がなんらかの損失を被るという契約を導入することで市場に期待を抱かせることです。

2013-05-11 00:18:48
@ajshdddsdh

@chiral 基本的にこんな感じです。(ゲーム理論の多数の実証論文あり。)スタグフレーションまでの経路を教えて下さい。

2013-05-11 00:20:20
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh 「今現存する企業の業績が低迷したのはデフレ期待が続いていたからです」という点が疑問です。新規産業など有望な投資先が見つからないからだと思います。

2013-05-11 00:49:28
@ajshdddsdh

@chiral 多くの企業は投資をファイナンスするために資金を借り入れます。その資金を用いるために銀行に支払わなくてはならない金額が利子である。問題となるのは実質利子率である。

2013-05-11 22:55:52
@ajshdddsdh

@chiral 実質利子率が高くなると利潤を生み出す投資プロジェクトは少なくなる。なぜなら実質利子率は企業が投資を行わずに他の企業にそのお金を貸していたならば得られたはずの収入であるからである。要はリスクをとった時に損失が大きくなるということ。

2013-05-11 22:59:55
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh 仮に実質利子率がゼロだったとして、何に投資するのでしょうか。ファイナンスの問題が解決しても、肝心な投資対象がなければしょうがないのでは?

2013-05-11 23:01:47
@ajshdddsdh

@chiral 投資の決定要因に実質利子率が大きく関係してくることは明らか。「実質利子率=名目利子率-インフレ率」よりデフレ時はインフレ率がマイナスで名目利子率はゼロ以上にはならない(ゼロ金利の状態)から実質利子率は上昇する。

2013-05-11 23:03:54
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh つまり私の主張の要点をいえば、「『実質利子率が高止まりしてるせいで生じる機会損失』は小さい。なぜなら肝心な『機会』自体が不足してるからである。よってリフレ政策によってインフレ期待を高めることよりも実質的な投資機会を増やすほうが喫緊である。」ということです。

2013-05-11 23:04:48
@ajshdddsdh

@chiral また企業が支払う債務は貨幣額で表されておりインフレーションによりそれの持つ購買力は減少する。

2013-05-11 23:05:39
@ajshdddsdh

@chiral 投資関数は右下がりであり実質利子率が上がると投資が減少する。経済学の教科書にのっている基本的な原則です。

2013-05-11 23:07:42
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh その原則をまったく否定してませんよ。極端にいえば、仮に実質利子率がほぼゼロだとしても今の日本にはリターンを見込める投資対象がマクロレベルでは皆無に等しい、というのが私の主張です。数兆円のレベルで新規産業が生まれない限り実質利子率がゼロでも投資先がないです。

2013-05-11 23:12:41
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh たぶん、投資関数における利子弾力性についての見解に大きな相違があると思います。貴殿は利子弾力性を大きくとらえていて、私は小さくとらえています。

2013-05-11 23:21:40
@ajshdddsdh

@chiral 構造改革は長い期間かけて行うものでありデフレの状態よりはマイルドなインフレで名目賃金の下方硬直性や名目金利のゼロ下限による金利・賃金調整機能の不全を是正できるのでマイルド・デフレより経済成長できるのでは?

2013-05-11 23:23:27
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh その点は見解が分かれやすいところだと思いますが、国内は少子高齢化に対する抜本策がない以上はマイルドデフレを受け入れて円高メリットを生かして海外への投資で資本収支を伸ばしたほうが、マイルドインフレによって不景気を少々緩和するより良いのではないかと思ってます。

2013-05-11 23:34:16
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh あとはインフレもそう簡単に起こせないと思います。そうとうジャブジャブやって円ドルが200円とかになっても不動産と株だけがバブってまだデフレとかありそう。

2013-05-11 23:44:48
@ajshdddsdh

@chiral ワルラスの法則ですが、政府・日銀が通貨を発行すれば通貨の製造コストはほとんどないのでほぼその残高に等しい通貨発行益が生じてそれが財の購入などの有効需要を創出するのでものの価格は上がると思います。

2013-05-12 00:22:02
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh マネーストックが増えても株や不動産の需要が増えるだけで財の有効需要は創出されないんじゃないですかね。これだけ満たされた世の中の上に少子高齢化ですし。多くの人が低金利を甘んじて預金→その資金が赤字国債へ、というスパイラルが続くと思います。

2013-05-12 00:49:06
@ajshdddsdh

@chiral イノベーションを興すのは中小企業が中心です。円高だと国内に工場を設置しにくくなるので新規産業を興すという点で円安の方向に持っていった方が良いのではないでしょうか?

2013-05-12 00:46:34
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh 円高と円安のどちらがイノベーションを興しやすいかは全くわかりません。実証データなどがあるのでしょうかね。個人的には金融政策とイノベーションの間にはあまり関係がないと思ってます。

2013-05-12 01:23:27
@ajshdddsdh

@chiral あと規制緩和や減税するのにデフレだったら急速に日本経済が収縮するのでまずくないですか?

2013-05-12 00:47:54
Masayuki Isobe @chiral

@ajshdddsdh 構造改革に伴う痛みを緩和できるほどのインフレを起こすのに、どれだけの財政出動や円安誘導が必要なのかが不明に思います。いずれにしても構造改革は許容できるペースでしかすすめられないですし政策によって起こせるインフレがどの程度その許容度を広げられるかも疑問です。

2013-05-12 01:32:51
@ajshdddsdh

@chiral デフレの原因を日本が豊かになって購買意欲が落ちたっていうのは言い過ぎなのでは?ものの値段が下がり続けているから将来をみこして資金を貯蓄にまわして消費が減るということではないのですか?デフレ時にはマネーの価値が上がって害悪しかないですよ。

2013-05-13 00:35:12