羽鳥達也「『逃げ地図』東日本大震災をきっかけに開発され、Hondaのナビアプリにも搭載された地図とそのアイデアについて」 #nige_genron
たいそうな事は喋れませんが、現地で得た生の情報に対峙して、なにをどう発見したのか、それをどう具体化して行ったのか、そして今後どう発展させて行くのか、現場での発見と気づきの連鎖について話そうと思います。 逃げ地図@ゲンロンカフェhttp://t.co/aosQEFjMxO
2013-05-07 19:36:43明日は名付け親の石川さんも来るし、逃げ地図学会化する気がするので、皆からアドバイスをもらう会にしよう。うん。そうしよう。皆でつくる逃げ地図3.0の会だ。
2013-05-10 18:00:39実況タイムライン
逃げ地図@ゲンロンカフェ、始まります。しばらく実況でTLを一杯にしますがご容赦下さい。 #nige_genron
2013-05-11 19:09:41羽鳥:逃げ地図は日建設計ボランティア部で作成した。逃げ地図が示唆するもの。「新しい公共性」「新しい官と民の関係性」「新しいガバナンスのあり方」多人数での建設的な合意形成を可能にする。 #nige_genron
2013-05-11 19:14:30はじまり、逃げ地図1.0
羽鳥:きっかけは東北学生特別ODと高橋工業募金。当時はさまざまな不安からものごとの合意形成が決まらない状況だった。そこで、具体的なリスクを把握することが、不安を低減し、次の行動を起こしやすくするのではないかと考えた。 #nige_genron
2013-05-11 19:17:04羽鳥:普段設計している時には、避難通路などリスクを把握しながら行う。震災後の東北において、設計で培ったリスク管理を用いることで、住民の間で状況を把握できるようなものを作ろうとして始まったのが、逃げ地図です。
2013-05-11 19:18:51羽鳥:具体的なリスクとして、津波が浸水するリスクと逃げ遅れるリスクを想定、可視化した。過去100年間の津波の浸水域を重ねると、リスクは一様ではないことがわかる。また、逃げるポイントを設定出来る。 #nige_genron
2013-05-11 19:19:41羽鳥:まず、過去100年間の津波における浸水域を地図に重ね合わせる。そして次に避難の目的場所をワークショップを行ったりしながら決めていく。
2013-05-11 19:21:07羽鳥:次に尺度を決める。人が歩く速度を色分けして表現。3分で避難場所に辿り着ける場所、6分で辿り着ける場所、と道を色分けして塗っていく。
2013-05-11 19:22:53羽鳥:逃げる尺度の設定。高齢者の歩行速度に10%勾配による低減率を掛けて、43m/分とする。WSでは3分・129mに相当する革紐を用意。道に沿って革紐をあてて、道に色を塗っていく。 #nige_genron
2013-05-11 19:23:01羽鳥:避難にかかる時間がわかれば、避難方向を設定できる。トラフィックペイントなどに応用。東日本大震災の被災地でも同様のペイントがあったが、誰も気づかず。いかに周知するかはまさにデザイナーの仕事。 #nige_genron
2013-05-11 19:25:26羽鳥:逃げ地図の色分けが完成すると、地図から様々な読み取りができるようになる。例えば、色分けに従って街に避難経路を明示する、などのアイデアが出てくる。
2013-05-11 19:25:33羽鳥:他にも、行政により計画されているバイパス(逃げるための巨大な道)案や避難タワー案に適応することで、現状との比較により効果の測定ができる。
2013-05-11 19:28:48羽鳥:建築を設計を提案するのは、具体化をする作業と言えるのだが、如何にして公開できる作業にするのか、ということを考えた時に、逃げ地図は非常に効果的な手法だったのだと思う。
2013-05-11 19:32:32羽鳥:避難時間の短縮のための施策を考える。大規模なバイパスを通すより、小さな道を避難のために付け足す方が時間短縮の効果があり、費用も安い。慣例的に選択されてきたバイパスの本当の効果がわかれば、より有意義な合意形成が可能になる。 #nige_genron
2013-05-11 19:27:45羽鳥:避難タワー、避難のための丘を設置する場所の検討についても同様。高台移転についても、リスクの高い地域を優先的に移転させた方が合意形成が早く、計画をスムーズに進められるのではないか。 #nige_genron
2013-05-11 19:31:05