- Yakugakutan
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まずは陰陽についてですね! 世のおおよそすべてのことは、陰と陽に分かれるという考え方があります 東洋医学のベースにもこの考え方はあり、陰陽のちょうど中間(中庸といいます)であることが健康な状態とされています
2013-05-12 16:45:12陰陽のこういった区分のようなものを見ていると、単純で安直な二元論に思えてきますが、そういうわけでもないんです 陰と陽はもっとぐるぐるしていて、変化を伴っているんですね 有名な太極図というのは、その象徴です
2013-05-12 17:16:28漢方医学では、この陰陽を診察(漢方では「証」と言います)に取り入れたんですね! 例えば熱がある患者さんは陽証、悪寒がして寒く感じる患者さんは陰証、といった具合にね!
2013-05-12 17:20:24それから、漢方医学では他にも「虚実」というものを診断に取り入れています! これは患者さんの生体の反応を表したものとなっているよ! また図を作ろうかな…
2013-05-12 17:23:46簡単に言うと、虚というのは「必要なものが足りていないこと」で、実というのは「満ち足りすぎてしまっていること」を指しています! 一見すると、実の方が健康そうに思えますが、そこは”過ぎたるは及ばざるが如し”です!
2013-05-12 17:27:06出来た! 虚実についてまとめた表だけど、陰陽の時よりは見やすいかな? http://t.co/G53to5XOAN
2013-05-12 21:13:55陰陽虚実は分かったけど、じゃあどうやって治療するんだろう? ということに話を移していきます! 実は、この陰陽虚実によって、治療は大きく変わります!
2013-05-12 21:29:06このように、漢方医学では中庸目指して進むといった具合の治療をします 例えば黄色の丸のような症状を持ったAさんは左上方向に進みますね ちなみに、特に陰虚証の治療の時は補法と言い、陽実証の治療の時は瀉法(しゃほう)と言いますね! http://t.co/snG0BDaNyl
2013-05-12 21:45:19中庸を目指すってのは、道教思想や儒教思想などに見られるよ。陰陽のどっちにも行きすぎず、何事もほどほどの、真ん中が一番って事だね。
2013-05-12 21:49:16補法の”補”は「おぎなう」という意味ですから、足りていないものをゆっくりと補っていきます 逆に瀉法の”瀉”は「体外に流し出す」という意味ですから、溜めすぎたものを一気に流しだしますね!
2013-05-12 21:49:46もう気づいている方もいらっしゃるかと思いますが、漢方医学では「病気ではなく症状(患者自身)」を診ます 西洋医学では「病気自体」を診ているので、ある意味対極的かもしれませんね
2013-05-12 21:52:24つまり漢方医学では、同じ病気でも違う処方をすることがあります! 例えば同じように風邪を引いたとしても、症状によって葛根湯が出たり、小柴胡湯が出たり、真武湯が出たりしますね…!
2013-05-12 21:56:25陰陽虚実についてはこんなものでしょうか……他にも、漢方では「気血水」や「五行論」といった考えを用い、病気ごとの特異な症状を見て診断を下すんですよ! 意外と奥が深くて面白いですよね♪
2013-05-12 22:01:11@karyokuya そもそも、医療技術が発達する以前は疾病の治療となると宗教的な儀式などに頼ることがあったので、宗教と医療というのは案外繋がりがあるんだと思います 実際、西洋の魔女や錬金術は後の医学に影響を与えています!
2013-05-12 22:24:55医学だけじゃない、昔の日本や中国の建設、戦争、生活に至るまで、陰陽や五行、易をはじめとした思想や呪術のウェイトは大きいよ。一足面から語ろうとしないでね。
2013-05-12 22:28:27ちなみに、風邪といえば葛根湯というステレオタイプが流布しているようなので言っておくと、葛根湯は陰虚証の方には向かないお薬なんですよ!
2013-05-12 21:59:07そうそう、漢方薬が安全だと思っている方が多いとのことで、そこにコメントして欲しいというリクエストが多くありました……例えば漢方では「附子」という生薬を用いますが、これはあの”トリカブト”なんですよ! 確かに比較的安全ではあるものの、漢方薬にも危険はあるんですね……
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