教育ITソリューションEXPO 飯吉透先生(@iiyoshi)の講演「オープンエデュケーションがもたらす大学開革と新たな学びの時代」

2013年5月15日 京都大学 高等教育研究開発推進センター 教授 飯吉透先生によるご講演をまとめました。
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Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

教育ITソリューションEXPO、飯吉先生のご講演「オープンエデュケーションがもたらす大学開革と新たな学びの時代」がスタート。

2013-05-15 10:08:50
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

ご講演をツイートします。飯吉先生は、10年以上オープンエデュケーションの実践者として関わってきた。オープンエデュケーションの初期は「平和感」が満ち満ちていたが、最近は「戦い」に近づいてきている。そういう状況を踏まえながらのお話。

2013-05-15 10:10:38
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(承前)ロケットの父、フォン・ブラウン博士のエピソード。「ロケットは完璧に作動したが、間違った惑星に着陸した…」ロケット開発が第二次世界大戦のロンドン空襲につながった。着地点が大事である、という視点から、オープンエデュケーションの話を始めたい。

2013-05-15 10:11:00
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(承前)教育イノベーションとしてのオープンエデュケーション。「文明」(技術的・物質的初産)と「文化」(精神的所産)の両面から捉える。単純に「イノベーション=技術革新」ではない。

2013-05-15 10:13:07
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(承前)MITのウォルター・ルーウィン教授の授業ビデオ。教授は常に、授業のリハーサルをしている。飯吉先生がその理由について尋ねたところ、イチローも毎日素振りをしているだろう、というような話をされた。

2013-05-15 10:16:13
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)MITのアクティブラーニング教室「TEAL Classroom」の紹介。授業ビデオの紹介。ペアによるグループワークやクリッカーを使ったディスカッションを取り入れている。NYTimesにも取り入れられたが、誌上の掲示板ではMIT学生から批判のコメントも書かれ「炎上」した。

2013-05-15 10:19:06
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

学生によっては、通常の講義で知識を浴びるように聞かされることを望む学生もいる。MITの物理の講義では、一斉講義とTEALを使ったアクティブラーニングのどちらかを選ぶこともできる。「教育イノベーションは一日にしてならず」

2013-05-15 10:21:07
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)ウォルター・ルーウィンのような、情熱を持った教師の活動。カール・ワイマンが物理教育の改善活動のために始めた「PhETプロジェクト」、サルマン・カーンが始めたKhan Academyなど。

2013-05-15 10:23:02
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)反転教室(Flipped Classroom)を取り入れた授業改善。日本でも最近注目を集めている。

2013-05-15 10:24:04
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)格差超越装置としてのオープンエデュケーション。African Virtual University、アフリカのどの国からも受けられるバーチャル大学。大地震のあったハイチの高等教育を復興するために、オープンエデュケーションを活用。MITが推進、NSFが支援している。

2013-05-15 10:26:33
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)花房さんが運営するのmanaveeの紹介。受験戦争の中の格差をなくすための取り組み。「僕は君たちに受験戦争のための武器を無償に配りたい」 http://t.co/aR2ujXgDoG

2013-05-15 10:28:28
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)拡がり続けるオープンコンテンツの世界。オープンコースウェア、オープンな教育資源(OER)など。MOOCsはコンテンツを使ってオープンに授業を受けられるという点で、オープンコンテンツの延長線上にある。

2013-05-15 10:29:53
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)飯吉先生が開講し公開された講義「オープンエデュケーションの世界」の紹介。Sakai LMSで作った講義をオープンコースウェアでシームレスに公開する。

2013-05-15 10:31:09
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)オープンコースウェアの活動は、10年来活動も盛り上がり継続してきたが、問題点もある。より深く、確実に、効率的に学ぶということを保証しない。これと対照的なのがカーネギーメロン大学のOpen Learning Initiative。http://t.co/uDkE7U9JfW

2013-05-15 10:33:33
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)OLIの特徴。自習過程の学習診断結果を教員や学生自身に伝え、理解しにくい概念や学習項目を明らかにする。Criterionというサービスでは人間が書くエッセイを機械が自動採点する。TOEFLやGREなど大規模に採点をする場合に役に立つ。高次な指導は人間が行うような分担も可能

2013-05-15 10:37:26
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)オープンな教科書(Open Textbook)の普及。電子的に教科書を配布して、生徒の利便性を増す。再利用(remix)も容易に。このような仕組みが、どのように教育を実質的に良くしていくのかを考えていなかいといけない。

2013-05-15 10:39:01
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)College Open Textbook Community、カレッジ向けのオープン教科書を共同制作し、改善していく。Flat World Knowledgeなど、電子教科書を使ったビジネスモデルも出来はじめている。

2013-05-15 10:40:37
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)教育活動は非常に「人間臭い」もの。ベテランの教師が培ってきたノウハウを、いかに伝えていけるようにするかが課題。知識や経験を継続的に蓄積していくことは容易ではない。

2013-05-15 10:41:53
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)教師の知識や経験の継承を、ネットを使って実現する方法を考えた。ポートフォリオを活用する。飯吉先生がカーネギーの研究所で取り組んだ「KEEP Toolkit」。教師の知識や経験をポートフォリオにまとめたオープンナレッジ・オープンコンテンツ。

2013-05-15 10:43:51
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

KEEP Toolkitを日本語化したのが、飯吉先生が日本に帰るきっかけにもなった京都大学のMOST。大学教員の相互研修の場を教員コミュニティの中で作りだす。数十のポートフォリオ数百名の参加教員。https://t.co/8sQ6P3BNPA

2013-05-15 10:46:12
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)今年度から、文科省の支援を受けてMOSTを拡大して推進する活動がスタートする。多くの研究者が参加する。 (追記:私も参加します!)

2013-05-15 10:48:43
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)どう教育を変えていくのか?という問いについて。わざと「開」革という言葉を使った。米国ではこの20年、「Eの時代」から「Oの時代」をへて、「Cの時代」となっていった。日本でオープンエデュケーションが広まらないのは、「E」と「O」の取り組みがまだまだなことが原因。

2013-05-15 10:50:35
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)アメリカの高等教育の未来。高等教育を受ける人々の数は増え続けるが、フルタイムで4年間通う学生は減ってくる。学生の変化に応じて教育も変わっていなかいといけない。Supply PushからDemand Pullへ。

2013-05-15 10:52:11
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)師弟関係すらもネット上で変わっていく。OpenStudyの紹介。学生が世界中で教えあい学びあうコミュニティ。http://t.co/cJhSLM75px

2013-05-15 10:53:39
Katsusuke SHIGETA・重田勝介 @shigejam

(続き)飯吉ゼミの学生はOpenStudyに参加し、大変面白く衝撃を受けたそうである。

2013-05-15 10:55:57