一般会計の財政収支について。税収42兆円に対し公債発行は44兆円と税収を超えている。このうち建設国債は6兆円弱で38兆円が赤字国債
2013-05-18 11:27:42これから債務償還(過去に発行した国債の返済)12兆円を引いたのが正味の歳出。このうち政策的支出が68兆円で国債の利払いは10兆円68+10=78が歳出で税収は42兆円なので78-42=36兆円が「財政赤字」になります(以下、資産売却収入とか埋蔵金とかは省略。24年予算データ
2013-05-18 11:31:51プライマリーバランスという言葉がよく聞かれますが、これは政策的経費(68兆円)を税収でどのくらい賄えているかというもの68兆円-税収42兆円で26兆円の赤字
2013-05-18 11:33:38いちおう、政府の目標で(民主党政権下の)平成22年に、「2015年までにプライマリーバランスの赤字半減」というのが閣議決定されています。これは政権交代後でも生きている政府公約
2013-05-18 11:34:57ちなみにプライマリーバランスが均衡しても、利払いの分だけ公債残高は増加していきます。ここではGDP成長率と金利の話もありますが、ちょっと話がややこしくなりますので、考えないで次へ。
2013-05-18 11:37:05消費税を10%に上げると、税収(国税だけ)で約10兆円弱増加するものと試算されています。プライマリーバランスの赤字は26兆円ですので、消費増税が予定通り実施されても「赤字半減」という目標は達成できないのです!
2013-05-18 11:39:00ところで今お話しているのはすべて「名目値」であります。経済成長すれば今問題になっている「先進国中最悪の債務対GDP比率」というのは低下していく
2013-05-18 11:47:25経済成長すれば税収もそれにつれて増加していきます。GDPが1%成長すると税収が何%くらい伸びるか、というのを税収弾性値といいますが、財務省ではこれを1.1と置くことが多い
2013-05-18 11:49:21所得税率の累進性の緩和で「景気回復→税収増加」というの自動的な回転は弱くなっているとも聞きます(税制が複雑に変化しすぎて税収弾性値の試算はかなり難しいと聞きます
2013-05-18 11:52:07法人税率も引き下げられているので、こちらも同様です。しかし、メガバンクは今年から繰越欠損金が埋まり、法人税の納税を再開します。メガ一行あたりの年間課税所得は5,000億円~1兆円くらいじゃないかと(税効果会計注記から推測。私見です
2013-05-18 11:54:58国税の法人税は25.5%ですので、メガバンクだけで5,000億円から1兆円くらいは税収が増加するんじゃないかという推測(財務省は各行の正確な税務情報を持っているので、折り込み済みかもしれません
2013-05-18 11:57:56経済成長すれば消費税増税は不要!と勇ましい声も聞きますが、累進率のフラット化や複雑な所得控除制度で所得税は空洞化しており、期待が薄い(もちろん見直しは必要ですが反対は強烈かも
2013-05-18 12:03:05中堅所得層の感じている「重税感」の正体は、社会保険料負担のことではないかと推測。中堅所得層は、低所得層がもらっている医療無料とか現金給付など社会保障給付はほぼ受けられませんし(自治体による
2013-05-18 12:06:00「取られるだけ」でなんら給付をもらえないというなんとも言えない「もやもやとした不公平感」が重税感につながっているのではないかと
2013-05-18 12:07:59私見ですが、消費税の「転嫁」はどこまで行ってもフィクションなので、消費税は企業課税の一つではないかと思っています。消費税も法人税と同様に複雑なルートを辿って株主・従業員・消費者に分散されて転嫁されていくのではないかと
2013-05-18 12:12:19高齢者が時々「年金が毎年減らされている!」と不平を言う時がありますが、これは天引きされている介護保険料とかの引き上げが原因で、実際にはデフレ分の物価スライドも凍結されていて年金は下がっていなかった
2013-05-18 12:17:54さて、財政の話に戻りまして、政策的な支出68兆円の中身ですが一番多いのが社会保障30%弱で26兆円。国民年金の国庫負担分や社会保険料では賄えない医療費など
2013-05-18 12:24:27