キュゥべえが"乙武洋匡さんが車椅子での入店を拒否された件"について語ってくれたよ

キュゥべえ @QB0

少しいいかい、話しがあるんだけれど。

キュゥべえ @QB0

今、twitterで乙武さんが車椅子で入店を拒否されたという件が話題になっているんだけれど、それについてのことだよ。

キュゥべえ @QB0

一応、ボクも事件の経緯はざっと読んだ程度けれど、この流れはあまり良くないと思うからね。

キュゥべえ @QB0

確かに、乙武さんのツイートを見る限り店側の対応には問題のある行動があったみたいだれけれど、今回の件に関しては乙武さんがtwitter情でとった行動にもそれなりの問題があるように思う。もちろん、だからといって店側を擁護するわけじゃないけれど、少し冷静に考えた方がいいよ。

キュゥべえ @QB0

まず、一つ目の問題点としては予約の際に、予約した側が車椅子の人間がいることなどを店側にきちんと伝えていたのかだね。仮に、何度も店にいっている人が予約したんだとしたら、店の規模などを見て事前にある程度相談しておかないと、店側が対処できなかった可能性はあるし。

キュゥべえ @QB0

そして、店側と乙武さんとのやり取りだけれど、こういったものは双方の言い分を聞かない限り、その場でどんなやり取りがあったのかを判断するのは当時者以外には極めて難しい部分がある。もちろん、乙武さんが事実と違うということをいっているというわけじゃないよ。

キュゥべえ @QB0

ただ、その会話の中でどんなやり取りでどんな話になったのかは、その部分だけを見てもわかり難いところはある。その上で、今問題になっているのは「店側の発言などの対応」だったのか「車椅子の人間が入店させてもらえなかった」ということにあるのかは、おそらく別の問題になるんじゃないかな。

キュゥべえ @QB0

ただ、それより今回の件でまずいのは例え乙武さん自身が意識していなかったにせよ、あれだけの影響力のある人物が特定の店の名前を出して相手を批難してしまったことにある。この点に関しては、乙武さんの行動は今のネットを考える上での大きな問題を含んでいるように思うよ。

キュゥべえ @QB0

確かに、店側はそれを謝罪することで乙武さん自身は自分が受けた屈辱を払拭できたかも知れないけれど、仮に意図していなかったにせよこれはほとんど復讐に近いものになってしまっていることにあるんじゃないかな。

キュゥべえ @QB0

キミたちも、そしてボクも知っているようにネットでは一度「炎上」が起きれば、その相手を批難する人間はいくらでも出てくる。乙武さんはただ事実だけを語っただけかも知れないけれど、それによって蒔かれた種がどんな結果をもたらすかは、彼ほどのジャーナリストなら想像できないわけがない。

キュゥべえ @QB0

その点で、今回の問題が「身体障害者への差別」などとも相まって、店の経営自体に影響が出たとしたら、それは乙武さんが意図してそうしたわけではないにせよ、最初の種を撒いてしまった責任は……これは法的な問題よりも、主に道徳的なものとして出てくる可能性もあると思うんだ。

キュゥべえ @QB0

ここから問題を少し整理したいんだけれど、店側の対応として「車椅子の人間がいる」ということを、事前に伝えられていたかで当日の店側の対応が変わるという部分はある程度考慮する必要はあるだろうね。確かに小さな店みたいだし、他にも予約が入っているんだとしたら対応し切れないというのは確かだよ

キュゥべえ @QB0

車椅子の人間が、確かに社会的に見て弱者だというのはその通りだね。だからこそ、店としては「その対応ができないか」を考慮しなければならないのは事実だね。けれど、そうした上でも個別の対応ができないのだとしたら、それを断ることがあってもけして弱者を差別することにはならないんじゃないかな。

キュゥべえ @QB0

そこからは、店側と乙武さんのやり取りの範囲になってしまうから、ボクにはわからない問題だね。それに本当に「人格の侮辱」、あるいは「身体的な名誉の毀損」に関わる問題があるのだとしたら、それは法的な側面で争わないと不公平になるのもそうだしね。

キュゥべえ @QB0

けれど、それよりも今回の騒動でおそらく店側にクレームを直接つける人も出てくるだろうし、さらにもし店の経営状態などが悪化した場合には、乙武さんに店側がすでに謝罪している以上、今度は乙武さんの側にも一定の非が存在することになってしまう可能性もないわけじゃないよ。

キュゥべえ @QB0

ネットには社会性があるし、今回の行動にしてもあくまで店側を批判する人は義憤とか、そういった言葉によって形容される何かしらの正義に基づいているのは否定しないよ。もし、これが特定の企業の社会的な責任の問題とか、政府や行政機構によって行われたものならそうした批難は起きてしかるべきだし

キュゥべえ @QB0

だけど、今回はいってしまえば店と乙武さんという、ごく狭い範囲での問題から発展したのもまた事実だからね。もし、乙武さんが今回の件に関して、「障害者に対する外食産業の対応のあり方をめぐる問題」を提起したかったとしても、その対象が一店舗の小さな店であったのはやはり問題じゃないかな。

キュゥべえ @QB0

そうした面で、ボクは障害者として乙武さんが被った可能性にある侮辱に関しては、これは店が批判されても仕方がないにせよ、ジャーナリストとして乙武さんが特定の店の名前を出して、これを公的に影響力のある場所で発言してしまったことに関してはとても褒められたものじゃないと思うんだけれど。

キュゥべえ @QB0

怒りは一時的に行動を誤らせることもある。古いチベットの格言集にも「弱者が怒って何になろう。 強者はどうして怒る必要があろうか。 だから事をなすのに 怒ることは無意味に自分を焼くことだ」というのがあったと思うけれど、今回の怒りはまさにそうしたものなんじゃないかな。

キュゥべえ @QB0

後、あくまでも今回の事件に関しては責任は店側にも乙武さんの「双方に」あるとしても、その比重はボクはイコールではないと思うよ。確かに乙武さんに店がとった行動は「名誉の毀損」であることは確かだね。けれど、それに対しての乙武さんの行為は公人が影響力ある場所で相手を「攻撃」したことにある

キュゥべえ @QB0

もし、店の人間が乙武さんと同じように自分の店のポリシーや、その場でのやり取りに対する弁明を求められて、twitterなどで発言することができたとしても、ジャーナリストである乙武さんと一店主では影響力に差があるのはこれは否定しようのない事実だからね。

キュゥべえ @QB0

twitterが公的な場所ではない、という意見に関しては「公共性」というものをどこで判断するかにしても、けして「公共の場ではない」とはいえないね。なぜなら、それなら実名で登録する必要がまったくないからさ。まして、政治家や芸能人みたいな有名人がわざわざやる必要はまったくない。

キュゥべえ @QB0

ちょうどそれは、「ネット上でつぶやいたことだから」と政治家が自分がネット上で書いたことを否定するのと同じくらい意味のないことだと思う。日本の場合、twitterは確かにコミュニケーションツールではあるけれど、本来は商品や企業のプロモーションのできる場でもあったわけだからね。

キュゥべえ @QB0

もちろん、利用者がみんなそんなしっかりした自覚を持つ必要はないと思うけれど。個人が特定されたり、それで責任を求められたりするのは必ずしも頻繁に起こるというわけでもない。それでも、こうしたSNSの中にも実際に影響力のある人間が、その影響力をある程度持ち込んでいるのは事実だろうし。

キュゥべえ @QB0

影響力、という言い方にもし異論があるとするのならこういう風に言い換えたらいいんじゃないかな？　「力のある人間は、いつでもその力（それが社会的な地位であるにせよ、名誉であるにせよ）を自覚しておかないといけない、ということはおそらく確かだろうと思う。