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着物の歴史について簡易的に

主に庶民の男性の服装、着物の変化について
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ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

TLに普段着としての着物の話題が出てるので、なんかちょっと語りたくなった。そもそも、着物といっても実は時代によてかなり変化してて、今の着物の仕立ての構造とか着付け方法は近代以降の着物であり、特に今の着付けは昭和、 それも戦後に確立されたものだとか。

2013-05-17 22:12:02
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

さて、じゃあ乏しい知識と独断と偏見で日本の着物について語る。 奈良時代は知らないのでスルーして平安時代から。まず、下着として 小袖という、今の着物とほぼ同じで袂がなく筒袖の服、を庶民や上流階級(公家、武家)が着てた。その上には直垂を着用するのだけど、直垂もまだ準下着的なもので

2013-05-17 22:56:03
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

着としての小袖の上に袖細という袂や菊閉じなどの装飾のない直垂を着ていた。もしくは袖細のみとか。足は小袴や四幅袴(よのばかま、と読み、名の通りに一幅の四枚の布を縫って形成する。一幅というのは手拭いの横の長さで、日本の布の基準)という簡易な袴が多かった。

2013-05-17 23:11:56
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

鎌倉時代に入っても庶民の服は直垂と四幅袴だったが、生地に紋様染めなどの技法を施したものが庶民まで出回る。 今までの話は庶民の男性についてで、女性の格好はまたことなり、直接小袖を着たり、小袖の上に また違う構造、今の着物に近いのを着たりした。

2013-05-17 23:28:21
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

室町でも庶民の服装事情はあまり変わらず(上流階級の服装の変化はかなりあった)、室町初期はまだ袖細と四幅袴だったりしたが、室町中期以降には筒袖(舟形袖)の小袖が上着になる。下着としての小袖もまだ残り、武家の女性は下着の小袖の上に腰巻きや打ち掛けを着た。ちなみに白小袖に赤い小袴は

2013-05-17 23:37:43
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

平安時代から室町時代まで上流階級女性の下着姿として続いていた。そう、余談だが巫女装束は実は中世の下着に準ずる格好なのである。小袖に水干のような括り紐のついた袖が付き、袴も外用の襞付きに今は変化してますが。もとに戻って、戦国時代後期、安土桃山ごろから上着の小袖に袂ができる。その流れ

2013-05-17 23:46:55
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

は最初は武家の女性からだったようだ。武家男性はまだ下着の小袖の上に直垂が多かった。ここまでの話で分かるように、実は日本の歴史においては平安以降安土桃山までずっと直垂形式の服が下着と上着として使用されており、民族衣装というなら今の着物より直垂がそれにあたり、着物は伝統的衣装である

2013-05-17 23:54:18
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

着する。近い、というのは室町の筒袖の小袖からそうなのだが、今の着物よりゆったりした仕立ての構造なのだ。袴着用、もしくは無しが前提で、着丈が短く、代わりに身幅が大きくなり、胸元の合わせ部分が緩いので場合ある。当時の同時代性の高い絵画資料を見ると(絵巻や浮世絵など)胸元が開いている

2013-05-18 00:05:11
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

場合が多い。江戸後期、幕末から明治になると今の着物と構造も同じになるが、着付けは違い、女性はおはしょり無し、またまだ胸元の合わせも緩めだった。大正時代も同様。男性の場合、和洋折衷が流行り、着物用洋式コートやマントが誕生する。昭和初期からは洋服が普段着になり、戦後は普段着は完全に

2013-05-18 00:11:58
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

洋服になってしまう。さて、ここからは明確なソースはなく、又聞きやネット上の情報からの話なので眉に唾をつけて読んで欲しい。普段着の着物として、木綿やウール、麻のものが明治以降にはあったのだが、洋服にとってかわったので戦後はさっぱり売れない。ここで着物業界は『特別な時に着る特別な物』

2013-05-18 00:18:14
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

という付加価値を付け、高級品を高値で売って単価を稼いで生き残りを図った。そのときに権威づけして付加価値を高めるのに使われたのが武家の有職故実だったようで、季節ごとの着物の生地や意匠の組み合わせ、衣替えの時期、着付け方法をそこから再構築して『決まりごと』とした。上流武家の女性の

2013-05-18 00:24:51
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

着付けや年中行事を元にしたのだからそりゃあ動きにくいはずである。彼女達は自分で家事をしないのだから。かくして着物業界の意図した通り、着物は特別な時に着る特別なものとして、単価の張るものばかりが目立つようになり、その為のイメージを構築するために厳格化した着付けや季節ごとの決まり

2013-05-18 00:30:44
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

より、普段着としてはほど遠いものになってしまったわけだ。で、今になって着物業界は扱う品の単価が高いのでこのご時世では売れない、と嘆いていると。実はいまも木綿や麻やウールの普段着着物の流れはあるし、化繊や家庭で洗えるウール素材の着物なんかもあって、着物業界内で普段着としても

2013-05-18 00:35:01
ハスケ@現代野試合連盟 @has_k80

どうぞ、着物どんどん着てね、特別な時以外でも、という流れが起きてきているらしい。でも本来はそれを戦後にやるべきだったのに高級化、イメージ路線に走ったために一般にはいまだにそのようにしか思われてないのだった。マジ自業自得。

2013-05-18 00:39:37

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