素浪人 小野寺力

おもしろそうな大型時代劇が始まったので録画録画・・・っと
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新番組『素浪人 小野寺力』予告編

そらき @sora_eternity

傘貼りで口を糊する素浪人・小野寺の長屋に、突然現れた侍。「用心棒を頼みたい」「何奴!?」紋付袴に月代の美しい美丈夫、その名も暴れん坊若様・くりやまたくみ。「貴様のような若造が生意気な」「まあまあ、話を聞けよ」ひょいと片手で腕を捻り上げられ驚く小野寺。「お前で良いのではないか」

2013-05-10 13:07:28
そらき @sora_eternity

「目立つわけにはいかんのだ。陰ながら姫を守ってくれとのことでな。これは前金だ」小判を握らされ、小野寺は渋々頷いた。一方その頃涌井家の姫様は「お団子が食べたい。カゴを止めておくれ」「姫様またですかい?もう三度目ですぜ」「うるさいわね銀仁朗。さっさと買っておいで」

2013-05-10 13:09:48

ここに、新番組に胸躍らせる青年がひとり・・・

やまだしょてん @marine_yamada

姫様をなきものにしようとする老中が裏で糸を引く、悪名高き人斬り集団・黒かもめはいつ頃出てくるかな。

2013-05-10 13:21:02
やまだしょてん @marine_yamada

岡田「あんた!また魚を売り残したのかい!?図体ばっかりでかくてろくな仕事しやしないんだから!」神戸「おあき、堪忍しとくれよ…」荻野貴司「あんた!大工のくせに障子の修繕ひとつできないのかい!?まったく図体ばっかりでかくて…」大松「おたか、堪忍しとくれよ…」

2013-05-10 13:31:26
やまだしょてん @marine_yamada

くりやまたくみのかみ…殿中で斬られる?

2013-05-10 13:37:37

『素浪人 小野寺力』第1話

やまだしょてん @marine_yamada

赤田「あいかわらずの貧乏暮らしなようだな」小野寺「おお、将吾ではないか!いつ蝦夷地より戻った?」赤田「昨日な、伊能忠敬殿の隊とともに…りき、このお武家様は?」小野寺「ああ、この方は栗山殿と申されてな…」暴れん坊と暴れん坊の邂逅、果たして何が起きるのか!?

2013-05-10 14:17:14
やまだしょてん @marine_yamada

渡辺久信「姫、今日も今日とて団子などを頬張って、はしたない…また太りますぞ」涌井「知りませぬ!(ぷいっ)じいこそ太っているではありませぬか、人のことは言えませぬ(ぷいっ)」久信「じいと呼ぶのはおやめなさい!」涌井「大老でいらした黒江殿の方がよほどお若かったですわ」

2013-05-10 18:16:58
やまだしょてん @marine_yamada

視線がかちあった刹那、栗山は読み取っていた。この赤田という男、できる…。曇りなき瞳、日に焼けた精悍な面構え、屈託ない笑い顔、こぼれるような白い歯。それでいて、向き合う相手に刀の鍔を切らせることすら許さない、夜叉のような殺気。なぜこのような男が、蝦夷地で伊能忠敬と測量などを…?

2013-05-10 22:29:26
やまだしょてん @marine_yamada

その一方、赤田も武者震いを必死に抑えていた。このいかにもこざっぱりとした栗山という男の、射竦められるような眼力たるや…。まるで闇夜の寺で仁王像にひとにらみされたような恐怖に、胸が震えた。と同時に、解き明かしがたい疑問も湧き上がってきた。「なぜこのような男が、小野寺のものに…?」

2013-05-10 22:34:12
やまだしょてん @marine_yamada

涌井「銀、銀や」銀仁朗「お呼びでございますか、姫様」涌井「わらわは退屈じゃ。十万石のまんじゅうも食べ飽いたわ。城下だけでなく、遠国へと旅をしたいのじゃ」銀仁朗「またそのようなことを…。近頃は、姫様がお忍びで城下を歩かれる姿を瓦版屋がつけ狙っているともっぱらの噂ですぞ」

2013-05-10 22:39:43
やまだしょてん @marine_yamada

涌井「わらわを外に出さないためにそのような嘘を。じいに入れ知恵されたか?」銀仁朗「いいえ、これはまことにございます。なんでも島津家より江戸城に輿入れされた姫様は、金曜屋とか申す瓦版にお忍びの様子を事細かに暴かれて、城内ではその火消しに大わらわだったそうでございますぞ」

2013-05-10 22:44:18

スピンオフ作品『たそがれ雄星』

やまだしょてん @marine_yamada

南部藩が舞台の「たそがれ雄星」…ダメかな。

2013-05-10 23:05:41
やまだしょてん @marine_yamada

雄星…「ゆうせい」と読む。それが、男の名だった。南部藩では並ぶ者ない剣の達人として名を馳せ、「獅子の根城」の二つ名を取る所沢城にて修行に励む日々。実直な性格ゆえ、人の話を聞き過ぎ、時にはみずからの剣に迷い書物を読み漁り、時には師範代と対立し、迷い、あがいていた。

2013-05-10 23:24:17
やまだしょてん @marine_yamada

みずからの信ずる道を貫き通すあまり、昼間の出稽古が済み、暮六つの鐘が鳴る頃にはさっさと下宿に引き下がり、宮本武蔵の「五輪書」を繰り返し読みふける毎日。剣の実力は右に並ぶ者なく、さりとて人と睦まじくすることもない。いつの頃からか彼は、「たそがれ雄星」と呼ばれるようになっていた。

2013-05-10 23:31:23
やまだしょてん @marine_yamada

そんなある日、城代みずからの呼び出しがかかり、急ぎ城へ出向いた。久信公「わく姫を知っておろう」雄星「は…」久信公「うわさどおりのおてんばよ。今日も旅に出たいといってきかぬ」雄星「…」久信公「城下につまらぬ風聞が飛び交ってもかなわん。気晴らしに遊んでやってはくれぬか」雄星「…は?」

2013-05-10 23:38:16
やまだしょてん @marine_yamada

夕闇迫る城下。雄星が籠に揺られ、その料亭にたどり着いたのは、城を出て小半時ほどであった。框で名を告げると、手代は月代の伸びた雄星の身なりを値踏みしながら、うやうやしく二階へ招き入れた。狭い階段を上がると、早くもおなごの黄色い声が響いている。いぶかしみながら、麩を開いた。

2013-05-10 23:47:34
やまだしょてん @marine_yamada

涌井「ほら、小野寺様、こちらですわ!」小野寺「ちょ、ちょっと待て、あ、あっ!」赤田「またお前の負けか。からっきしだのう」栗山「…どちら様か?」 心の奥底までをも覗き込むような栗山の瞳が、雄星を縛った。 雄星「そ、それがし、ご城代より拝命を授かった、南部藩の…」

2013-05-10 23:51:10
やまだしょてん @marine_yamada

栗山「おお、そなたが…ささ、こちらへ」小野寺「ちょうどよかった、姫様にはこっぴどくやられておったゆえにな」涌井「小野寺殿が弱すぎるのじゃ。雄星殿、じいから話は聞いております」赤田「さっそくではあるが、雄星殿はこの『爆弾侍』という遊びはご存知か?」雄星「…は??」所沢の夜は長い。

2013-05-10 23:55:24
やまだしょてん @marine_yamada

なんか話がズレてきた。とりあえず、このへんで。

2013-05-10 23:57:43

お便りコーナー