平松前大阪市長の、水道統合事業の経緯についてのまとめ
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こんにちは。まず大阪府・市の水道統合頓挫というニュースについての印象です。朝日では「大阪府と大阪市の二重行政の象徴」と橋下市長の取り組みをカギカッコに入れて紹介していますが、大阪市からみると二重行政ではないということを口を酸っぱくして言い続けていたことを思い出しました。
2013-05-22 16:32:57地方自治体の水道事業はそれぞれが市民へ安全・安心な水を届ける責務があり、力のある大阪市が水道事業を引っ張る形で水質の悪い水源から、もうなくなった「ほんまや」に象徴される「おいしい水道」を目指して取り組んできました。それが大阪市の使命だからです。
2013-05-22 16:36:49府は用水供給事業、つまり大阪市ほど力のない市町村への「安全・安心」な水を届けるべく「卸売」がその使命だったわけです。勿論、自水を調達できる市町村は、それぞれの特性に応じた市民へのライフラインとしての水を届けてきました。
2013-05-22 16:40:202年間にわたり、民間からの知事、市長として今までは考えられなかった府市歩み寄りを具体的に探ったのが「水道統合」と言われる協議でしたが、私が何度もいっているように、橋下さんとの溝が決定的になったのもこの協議以降です。今日伝えられるような問題点は当初から指摘されていました。
2013-05-22 16:42:38結果を出すことだけを急ぎ、あせってことを仕損じるのではなく、あくまで市民のために水道事業の無駄を省き、安心なライフラインを「大阪市」として続けなければなりません。大阪府としても当然、受水自治体に対して納得のいく価格で安全に水を「卸す」責務がありました。
2013-05-22 16:45:07「大阪市」が一自治体として自らの市民へ安価に安心できる水を届けるという技術はおり紙付きのものです。ISO22000という国際認証を公共が初めて取れたのもそうした歴史に裏付けされたもの。しかし、水需要の減少や水まわり機械の効率化により、供給能力と実際の需要量との乖離が大きいのが現状
2013-05-22 16:49:35承前)それは府とても同じ。もともと府市合わせ(不幸せ)といわれた状態のいわば犬猿の仲だった部分が、競争しなくてもいい部分で「無駄を競い合った」歴史がりんくうタワーと旧WTCに象徴される現象としてあります。府水と市水の関係も似たようなものだったと感じました。
2013-05-22 16:51:45承前)だからこそ、大阪市が持てる能力を活かし、府下の全ての市町村のためになる形は「大阪市民」の犠牲の上に成り立つのではなく、協議の最初から言い続けた「Win Win Win」以外ではあり得ないということでした。
2013-05-22 16:54:27承前)完全統合というのは府水協が事業体として料金も統一されていなければ、取水から供給まで一貫して事業を行っている大阪市と統合できるわけがありません。協議を全てメディアオープンでやりましたが、「二重行政」という刷り込みを消すだけで(まだ消えていないかも)苦労しました。
2013-05-22 16:56:48承前)一貫生産販売をしている事業体と「卸業」だけをやっている事業体が「二重行政」だなんて、一体誰が信じるのでしょうか。「二元行政」というのならまだしも。府と市できちんと話し合った内容はまだそれぞれのHPに残っていると思います。その資料をきちんと読むだけでも膨大な時間がかかります。
2013-05-22 16:59:29承前)おそらく、メディアの方できちんと読み込んだ人は少ないと感じざるを得ない報道が続きました。「府と市、それぞれの言い分を公平に伝えなければならない」という自縄自縛状態は当時から人気者知事との関係でも続いていたのかもしれません。
2013-05-22 17:00:51承前)さて、大阪市民にとって「水道統合」はプラスなのでしょうか。今は府下市町村で確か3番目に安い料金だったと思います。将来的に府域一水道が実現すれば、間違いなく大阪市の水道料金は上がる確率の方が高いでしょう。普通に考えれば当たり前の話です。
2013-05-22 17:03:17承前)企業団側にとっては「大阪市」がエゴイストだと言われるのかもしれませんが、大阪市民(企業市民も)に対する責務を考えると、一旦は橋下さんも承認した「コンセッション方式」で大阪府営の水道を大阪市が受託し、皆に利益を出そうという形がベターな選択だったと今でも思います。
2013-05-22 17:06:56承前)大阪府も市も老朽水道施設や過度に持ちすぎている余剰施設をどうするかという問題を抱えています。当初、府の長期改修計画を市の水道局でチェックしたところ、計画自体の総予算を半分にすることが可能である…これが入口でした。そして、綿密なデータに反論できず、府は予算を下方修正したのです
2013-05-22 17:09:57承前)協議の間に別の視点から、府の用水料金がまったく減額された歴史がないことを他の市が問題にされ、市の計算では現時点でも府水は値下げが可能、その値下げ分も受託した場合の市の効率化計画に入れてデータを出しました。すると府は単独で値下げだけしたという事実もあります。
2013-05-22 17:12:18承前)結局、長年「ひとり勝ち」状態だった大阪市が信用されていなかった部分で府下市長村の反対にあい、コンセッション方式を蹴散らさざるを得なくなった当時の知事の「逃げ口上」に使われましたが、説得した形跡があるなら出してほしいという要望には返事はありませんでした。
2013-05-22 17:15:34承前)久々の連ツイですが、わからない技術用語などを職員から何度も説明を受け、府下市町村、府、市にとって一番いい方法を時間がかかっても探りたかったので、資料も見ずに事実関係を記憶だけで呟きました。この頓挫以降「大阪維新の会」が立ち上がります。本件以上
2013-05-22 17:18:37