肩凝りを内部から治すためのイメージトレーニング法

漫画研究家の泉信行が趣味で続けている、肩凝り改善法の研究レポです。
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泉信行 @izumino

最近の肩凝り対策研究。肩凝りの根本原因は筋肉や血流が硬化した状態ではなく、「肩や背中を縮めなければならない」という誤った認知にあります。物理的に肩の硬さをほぐすのではなく、この誤った認知を改めさせる手法を10年以上研究しています

2013-05-20 18:45:23
泉信行 @izumino

つまり、肩凝りの酷い人の脳は「実際の身体よりも縮んだ身体のイメージ」を持っていて、肉体はそのサイズに合わせて縮まろうとする。これが緊張となり肩凝りを生むので、脳の中の身体のサイズを適切に伸ばすということをしなければ、肩凝りは治りません

2013-05-20 18:47:33
泉信行 @izumino

他人にしてもらうマッサージとしては「これ以上縮んではいけない」と脳に思い込ませる運動をさせるという方法が有効ですが、今回はイメージトレーニングの仕方について

2013-05-20 18:49:13
泉信行 @izumino

参考になるのは幻肢治療で行われる「ゴムの手」実験や「鏡の手」実験で、これを何度か試すことで、まず「実際の腕と感覚上の腕は別物である」感覚を身につけます 「ゴムの手を自分と感じる錯覚」 http://t.co/VGMmQOC28a @wired_jpさんから

2013-05-20 18:52:53
リンク WIRED.jp 視覚+触覚情報が生む新しい「境界」:「ゴムの手を自分と感じる錯覚」 « WIRED.jp 被験者が、ゴムの手を自分の手だと錯覚するようになる実験がある。触覚情報と視覚情報の組み合わせと、自己/非自己の「境界」には深い関係があるのだ。
泉信行 @izumino

鏡の手実験をうまくやると、腕の長さを脳が勘違いして、指が実際より短くなった感覚(何かを指で突くと指先ではなくボールペンを持って突いてるような違和感ができたり、両手の指をツンツン合わせる運動がうまくできなくなったりする)を味わえるのでやってみると面白いですよ

2013-05-20 19:41:48
泉信行 @izumino

鏡の手実験に慣れてくると、本当の腕を脳が認識しなくなり、腕が冷えてくるほどです。「実際の腕の位置から離れた位置に、感覚上の腕がある」という現象の正体は「実際の肩幅よりも縮んでいる感覚上の肩幅」と同一です。ストレッチ(伸張)しないといけないのは実際の肩ではなく、このイメージの肩の方

2013-05-20 18:59:04
泉信行 @izumino

鏡の手実験では「凝ってない方の腕を前に伸ばし、凝った腕を縮めて隠しつつ、鏡に写った腕を自分の腕だと思い込む」実験をまずします(左右合わせて指を擦ったり、同時に握ったり開いたりすると鏡の手に感覚が移動します)。そうすると「感覚の腕が実際より伸びている」という普段の逆の状態になります

2013-05-20 19:03:31
泉信行 @izumino

これだと腕先が伸びているだけなので、肩甲骨や首(僧帽筋)や背骨が伸びている錯覚を作らないと肩凝りの治療にはならないので、この先はイメージトレーニングになります。ただ協力者がいれば、「他人の首と自分の首を同時にくすぐられると他人の体に感覚が移動する」という実験もあるので、

2013-05-20 19:06:55
泉信行 @izumino

「首の長い肩幅が広いマネキン」などが用意できれば、それを使って感覚の肉体を大きくすることも可能かもしれません。ともかくイメトレでは、「首の後ろを叩きながら、その叩かれている触感は実際より上の位置で感じている」というイメージで感覚の肉体を伸ばすことができます

2013-05-20 19:09:49
泉信行 @izumino

あとは肩甲骨を叩きながら肩甲骨が伸びてるイメージをしたり、背骨を叩きながら肋骨が縦に伸びているイメージをしたり。あと、日常的にできるイメージとしては、自転車の運転中でもいいので「グリップを強く握りながら、遠くにあるものを掴む想像をする」だけでも感覚の腕を伸ばしたことになります

2013-05-20 19:12:13
泉信行 @izumino

感覚の腕を伸ばすだけで肩凝りが良くなるのか?と疑問に思うかもしれませんが、そもそも「感覚の腕を縮めることで肩凝りが悪化する」という仕組みを理解した上でのアプローチなので、それなら感覚を伸ばすイメージが有効だろう、という理屈になるわけです。おわり

2013-05-20 19:14:10
泉信行 @izumino

ちなみにこの感覚上の身体は、絵を描いたり、他人に感情移入したりする場合にも使われているので(キャラの体を描くとそのポーズと同じ場所に力が入るという絵描きさんの話はよく聞く)、柔軟に用いることができれば芸術方向にも役立つのではないか…というところで趣味以外の研究にも繋がっていたり

2013-05-20 19:19:44