わからないことはちゃんと「わからない」と言うお医者さんは誠実です

これはお医者さんだけでなく、技術者、研究者など、社会に対して高い専門性の責任を負っている専門家に共通することです。
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名取宏(なとろむ) @NATROM

説明し難い症状を呈する患者さんに対し、十分な証拠もなしに「それは○○のせいですよ」と説明するのは無責任である。たいてい、そのような説明には、○○に反対する政治的な意図や、○○に効くナントカ療法の推奨がついている。

2013-05-23 09:17:50
名取宏(なとろむ) @NATROM

ナントカ療法を勧める人は、患者さんにとっては、どこの医師にかかっても原因不明であった症状について、「○○のせいだ」と説明してくれた恩人である。よって、いったんそのような説明を信じてしまうと、他の人からの合理的な説得に耳を貸さなくなる。よいカモとなるであろう。

2013-05-23 09:20:17
名取宏(なとろむ) @NATROM

医師のほうにも責任がある。標準的な医師は、説明し難い症状を呈する患者さんを好まない。ひどい場合は患者さんの苦痛を「気のせい」だとしてしまう。(リソースに制限があるので困難であるのだが)患者さんの訴えをよく聞き、可能な範囲内で納得していただける治療をしなければならない。

2013-05-23 09:23:16
名取宏(なとろむ) @NATROM

「もう積極的な治療の適応はありません」で放り出された癌患者さんが、インチキな代替医療にひっかかりやすいのと同じ構図。

2013-05-23 09:24:13
えくす@💉PPP&P-BA4-5 @ExwoodPorta

犯罪心理学やプロファイリングでも、アリバイの確認のためにその時間に居た場所を聞いて「わからない」と答える人間はシロの可能性が高く、逆に詳しく時間を覚えてる人はクロの可能性が高いと言いますしね。

2013-05-23 20:23:25
えくす@💉PPP&P-BA4-5 @ExwoodPorta

つまり、未だよくわかっていない病気について「わからない」と答える医者は、誠実な医者である可能性が高く、妙に詳しく自然的な治療を勧める医者はヤブである可能性が高いと言えます。

2013-05-23 20:25:39
えくす@💉PPP&P-BA4-5 @ExwoodPorta

もっと言うならば、「わからない」では納得できない患者や家族が、セカンドオピニオンを使い、「わかったふりをしている」医者を見付け出して安心しようとするのです。でも正解はやはり今の医学では「わからない」なのです。

2013-05-23 20:28:08