詩に関すること

そのまま。
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さらバシャ @D_RN_

音や言葉に、そうした初源的な力を回復しなければならない。音楽も詩もそこからしか出発しないように思う。発音するという行為の本来の意味を確かめることからはじまる。(武満徹『吃音宣言―どもりのマニフェスト』)

2013-05-19 16:33:14
さらバシャ @D_RN_

詩を書く人間というのは、リストカットを繰り返す青少年と本質的には同じことをしている。死を身近に見つめることで生の実感を得る。現代が忘却した死の意識。「希望は徹底的に絶望した者だけが手にする」―ショーペンハウエル。まずは死を見つめ絶望するところから始まる。

2013-05-14 01:43:08
さらバシャ @D_RN_

書いたときにはなぜこの言葉が出てきたのかはわからないことが多いが、あとから客観的に眺めてみると、そのときの身体の声が出ていることに気づく。やはり疑わざる自分の一部だったのだ、と。

2013-05-12 13:05:51
さらバシャ @D_RN_

詩作では、こういう詩を書おうという漠然とした目標はあるが、完成したときと初めに思い描いたイメージとは異なるものができる。それと同じで、僕の生き方というのも、漠然とした目標はあるが、そのときの身体性によって様々に変化する、極めて文学的な態度なのである。

2013-05-12 13:03:36
さらバシャ @D_RN_

詩人になるために身につけなければならないのは、語彙や文体のほかに、権力に逆らう気概、同じ場所に長く安定しないこと、はっきり物を言う態度、世間に迎合しないこと、孤独への耐性、他と比べて変わっていることである。特に最後のは大事である。… http://t.co/Aa0JWJcJFE

2013-05-07 23:31:34
さらバシャ @D_RN_

僕が詩人を目指すのも、詩そのものが非合理なものだからだ。もちろんここでは経済至上主義=合理的⇔詩人=非合理的の対立という文脈の中での話である。 詩は現実世界に大した影響を与えない。詩というのは、なくても人間の生活に影響はない。し… http://t.co/dwXy95jYy9

2013-05-03 20:17:59
さらバシャ @D_RN_

大学で詩の書き方を教えることは不可能だと過去にツイートしたが、アメリカでは創作科なるものがあるらしい。もちろん詩の書き方を教授するのではなく、創作する環境を与えるのであろう。そういう場があることは実に望ましい。

2013-05-02 18:32:36
さらバシャ @D_RN_

詩というものそのものが現実世界に対して何らの影響も与えないということ、詩などなくても人間は生きてゆけるということ、つまり詩人として生きるということは畢竟自らを非社会的な存在に設計するということだ。しかも非社会的存在でありながら自己の存在を訴えるという実に不条理な不合理な仕事だ。

2013-04-30 20:20:42
さらバシャ @D_RN_

しかし、他方では、詩の出発点にはやはり童心がある。子供は社会化されていないのだから、まさに社会化以前の状態をそのまま保存しているということです。そういう出発点を持っていますから、そのためにたとえば市場経済で動いている社会のなかで、詩人は疎外される。(加藤周一)

2013-04-30 20:04:33
さらバシャ @D_RN_

詩人とは、おとなになることを意識的に拒否した人格です。(加藤周一)谷川俊太郎さんの〝私はただかっこいい言葉の蝶々を追いかけただけの/世間知らずの子供〟(萩原朔太郎賞・『世間知ラズ』)の一句を思い出した。

2013-04-30 19:55:36
さらバシャ @D_RN_

知識人にとっては、侵すべからざる孤独だけが今日なお連帯を保つことのできる唯一の有り様である。交際や参加を求めたり、他人に同調して事をなすのは、人間性を標榜しつつ、内実は非人間的なものを暗黙のうちに許容した偽装にすぎない。わたしたち… http://t.co/SAJhWpFuOj

2013-04-14 21:56:29
Franz Kafka @franzkafkabot

ただ書くことだけが寄る辺がなく、自身のうちに安住せず、冗談であり、絶望なのだ。 [日記1921年12月6日]

2013-04-13 15:00:05
さらバシャ @D_RN_

「詩」とは、端的に言えば「死者との対話」である。もの言わぬ対象に耳を澄まし対話する、しかもその能力の有無を自ら疑いながら、である。僕は詩を信じてはいないが、詩を愛してはいる。それでいいじゃないか。

2013-03-31 18:30:26
さらバシャ @D_RN_

文学で救済などできるはずがない。できたとしてもそれは対偶表現としてでしかできない。直接救済することはできない。結局、文学は一過性の「悲しき慰安」にすぎない。救済は文学の仕事ではない。それは医者の仕事である。

2013-03-26 23:11:03
さらバシャ @D_RN_

よく詩は情景が浮かばなきゃだめだというけど、読んで情景が浮かぶのは小説の役割であって詩の役割ではない。情景描写なんて詩には要らない。

2013-03-26 22:47:04
さらバシャ @D_RN_

「創造するとは、思い出すことと似ている」―ロジャー・ペンローズ 僕が常々思っていたこと、それは世の中の人は詩人というものを神格化しすぎなのではないか、ということである。 詩人というものをなにか、特殊な人間のように考えるとい… http://t.co/dOYc2KfcHd

2013-03-26 22:35:02
さらバシャ @D_RN_

音楽とか絵画は練習すれば上手くなるし、大学で専修することもできるけど、文学はそれができない。

2013-03-23 11:06:10
さらバシャ @D_RN_

近ごろは詩を携帯やパソコンのディスプレーで読む人たちも増えていて、私もよくウェブ上で詩を読む。便利だがどこか詩の質感が紙の上とは違う。詩集を手にしたときの重さ、匂い、ページを繰るときの紙の手触りなど、栞をはさむというささやかな行為… http://t.co/HK3ELPGmwG

2013-03-19 10:44:10
さらバシャ @D_RN_

ただ手放しの「家族礼賛」ってのは、ぼく、好きじゃないんですよ。家族っていうのはほんっとに、ひとりひとり違った人間の集まりだから。家族を構成する、子ども、親、祖父母、もしかしたらおじおばとか、もしかしたら友人だって入るかもしれないし… http://t.co/XYMK1D1uSv

2013-03-12 21:00:27
さらバシャ @D_RN_

リルケ「若き詩人への手紙」より引用 “沈思黙考しなさい。あなたに書けと命ずる根拠をお窮めなさい、その根拠があなたの心の最も深いところで根を張り伸ばしているかどうか吟味しなさい、書くことを拒まれると死なずにはいられないかどうか… http://t.co/qaEnoQtX

2013-02-08 22:15:13
さらバシャ @D_RN_

「詩人は彼自身の中に批評家を持っている。が、批評家は彼自身の中に詩人を持っているとは限らない」_ボードレール

2013-01-28 21:51:08
さらバシャ @D_RN_

“見えているのにだれも見ていないものを見えるようにするのが、詩だ”(長田弘)

2013-01-26 11:36:20
さらバシャ @D_RN_

僕自身は「生物学的な側面から人間の実存に迫る」ことを詩作するときのコンセプトにしているが、要するに、身体の力を無視しないということ。生身で世界と対峙するということだ。

2013-03-07 08:08:06
さらバシャ @D_RN_

リルケ「若き詩人への手紙」より引用  あなたが見、体験し、愛し、失うものを、最初の人間のようになって言いあらわす努力をなさい。恋愛詩をお書きになってはいけません。最初は、あまり知れわたっている月並みな形式はお避けなさい、そう… http://t.co/i4N7Au79

2013-01-24 11:10:49
さらバシャ @D_RN_

素っ裸の言葉、仰々しい字面を並べない言葉でいいじゃないか。体温が感じられる詩、ありふれた日常の上に築かれた詩とかそういうものが最も純粋で美しい。それを発するには勇気が要ることではあるが。

2013-01-22 22:55:52