(FV4201の砲塔鋳造部は12か月の冷却期間を置いた後に砲塔上部/後部と溶接されたとあるんだが、この辺勉強不足でわからん
2013-05-24 16:01:23鋳造部品は冷却が重要なんて話はちらと聞いたことあるけども、12ヶ月とはまた長い。厚いとそんなもんなのかしら? しかしてIS-3の砲塔なんかは絶対そんなに長く冷ましてませんよね
2013-05-24 16:12:48@FHSWman "at least 12 months"と書いてあって目が点に…(もっと冷やしてる可能性もあるのか…と
2013-05-24 16:14:10@FHSWman 急にリプライ失礼します。当方,鋳物屋ですが,鋳物の枯らし(エージング)というやつでしょうかね。内部応力を除去して,加工後の変形を防ぐ手法ですが,特にヨーロッパの方でよくやるイメージです。精度の求められる工作機のベースなどは数年単位で行うと聞いています。
2013-05-24 16:20:36@EGURO_117 oh, ありがとうございます。「冷ます」というのとは厳密には違うのですね。年単位での例も見られるとなれば、12ヶ月というのはさして異常なことでもないようで、勉強になりました
2013-05-24 16:38:16となると、チーフテンの鋳造砲塔を12ヶ月枯らしたというのはおかしな事でもなく、むしろ図面完成から一ヶ月切るくらいで実物が出来上がってるIS-3砲塔はグニグニに歪んでる可能性が……
2013-05-24 16:47:27@FHSWman いつも拝見させていただいていましたが,たまたま知っている話題だったので,口を挟んでしまいました。ちなみに現在なら,枯らしを行うよりも熱処理などで残留応力除去を行う方が確実です。どちらにせよ,求められる加工精度と納期次第ですね。
2013-05-24 16:58:24思い出した。そういえば22000ポンド爆弾“グランドスラム”も一ヶ月くらい安置してましたっけ。デカくて強靭な鋳造部品ってのは、だいたいそういうものなのかも知れません
2013-05-24 16:59:30@EGURO_117 hmm... 枯らし以外の方法もあるんですね。戦車の鋳造装甲のように鋳造部品を焼き入れする場合は、また一段と悩みが多そうではあります
2013-05-24 17:18:17はあて、ソ連の鋳造技術は実際どうだったのやら。明らかにどの国よりも経験豊富なんではありましょうが、技術的にはいかなる位置にいたやら
2013-05-24 17:21:30いざこういう話を聞くと、シャーマンやラムやセンチネルの鋳造車体って実際かなり凄まじい技術の上に立った物のように思えてきます
2013-05-24 17:38:51鋳造後の安置と言えば、ドイツのどこかの工作機械メーカーは極限の精度を出すために部材を10年オーバーで寝かせるとか聞いたなあ それだけ仕様が変わるほど時間が経っても商品として成り立つってのは企業の先読みがしっかりしてるからだとかなんとか
2013-05-24 17:59:27@FHSWman ただ,当時,砲塔や車体サイズの熱ならしができる設備が存在したかは,勉強不足で分かりません。そういう意味では枯らしは時間はかかりますが,一番,確実な方法だったと思います。
2013-05-24 18:24:58@FHSWman 砲塔ならともかく,車体のサイズとなると,当時,生産可能な工場が世界にどれぐらいあったのかな,と思います。材質も鋳鋼ですし。現在でもできる所はあまりないんじゃないかな。まあ,現在なら溶接に比べて割に合わないのでやる必要もなんですが。
2013-05-24 18:29:35. @EGURO_117 なるほど確かに。言われてみますと、一つ二つならいざ知らず、大きな鋳造部品を万単位で量産したい戦時下の戦車工場としては、時間のかかる処理をする炉(?)を大量に用意するのは現実的でなさそうですね。枯らし以外の選択肢は無さそうです
2013-05-24 18:33:01いやいやいや……センチネル巡航戦車を「オーストラリアの限られた技術でも製造可能なように鋳造を用いた」と評するのは余りに大雑把なように思えてきました。これ途方もないですよ
2013-05-24 18:37:25戦車を作るってのは厄介なことよなあ、と改めて実感します。以前に「WW2期までに航空機を自力開発できた国は多いけれども、戦車はあんまりそうじゃない」なんて話をしましたけど、無理もないですよ。個々のパーツそれ自体を作るのが大変に過ぎます
2013-05-24 18:44:16@FHSWman 実際「厚さ100mmオーバーの装甲板」なんて、戦艦作れる国でもないと用意できませんからねえ そういう観点じゃ日本はやって出来ないことはなかったはずなんですが…
2013-05-24 18:47:00@Jagdchiha @FHSWman そもそも日本製鋼所が作ってた駆逐艦用鋼板は生鋼のままで、焼き入れ加工は一切してませんぜ。
2013-05-24 19:04:54@Nyarlathotep_44 呉海軍工廠製鋼部が各種焼入れ装甲鋼板を引き受けてましたから「国」として見ればありましたけど、陸軍へ渡されるタイプの物じゃないでしょうな
2013-05-24 19:16:54戦車と飛行機はどちらもWW1で初登場って印象が強くて、同時期のものと思いがちでしたが、そういえば戦車のほうが10年ばかし新しい物なんでした。WW1開戦時には一部の国に飛行隊が存在すらした一方で、戦車はまだ影もなかったわけですね(本当に影も無かったかは議論の余地があるにせよ)
2013-05-24 18:49:46