朝日新聞2013/5/2夕刊　加藤シゲアキ

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【朝日新聞夕刊5/2 NEWS加藤①】 ジャニーズ事務所のアイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキが、２作目の小説「閃光スクランブル」を書き下ろした。前作から１年余り。「書き続けられる限り書く」。語り口に新たな決意がこもる。

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【朝日新聞夕刊5/2 NEWS加藤②】 今回も芸能界が舞台だ。心に傷を負ったパパラッチの巧と、人気絶頂だが自らの立ち位置と不倫に葛藤するアイドル亜希子。２人の人生が交錯したとき、思いがけない逃避行が始まる。あえて女性アイドルを題材にした。

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【朝日新聞夕刊5/2 NEWS加藤③】 「男性だと、自分の姿がちらつく。読者にそうした感覚から遠ざかってほしかった」と語る。 「１作目は新人作家にしては良く書けている」が一つの到達点と考えていた。

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【朝日新聞夕刊5/2 NEWS加藤④】 でも、今回は「物語の展開力やキャラクター造形はもちろん、技術面でもどこまでできるか課題だった」。女性の一人称の語りに挑戦。展開もスピーディーで力強い。「熱量がないとだめだと思って、がんがんと書きました」。

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【朝日新聞夕刊5/2 NEWS加藤⑤】 作中の一文「強さとは鈍感さである」はアイドルである自身の思いの表れ、と言う。東京・渋谷スクランブル交差点でもクライマックスで、タイトルの意味は明らかになる。と同時に、一筋の希望がみえてくる。

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【朝日新聞夕刊5/2 NEWS加藤⑥】 「あいつの作品は間違いない、と信頼される作家になりたい」。そして、書店に「加藤シゲアキ」のプレートができるまで書き続ける――。

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【朝日新聞夕刊5/2 NEWS加藤⑦】 昨夏に活動を再開した「NEWS」は結成１０年。「新生『NEWS』の１年目として力を作り直す」。アイドルとして、作家として、さらなる一歩を踏み出す年になりそうだ。