さて、「パティパダーNo220」には、【仏教と政治】という、スリダンマナンダ長老の書かれた文章がありましたので、ちょっと引用していきますね 長老について http://t.co/CkWmeYiZZN
2013-05-22 15:28:53お釈迦様は非暴力と平和を教えましたが、それだけではありません。戦争を防ぐために自ら戦場へ行った、最初で唯一の宗教指導者なのです。ローヒニー河をはさんで戦争しようとしていた釈迦族とコーリヤ族とのあいだの緊張を緩和されました。
2013-05-22 15:30:39お釈迦様は、「政府が善であることは重要である」と示され、こう教えられました。「政府の主導者が不正をし、不当な場合、その国は腐敗し、衰退し、不幸になる」と。
2013-05-22 15:32:24また、「政府は腐敗を防ぎ、人々の尊厳や理性を重視する立場に基づいて行動すべき」ということについても話されました。 お釈迦様は『増支部経典』で次のように説かれています。
2013-05-22 15:33:25【国の統治者が正しく善良なとき、大臣は正しく善良になる。大臣が正しく善良なとき、高官は正しく善良になる。高官が正しく善良なとき、役人は正しく善良になる。役人が正しく善良なとき、国民は正しく善良になる。】
2013-05-22 15:34:32『チャッカワーティ・シーハナンダ経』では、このようにおっしゃっています。 「不道徳、犯罪、盗み、嘘、暴力、憎悪、残酷さなどは、貧困から生じることもある」
2013-05-22 15:35:37『クータダンタ経』では、「強引なやり方で犯罪を減らそうとするのではなく、経済を成長させること」を薦めています。政府は、国の資源を経済状況を向上させるために使うべきなのです。 (ただし、なんでもいいから成長すればよいのだろうという方向は誤りですので、注意です)
2013-05-22 15:37:47『ジャータカ物語』では、『ダサ・ラージャ・ダンマ』として知られる「善い統治者の十の徳」が説かれています。この十の項目は、こんにちになっても、国を平和に統治しようとする統治者に当てはまります。十の項目は次のとおりです。
2013-05-22 15:39:161.寛大で、自己中心的ではないこと 2.高い道徳性を保っていること 3.国民の幸福のために自らの楽しみを進んで犠牲にすること 4.正直で、誠実であること 5.親切で、やさしくあること
2013-05-22 15:40:506.国民の模範となるべく質素な生活を送ること 7.憎しみを持たないこと 8.暴力を振るわないこと 9.忍耐があること 10.世論を尊重し、平和と繁栄を促進すること
2013-05-22 15:41:51・善き統治者は、公平に行動し、偏見を抱かず、国民を差別しない。 ・善き統治者は、国民に対し、いかなる憎しみも抱かない。 ・善き統治者は、正当なことであるなら、恐れずに法を執行する。
2013-05-22 15:43:30・善き統治者は、執行する法について明確な理解を有していること。統治者に権限があるからという理由で法を執行してはならない。良識を持ち、理に適う方法で執行すべきである。 (チャッカワーティ・シーハナンダ経)
2013-05-22 15:44:26「(統治者として)不適格であり、能力がなく、道徳を守らず、不正をして、無力で、王位に就くに値しない人が、王位に就くか権力を握る統治者になるなら、その人は苦しみを受けるだろう。(統治者として)不適格で、相応しくないのに、主権の座に不正に就いたからである。
2013-05-22 15:46:16もし正しく統治していないなら、国民は「不適切な扱い、罰、徴税、抑圧、腐敗などで悪い統治者に破壊される」と考えて、不平をぶつけるだろう。そして、さまざまなやり方で反発するだろう。
2013-05-22 15:50:05紀元前三世紀、アショーカ王は、お釈迦様のこの教えに強く心を打たれました。そして、模範的な政治を実践されたのです。法に基づいて生き、法を説き、国民と、他のすべての生命にたいして慈悲をもって役立つことを決意しました。
2013-05-22 17:54:13