「鼎談『持続可能な社会をどう構想するか』のまとめ」に関するまとめ

@taguchirandyさんと@saijotakeoさんとのツイッター上でのやり取りから始まった、@saijotakeoさんによる「鼎談『持続可能な社会をどう構想するか』のまとめ」に関するまとめ。鼎談は構造構成主義研究4に掲載のもの。
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saijotakeo @saijotakeo

RT @taguchirandy: というわけで、10月から明大で自主ゼミを始めます。大学生のみなさんいっしょに勉強しよーぜ。本気の教授が集結です。http://runday.exblog.jp/

2010-09-15 12:35:33
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy はじめまして。西條剛央と言います。フォローありがとうございます。『持続可能な社会をどう構想するか』を公刊しまして,エネルギー問題に関する鼎談も掲載されていますので,もしよろしければ御献本させていただけませんでしょうか。RT:10月から明大で自主ゼミ

2010-09-15 12:37:27
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy 鼎談は,哲学者の竹田青嗣教授,生物や環境問題が専門の池田清彦教授と一緒に,人類の幸福を担保しつつ持続していける社会の条件とは何かを環境問題から政治,経済の問題まで,徹底議論したものになります。http://qurl.com/hrfqz

2010-09-15 12:41:44
@taguchirandy

@saijotakeo 私は「持続可能社会はありえない」と思っています。持続可能という言葉がすでに大きな矛盾をはらんでいます。まずこの言葉の再定義、持続可能の不可能性について議論したいですね(笑)

2010-09-15 16:45:08
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy なるほど,原理的ですね(笑)。まず社会をどう定義するかですね。個人/種/文化,あるいは日本/世界/宇宙も含めるのか。持続可能というのはどういう意味なのか。生存可能ということなのか,幸せに生きるということなのか。

2010-09-15 17:16:43
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy 僕は世界が幸せを担保したまま持続していく社会は構築可能だと思っています(いわゆる持続“発展”ではなく)。その鼎談では竹田-池田両氏の忌憚のない議論によって,具体的ヴィジョンが打ち出されているのでランディさんや皆さんのご意見もお聞きしてみたいです^^

2010-09-15 17:22:03
@taguchirandy

@saijotakeo そうです「持続可能社会」は「ロハス」「スローライフ」のように身勝手な使われ方をされています。私には現状逃避のための空言のように感じられて好きではありません。永遠なんて信じないし〜(笑)

2010-09-15 18:08:43
@taguchirandy

@saijotakeo それから私は学者ではないし高卒のまれにみるバカ女なので、高度な形而上学的な議論はたいへん苦手です。基礎学力皆無ですし小説書いてなんぼの人間なので、たぶん内容を理解できないし、お役に立てると思いません。すみません。なので勉強中なんですよ……とほほ。

2010-09-15 18:12:13
Daisuke Son @sonson01

たしかにロハス系にはビジネスのイメージが。 RT @taguchirandy: @saijotakeo そうです「持続可能社会」は「ロハス」「スローライフ」のように身勝手な使われ方をされています。私には現状逃避のための空言のように感じられて好きではありません。

2010-09-15 18:13:35
ゆかこ @YUKA__ko

うう、私もその『におい』感じるなー RT @taguchirandy @saijotakeo そうです「持続可能社会」は「ロハス」「スローライフ」のように身勝手な使われ方をされています。私には現状逃避のための空言のように感じられて好きではありません。永遠なんて信じないし〜(笑)

2010-09-15 19:22:37
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy そうなのですね!僕は世間知らずなのか知りませんでした(笑)。コトバにいろいろな内実が付与されて一人歩きしている場合,その定義自体問い直す必要がありますね。RT:「持続可能社会」は「ロハス」「スローライフ」のように身勝手な使われ方をされています。

2010-09-15 18:18:44
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy ご著書共感しながら読ませていただきましたが,高い知性を感じます(僕は宇宙とつながればすべて叶う系のは好みじゃないので(笑))。鼎談は形而上学的な議論ではなく高校生でもわかるシンプルなものです。RT:高度な形而上学的な議論はたいへん苦手です。

2010-09-15 18:27:43
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy むしろその道の専門家の方が利害関係もあるのでフラットな読みや議論ができないかもしれませんが(笑)RT:高度な形而上学的な議論はたいへん苦手です。

2010-09-15 18:32:50
saijotakeo @saijotakeo

@taguchirandy さんと「持続可能な社会をどう構想するか」を巡ってやりとりさせていただいたので,ちょっとその内容に踏み込んだ連続ツイートしてみたいと思います。

2010-09-15 18:58:53
saijotakeo @saijotakeo

以下の内容は『持続可能な社会をどう構想するかーー構造構成主義4』に収録されている竹田青嗣氏と池田清彦氏との鼎談(僕は司会的な役割なのでほとんど両氏の対談のようなものですが(笑))の内容をまとめたものです。

2010-09-15 19:01:15
saijotakeo @saijotakeo

① 多くの人が了解可能な(1)共通目的を設定し、(2)その共通目的に照らして、現実的制約を踏まえつつ関心の妥当性を問い、(3)関心に照らして妥当な構造(制度、政策、ルール、システム)を構想(構成)していくこと、これが社会構想のメタ方法論。

2010-09-15 19:11:09
saijotakeo @saijotakeo

② たとえば(1)「幸せに持続可能な社会を構築する」という共通目的を設定し、(2)その共通目的に照らして、CO2削減と新エネルギーの開発のどちらが妥当な関心かを問い、(3)関心に照らして妥当な構造(制度、政策、ルール、システム)を構想(構成)していく。

2010-09-15 19:11:20
saijotakeo @saijotakeo

領域を越えた対話(ダイアローグ)は必要不可欠ですが,領域が違うと前提となる関心やコトバがずれていて信念対立に陥ったり,建設的に議論が進まないので,こうしたメタルールのようなものが必要だと考えています。構造構成主義はそうしたモチーフからなるツールなのです。@taguchirandy

2010-09-15 19:17:55
saijotakeo @saijotakeo

【B基本条件となる人口増大の抑制と新エネルギーの開発】 ① 基本的にすべての社会構想はこれを視点にする他ない。これを視点とすれば、昨今流行しているCO2削減運動に乗って京都議定書を遵守することは有効ではない。

2010-09-15 19:18:28
saijotakeo @saijotakeo

② 理由:気候の長期予測不可能性(寒冷化する可能性もある)やコストパフォーマンス(日本だけで100年で100兆円つぎ込んで100年後の到達温度を0.004度しか下げられない)、国益を損なう(日本は数兆円規模で損失する)といったようにあらゆる観点から妥当な方略(関心)とは言えない。

2010-09-15 19:18:50
saijotakeo @saijotakeo

③ 現代社会は,農業も漁業も生産性もすべて石油エネルギーに依存していることからもわかるように,エネルギーは持続的発展のための非常に大きな条件となる。

2010-09-15 19:19:01
saijotakeo @saijotakeo

④ また人口の急激な増加が食料や材木,地下資源といった様々なリソース(資源)の枯渇や環境破壊などをもたらしている。人口増加を抑制することは,他の様々な問題を解決するための基礎条件となる。

2010-09-15 19:19:15
saijotakeo @saijotakeo

⑤ すなわち,環境問題の根本は人口問題とエネルギー問題にあり,それを解決しなければエネルギーをはじめとする資源の奪い合いが避けられず,戦争が起きる。

2010-09-15 19:19:22
saijotakeo @saijotakeo

⑥ したがって,メタンや石炭といった地下資源の活用,風力,水力,海流,地熱,太陽光,核融合といった可能性のある代替エネルギーを各国共同の元で開発していくことは最優先課題の一つとなる。

2010-09-15 19:19:41
saijotakeo @saijotakeo

⑦ それと同時に,人口を抑制するための実効性のある方策を打ち出していく必要がある。特に,社会が成熟すると人口は減少する傾向があることから、たとえば、発展途上国の知的水準が向上し、ライフスタイルが多様化するような情報を提供したり,価値観を広めていくことで社会の成熟化を促進する。

2010-09-15 19:20:16