おことわりとしてメガゾーンについては1&2と3で主人公が異なるそうなのでここは1&2、3で評価・感想を分けることにしようかと思います。
2013-05-26 23:56:27それはそうと本編だが、作画云々だけではなくストーリーを構成する世界観・設定がしっかりしていたことに驚かされた。
2013-05-26 23:57:20イヴに関しては故・石黒監督がマクロスの延長として生まれた存在ではないとコメントされていたが、石黒さんの手から離れたマクロスⅡでは軍のプロバガンダとして歌が運用される事が、マクロスプラスでも確かバーチャルアイドルが登場していたらしい。
2013-05-27 00:00:43その点だとメガゾーンはいわゆるガンダムとガンダムSEEDの間に存在するドラグナーに近い立ち位置なのかもしれない。
2013-05-27 00:03:27しかし、石黒監督も述べられていたが、30年近く前にコンピューターによる擬人的プログラムが触れられていたのは結構斬新な試みだったとは思う。 http://t.co/z8OKPYePXm
2013-05-27 00:04:50そんでもって市街地の設定。宇宙船の中で人々が何も知らず20世紀の街並みに住んでいる点だが、ゼーガペインのサーバー世界の先駆けっぽいアイデアだとは感じた。
2013-05-27 00:06:0420世紀の街並みに関しても、人類にとって最も平和だった時代とフォローされている事が、かえって何も知らずに平穏に過ごす人々の虚しさを強調させてしまう所はなんたる展開の妙技だろうか。
2013-05-27 00:07:38この平穏な街並みも、来るべき敵との戦い、いわば大きな目的へ備えたカモフラージュという名目が存在している訳で、この目的のために被害を被ることになった省吾がBDとの対立関係を作る訳で……。
2013-05-27 00:09:16この町並みの設定を舞台に省吾が真実を知るたびに関係が強調されるのはBDとの対立関係。ミクロ的視点で戦う省吾とマクロ的視点の元妥協しないBDさんとの対比が凄く良い。
2013-05-27 00:11:21省吾が冒頭で特に何も考えていない若者として描かれ、ガーランドを手に入れても散った中川が浮かばれないと言いながら、映画撮影の道具に使ったり、単に疾走したり、変形して喜んだりの頃の彼は結局のところ何も知らず、凄いおもちゃを手に入れたとの考えが強かった気がする。
2013-05-27 00:13:22本編前半で省吾は単にスリルを味わいたい事がガーランドを駆りたい理由と言っていて、由唯が言うには人は何かにぶつかって生きていく実感を得る訳で、もう少し別の言い方をすると”何かへぶつかりたい若者”としても描かれていたのではないかと。
2013-05-27 00:15:13そんな省吾が世界の構造を知って、イヴの秘密を知ると真実を知るところまで来ていても、その真実を知った上で何をしたいかがまだ省吾には分からない。友人二人が殺害されたから敵を討つとの理由もそれで全体の何が変わるのだろうか。
2013-05-27 00:17:36個人的には真実を知ってBDにギャフンと言わせられるとして大喜びの省吾が、自分を追うパトカーに対して変形してまで返り討ちにする所。そこに……言葉は悪いがガキっぽさが出ているのではないかと。 http://t.co/2hu4DtWQ5D
2013-05-27 00:19:45まぁ、省吾は嫌いなわけではないのはさておいて、そんな彼に立ちはだかるBDさん。大志を持った悪役ポジは名無しが弱い属性でもあってBDさんも凄く好きな一人。
2013-05-27 00:20:34外からの敵の驚異を知っているが故に、戦う術を持たないといけないと動く。そのためには弊害になりかねない一般市民を騙す事も厭わない。無能な上層部へクーデターを起こし実権を握ることも仕方なし。大体的なプロバガンダも言うまでもあらず。
2013-05-27 00:21:57ACT1で描かれるBDさんの成り上がっていく展開は1つの見所かもしれない。ラストシーンで省吾を返り討ちにしてしまう所に、彼の貫禄を感じさせてしまう。そこからのラストシーンも省吾が明らかに成長するきっかけにもなって良い感じのラストシーン。
2013-05-27 00:24:18まぁ、そんなBDさんだが、前半で無能な上司に対して愚痴っていたり、省吾からの電話で女を抱いている真っ最中だったり、妙に人間味のあるところもまた一つの魅力かもしれない。出来る男は意外とこういう部分もあるとか……?
2013-05-27 00:27:53そして、後半の外からの敵への決戦に対して「何よりも勝ち残るんだ!」といった感じで兵士たちへ厳しく激励しているところに、人類存亡の危機を知っているからこそ言えるんだなぁって思う。こういう処の描写に結構弱い。
2013-05-27 00:29:14よく考えたらBDさん、一度省吾を仲間に誘おうとしているし、断っても省吾へ殺意や抹消させる所まで至っていない訳で、その気になればいつでも省吾を味方に引き入れる余裕はあったのかもしれない。
2013-05-27 00:30:36そういうところで、大人としての余裕があるBDさんと、若者として突っ走り余裕がない省吾との関係も出来ていたかなと。
2013-05-27 00:31:09さて、省吾とBDさんの関係以外では、省吾の友人たちの「わかっていない感」が実に良く出ている。省吾が真実を知る程それが浮き彫りになっていくのだから面白い。
2013-05-27 00:35:35モーリーとチョンボは最初省吾よりは現実を知っている様子はあったけど、兵に志願する際のシーンで軍服がかっこよさそうだからとの理由をお国のためです!との冗談と共に言っているシーンから「わかっていない感」がよく出ている。
2013-05-27 00:37:42ココさんが馬鹿な事をしやがった!と悔やむ点に対しては彼の描写が少なかったものの、彼が一応人としての道をわかっていた大人として描かれていたのかもしれない。
2013-05-27 00:38:46