「もののあはれ」展記念講演会「歌の心・絵の心-日本人の美意識」

「もののあはれ」展記念講演会「歌の心・絵の心-日本人の美意識」 ■講師:高階 秀爾 氏(東京大学名誉教授・大原美術館館長) ■日程 5月25日(土) ■時間 14:00~15:30 ■会場 サントリー美術館 6階ホール
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高橋 裕人 @seibishou

まもなく高階先生講演会

2013-05-25 14:01:27
高橋 裕人 @seibishou

歌と絵は、特に日本では密接に関わっている。ことば、文字と絵の関係。

2013-05-25 14:03:35
高橋 裕人 @seibishou

漢字かな混じり文。漢字は直線的、縦線を基準に対称型を基本にする。ひらがなは曲線的で対称型がない。両者を調和させる、という意識が働く。

2013-05-25 14:07:30
高橋 裕人 @seibishou

古今和歌集仮名序。西洋とはまったく異なる美意識からの宣言。うたはみんなのもの。西洋では、詩は選ばれた人が超越的な力を受けて詠むものだった。

2013-05-25 14:11:20
高橋 裕人 @seibishou

歌の力が世界を動かすと信じられてきた。西洋とは方向性が逆。雨乞いの歌など。

2013-05-25 14:13:36
高橋 裕人 @seibishou

奈良時代までは中国の影響が強かった。古今和歌集では日本人の美意識を勅撰として表明した。それ以前も勅撰はあったが漢詩だった。

2013-05-25 14:16:36
高橋 裕人 @seibishou

古今和歌集ができたのは遣唐使廃止から10年後。宇多天皇は直前に唐物輸入禁止令を出している。日本史の事件とも様々関係している。

2013-05-25 14:21:17
高橋 裕人 @seibishou

もののあはれ、日本の詩は叙情的。造形的にはどう表れてくるか。やまとことば曲線的で自由なひらがな、絵と親和性が高い→絵の上に平気で文字を書いてしまう。

2013-05-25 14:24:55
高橋 裕人 @seibishou

本居宣長自画像。和歌の連想を誘う。正岡子規の歌。瓶と亀。同音異義語は親父ギャグ!?

2013-05-25 14:30:05
高橋 裕人 @seibishou

金地宝塔曼荼羅。文字絵は昔から、現代の絵文字まで存在する!塔の屋根を見るとソリがあり日本建築の特徴として重要。戦場建築である城でさえそうで、外国人からは観賞用ではと言われる。

2013-05-25 14:43:36
高橋 裕人 @seibishou

日本人にとっては直線も曲線も同じ。それを組み合わせるのが建築家の役目。墨壺とたわみ尺。スカイツリーの三角から円への繋がりも同じ。

2013-05-25 14:48:56
高橋 裕人 @seibishou

蕪村の手紙。文字がいつの間にか絵になったり、洒落のような絵文字を使っている。

2013-05-25 14:55:10
高橋 裕人 @seibishou

柿本人麻呂。白隠の文字絵や宗達光悦の絵巻など。江戸時代、活字を一旦知りながら捨てている。手書きで下絵に合わせて書いている。全体のデザイン効果が出ている。西行の鹿下絵など。

2013-05-25 15:06:40
高橋 裕人 @seibishou

返し書き。自由奔放な書き方で、歌を知らないとよく読めない。

2013-05-25 15:14:43
高橋 裕人 @seibishou

高野切「年のうちに…」の句、何気無い暦のことを詠むが、遊び心があり春を待つ心情がもののあはれといえる。また、ひと、という仮名が続けて掛詞となっている。

2013-05-25 15:19:18
高橋 裕人 @seibishou

初音の調度に変体仮名。葦手。(尾張徳川家の至宝展でも解説とともに出てた!)

2013-05-25 15:25:51
高橋 裕人 @seibishou

定家、否定の美学。本来はないものを詠む。「なかりけり」。三島も定家の美学を受け、荒れ果てた情景を書くときは美しい言葉を使うとよいと言っている。

2013-05-25 15:32:19
高橋 裕人 @seibishou

百人一首、小野小町の句。江戸パロディ版もある。伝統が続くとともに遊び心もある。青木繁や現代の画家も画題にしている。

2013-05-25 15:38:31
高橋 裕人 @seibishou

海外にも装飾と文字の手法を受け継ぐ例はある。棟方志功の紹介も。手彩色。叙情的なものとモダンなデザインの組み合わせ。

2013-05-25 15:41:07
高橋 裕人 @seibishou

沢山のスライドを紹介し高階先生講演会終了

2013-05-25 15:41:57
高橋 裕人 @seibishou

「棟方志功の作品をいいって宣伝するのは大原美術館の作品だからです。ぜひどうぞ。」って高階先生なかなかおもしろい

2013-05-25 15:45:31